ご飯を食べてごろごろしているといつの間にか菜緒が横に座ってもたれかかってきていた。そのままごろんと寝転んで私が膝枕しているような格好になった。
「どうしたの?」
「みくだ~いしゅき」
「私もやで」
そういって私は菜緒の髪を撫でる。テレビを見ながらこれをするのが毎日の楽しみなのだ。
「お風呂一緒にはいろ」
「はいはい、じゃあパジャマ用意するから」
そう言って私は幸せを噛みしめつつ、自分の分と菜緒の分のパジャマを用意するのだった。
「っていうストーリー考えたんだけどどう?」
収録の楽屋で、愛萌に「1回読んでよ!」って言われて半ば強制的に読まされた。
「…まな、却下」
「え~せっかく考えたのに…」
愛萌がおもいっきり残念そうな感情を声と表情で表した。
「でもいいの?言い方はあれだけど、野放しにしちゃって」と愛萌が楽屋の反対側を指差した。そこでは美玖と陽菜が例のごとくいちゃついていた。
「別に、気にしてないし」
「またまた~めっちゃ怒ってるじゃん」
「怒ってないし」
「強がっちゃって」
「別に強がってはないけど…」
「ないけど?」
「まあでも、あれは帰ったら説教やな」
「ほらやっぱり」