周りの人を認め、常に感謝の意を表そう



ほとんどの人が職場の人間関係で苦しんでいます。理由は様々ですが、多くの場合、上司、先輩、同僚、部下など誰かと馬が合わないからです。

なぜ馬が合わないのでしょう? 

その理由を普通人は価値観、考え方、生き方、性格、育ちが違うからと言うでしょう。しかし、それは違うと思います。違ったバックグラウンドを持っていた方がお互い補い合って上手くいく場合も結構あります。

実は人間関係で上手くいかない本当の理由は、あなたが相手を認めなし、相手もあなたを認めないからです。つまり嫌い同士になってしまっているからです。

 では、どうしたらお互い尊重し合えるのでしょう? それは意外に簡単なのです。常時感謝の意を表すことです。

 考えてみて下さい。常にあなたに感謝してくれる人をそもそも嫌いになりますか? そんな人を無視したり苛めたりする気になりますか? 却ってあなたもその人に感謝の念を持つでしょう。また、好きにもなるでしょう。

 ですので、職場でいい人間関係を作りたかったら周りの人に絶えず言葉で感謝の気持ちをしっかり伝え続けることです。自己満足で終わらせないためにも、相手が心の底からわかるまで、です。


 実際に人間一人では大したことはできません。誰か、特に周りの人の理解や応援が必要です。私たちは知らず知らずのうちに数多くの人にお世話になっています。一見自分一人の力でできたようなこともあります。でも、それとて冷静に分析してみると、様々な人の協力や助けがあった賜物です。

 従って、例え些細なことでも、何かしてもらったら、心から感謝の意を表しましょう! できれば、その感謝の気持ちを表現するタイミングは、早いほどより誠意が伝わりますので、すぐにやりましょう!

 嘘だと思ったら、ぜひ試してみてください。昨日まで敵だったはずの人が、急に味方になります。感謝の意を表すということは、相手に対してそれだけ強力かつポジティブなインパクトを与える「特効薬」なのです。

愚かな自分


愚かな自分
何度も何度も何度も

同じ過ちを繰り返す
生涯人間修業だ


直太

職場で甘えたり、甘えた話し方をするのは止めよう



 入りたての新入社員の話し方を聞いてぞっとしたことはありませんか?

 ある時、顧問先の会社に行きました。たまたまその会社の入社したての新入女子社員の電話での会話を聞いて愕然としました。

「あの~。今部長はいなんですけど~。どうしたら~いいでしょうか~」

どこかでこの会話の調子聞いたことがあるな……あ、そうだ! 女子高生の会話だ! 確かに電車中で、女子高生同士で甘ったれたやり取りはこんな感じでした。

それを思い出した瞬間、その女子社員が高校生の時から人間としての成長が止まってるのではないかという恐怖心さえ出てきました。


 この話し方を聞いて、戦場のような職場で必死に仕事をしている上司や先輩方は、イライラするか、ショックを受けるのではないでしょうか? 少なくとも私は、悲しくなりました。職場とプライベートな会話との区別がつかない社会人がいるのだと……

 見かねたので、例え顧問先だろうとそんな心無いコミュニケーションを続ける社員を見過ごすわけにはいかず厳しく注意しました。

 「あなたはここに給料をもらって働きに来ているのですよね? それとも遊びにきているのですか?」と。

 本人はビックリして黙り続けていました。おそらく、外部の私が厳しく指摘したからかも知れませんが、生まれて初めてそんなこと言われましたという顔して戸惑っています。

 長い間の楽な学生生活で、親に守られ甘えた言動をしてきた人も多いことでしょう。ただし、一度会社という戦場に入ったら、言動から一切の甘えを排し真剣勝負を繰り返さないと、味方になるはずの先輩や上司が敵となり、足元をすくわれるでしょう。


厳しく言ってくれているうちはまだ花です。周りから言われなくなったら、また無視されるようになったらもう臨終と考えて下さい。あなたはもう話しても絶対に直らないどうしようもない問題社員と見られています。そうなったら、「もう来なくていいよ」と言われるのは時間の問題です。覚悟して下さい。

 職場で甘えた声で話したり、甘えるのはやめましょう! 損をするのはあなたです。

真の幸せ者


最後に勝てる人

真の幸せ者は

自分に挑戦し続けた人

それもバカになって


直太

人に変ってもらいたければ、ます自分が変ろう



あなたの周りに、相性の合わない人、どうしても気が合わない人はいませんか? また、もう少し、こうであってくれればと思う上司とか同僚とか。気の合う人と合わない人、顔を合わせると、どうしても嫌味な一言を言われてしまう人、必ずいますよね。避けて通れる関係ならいいけれど、そういうわけにもいかない場合、どうすればいいのでしょうか?

本音を言えば、相手に変ってもらいたい、しかしそれは相手もあなたに対して思っていることかもしれません。ではどうすれば……


こういう時、私は次の言葉を思い浮かべることにしています。

仏教の教えに「依正不二(えしょうふに)」といういう金言があります。これは、業の深い人間が集まる娑婆世界で、いかにしてより良い人間関係を作っていくか、ということの答えになっています。

簡単に言うと、自分と、自分の周りを取り巻く環境は、別のものではなく一体である、ということで、周りに起きる出来事も、周りにいる人間も、すべて自分自身の心の状態を映す、影なのだと教えています。

自分が動けば影も動きます。影に合わせて自分が動くことはありません。というように、環境を変えたかったら、まず自分を変えよという原理です。

初めてこの言葉を聞いた時、「なるほど!」と思いました。相手を変えるのは難しいことですが、自分を変えてみることならできますよね。


先日も、職場の上司とうまく行かないという相談を受けました。いつも高飛車に出て、自分勝手な命令ばかりする(ように見える)上司に就いていけない、というのです。

「あなたが少し心を広げて、上司の誕生日などに、ちょっとした贈り物をしてみては?」と私は打診しました。

彼は、用事がない限り話しかけるのもイヤな上司の誕生日に、意を決して小さなギフトをしたそうです。すると、その上司は意外そうな顔をしましたが、それからはたまに笑顔で声をかけてくれるように変わったそうです!

ちょっとしたことですが、相手より少しだけ、心を広く持つことですね。