歩くと大きな建物が見えてきた。
「あれかな?」
「大きい建物だって言ってたしあれじゃない?」
「あ、あっちにあるのがみーぱんホテルだ」
「てことはその横がきらりんホテル?」
「かな」
門のところに来ると守衛室があり守衛さんが椅子に座っていた。
「あの、すいません」
「なんでしょうか?」
「かげ博士に会いたいんですけど」
「もしかして異世界から来られた方ですか?」
「やっぱり伝わってるんだ」
「きらりんから連絡もらいました。私きらりんと同い年なんですよ」
「きらりん?」
「竹内不動産行きませんでした?」
「え?あの人!?」
「じゃあきらりんホテルって…」
「?きらりんホテルは竹内希来里がオーナーですよ」
「自分のホテルってこと?」
「不動産屋経営してるからってついでにホテルもやってるんです。私もたまに泊めてもらいます」
「へぇ~」
「博士は中にいるので。あ、この見学者証を首からかけておいてください。IDカードになってるのでドア横の読み取り機にかざしたらドアが開きます」
守衛さんはだ~れだ!?