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コイン好みAtoZ

マイナーコイン好きなコレクターです。
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1917年にアメリカに売却され、現在米領ヴァージン諸島として知られるカリブ海プエルトリコ島の東側ヴァージン諸島の西半分の島々で、3つの有人島で構成されます。

新大陸発見後、欧州各国の入植で原住民は奴隷化された後に滅亡し、アフリカから奴隷の移入によりサトウキビ等のプランテーション農業が営われた地域です。

数少ないデンマークの植民地として中南米の自由交易の拠点上重要でしたが、勢力拡大をもくろむ米国の安全保障上の問題と、デンマークの財政負担の重しから2500万ドルで売却され現在に至ります。

18世紀から独自通貨を発行しており、1904年にはラテン通貨同盟に沿った金貨も発行され、米領化後の1934年に交換されるまで使われたようです。(1.0363西ドル=1米ドル

コインは本国と異質の優れたデザインのものがあり、発行数も少なめでかつ現在存在しない地域銘のため人気は高いようです。

※前回より状態は今一つながら、そうそう集まらないバリエーションにはなっています。

なお1905年からのコインのBiT単位の表示はフラン単位でのcent(ime)に名づけた単位のようで、この地方で一般的な1bit=1/8ドル(1レアル)とは違うようです。

※1/2セント(2・1/2ビット)青銅貨 1905年

※1セント青銅貨 1860年

※3セント銀貨 1859年 フレデリック7世

※5セント(25ビット)ニッケル貨 1905年

※10セント 銀貨 1878年 サトウキビ

※10セント(50ビット)銀貨 1905年 クリスチャン9世

※20セント銀貨 1859年  帆船コインとして有名です。

※20セント銀貨 1878年

※20セント(1フラン)銀貨 1905年 3人の半裸女性像 三美神(Three Graces)の構図が魅力

※40セント(2フラン)銀貨 1905年 発行数38000枚

オーストリア=ハプスブルク帝国の銀貨で19世紀〜20世紀半ばまで、中東地域を中心とした広い地域の基準通貨として流通したマリアテレジアテーラーの紹介です。

先日思いがけなくオリジナルに近い古いタイプのコインの入手ができた事もあり、載せたいと思います。

 マリアテレジアは神聖ローマ皇帝の地位を持続していたハプスブルク家カール6世の長女として生まれ、男系が途絶えた後の相続人として周辺国の干渉による継承問題をしのぎ、実質的な女帝(皇帝は夫や息子が即位)として統治した人物です。

1780年に死去するまで女王(大公)として支配地域のコインの肖像として使用され、1751年オーストリア、南ドイツの基準通貨コンベンションテーラーの規格(Ag.833 重量28.0668g含有量23.386g)でマリアテレジアテーラー銀貨は製造され流通しました。

当時オスマン帝国の銀貨は劣悪で、この銀貨の人気が高く、地中海沿岸レバント地方、オリエント方面やフランス方面との貿易決済にも使用され実質的貿易通貨として流通し始めていた為、最終年号1780年銘で製造は続けられ、その後周辺国でも製造が続きました。

 

☆ボヘミア ㏎.816 1780 P.S.  I.K Prague(プラハ)ミント(1812〜1820年)

クラウスカタログでは、ボヘミア王国(ハプスブルク領)扱いで番号が与えられています。

(numistaでも別扱い)

The Maria Theresa Thaler 1780では、記載がありませんが、裏面4分割紋章の右下の紋章が異なっています。 ↓Günzburg紋章       ↓Tyrol紋章と思われます                    

1858年にオーストリアの正式通貨から外れますが、アラビア、アフリカ方面での信用と流通量は大きく製造は継続、その方面に進出したイギリス、イタリア等でも多く製造され、1961年の他国での製造中止まで、貿易用貨幣として大量に作られました。

16人の子供を出産したふくよかな肖像と、ローマ帝国由来の双頭の鷲の精巧で良質なデザイン

は特別な物として、偶像崇拝しないイスラム教徒にも受け入れられたようです。

現在でも1780S.F.銘そのままの形で非流通貨としてですが、ウィーンで製造されています。

☆㏎♯T1Restrike 1780 S・F・

時代感も無く、プルーフ貨までもあるようですが、好みになれません。

MTT基準にした通貨制度を作った国としては、エジプトヘジャーズ(サウジアラビア)オマーンエチオピア等があり、イエメンでは1970年代まで実際に使用されていたとの事です。

〜1853年頃までの製造されたコインはmint master(造幣局長)、warden(監視官、所長)のマーク(イニシャル)や、微細なデザインの違いで種類が判別できます。

それ以降製造された1780S.F.タイプのコインは多くの違う造幣局で打たれましたが、解説を見ても差異が少なく判別は難しいようです。

 

 

☆㏎♯T1 Restrike 1780 S・F・  尾の羽数と、王冠の不鮮明さからロンドン製?

なかなか出てこない実際にイエメン辺りの地で使用されていたものが欲しくて購入したコイン。

未使用コインにはない、時代を感じさせるトーンと擦れ具合が何とも言えません。

 

※参考文献

The Maria Theresa Thaler 1780

アラビアのマリア・テレジア銀貨 山崎祐輔著

Maria Theresa thaler(Wikipedia)

numista カタログ

1854年自治政府設立後、カナダとは連合せず1907年に自治領として実質的独立国となっていた地域です。

ニューファンドランド島と対岸の大陸側ラブラドール地方からなり、ニューファンドランド・ラブラドール州を構成しています。

第一次大戦参加による疲弊と大恐慌のため1934年に英国直轄植民地に戻りますが、再独立せず1949年国民投票を経てカナダの1州として加わりました。

1865年に金本位制を導入し1949年のカナダ加入まで独自の通貨を発行しています。

1NFドル=50ペンス(4シリング2ペンス)とカナダ本土と異なるレート(1カナダドル=49・1/3ペンス)でしたが、1895年銀行破綻後等価に切り下げられています。そのため当初銀貨もレートに従い若干重く作られ、1944年まで.925銀で品位も踏襲されました。

 

※1セント青銅貨 1917年 25,47㎜ 5.67gのハーフペニーと同規格

※1セント青銅貨 1943年c  19.05㎜ 3.24g

※10セント銀貨 1941年C .925 2.3654g

※25セント銀貨 1909年 .925 23.62㎜ 5.83

※50セント銀貨 1900年 .925 29.85㎜ 11.78g

 カナダ50セントは11.62gで、約1.4%重い作り

※50セント銀貨 1909年 .925 29.85㎜ 11.78g

※50セント銀貨 1919年C .925 29.85mm 11.78g

2024年11月追加修正

1948年に英連邦自治領のセイロンとして独立するまで、大航海時代以降大部分をポルトガル領からオランダ領となり、ナポレオンのオランダ占領後にはイギリスの侵出を受けて、1815年に唯一残っていたキャンディ王国の保護国化で完全植民地化されました。

1972年に英連邦内のスリランカ共和国と名称を変更しています。通貨ルピーはオランダ領から英領になってしばらく後に導入され、1870年銘で10進法に沿った補助貨幣のみで開始され、本位貨幣のルピー銀貨はインドルピーでした。1963年の新貨幣発行まで、英国王肖像の旧デザインが継続されています。

スリランカとは聖なる光り輝く島、セイロンはライオンの島という意味からきている外国での呼び方で、スリランカのほうが古い呼び名という事です。

紋章はキャンディ王国由来のライオンデザインですが、1972年の共和国化した際に変更されています。

 ☆英領セイロン

※2スタイバー銅貨 1815年

※1/4セント青銅貨 1893年

※1セント青銅貨 1945年

 ※5セント銅貨 1870年  34㎜

後に大きく重すぎて、四角い白銅貨に。

 ※10セント銀貨 1917年 Ag.800

※25セント銀貨 1892年 Ag.800

インド1/4ルピーは.917銀ですが、セイロン銀貨は.800で補助貨幣。

※50セント銀貨 1919年 Ag.550

 セイロン独立後(新通貨)

  10セント ニッケル黄銅貨 1971年 紋章に金のライオンを採用し3つの言語表示、王冠付き。

※1ルピー白銅貨 1965年

 ☆ スリランカ

※5セント アルミニウム貨 1978年紋章に王冠が外され、法輪、太陽、月、穀物壺が描かれています。

※50セント白銅貨 1978年

※5ルピー白銅貨 1976年 非同盟会議

 

 

インド北部中国チベットとヒマラヤ山脈で境を接する王国。チベット系民族が多く住み、1907年に英国の後ろ盾で王国が成立。インド中国の狭間での鎖国状態から、1971年に国連に加盟でインドの保護から抜け出しを図り、独立国家の体制が作られました。近代貨幣は1928年以降でルピーを採用、それまでは打製コインが発行されています。

コインは、8つの仏教上のシンボルをデザイン化したものが特徴的で興味をそそるものです。8つは時計周りに下記の通りです。

①法輪 ②傘 ③幸運の金の魚(正しくは2匹) ④ホラ貝(右巻き) 

⑤蓮の花 ⑥宝の壺(宝石鉢) ⑦宝結び(永遠の結び) ⑧勝利の旗   それぞれ仏教の教えに沿った意味深いものです。

マイナーコインばかりですが魅力的なコインばかりです。

※1/2ルピー銅貨 ND(1835-1910年頃)打製コイン

※1パイサ青銅貨 ND(1951~54年頃)

 下の1/2ルピーに比べ簡素化したシンボルが可愛くておはじきの様なデザインです。 中央の文字は読めません。

※1/2ルピー ニッケル貨 ND(1968年頃

 精密なシンボルはデザインがしっかりしています。

※5チェトルム アルミニウム貨 1974年

※20チェトルム アルミニウム青銅貨 1974年 FAO

25チェトルム白銅貨 1975年

※10チュルタム青銅貨 1979年                     ※25チュルタム白銅貨 1979年

 ホラ貝は権力の象徴                               2匹の金の魚は幸運.自由.豊穣の象徴

※1ニュルタム(ルピー)白銅貨 1979年

1974年新通貨開始=インドルピーと等価  英字が何となく違和感。