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コイン好みAtoZ

マイナーコイン好きなコレクターです。
いろんなコインを紹介します。
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グレートブリテン島とアイルランド島の間にある英王室領の自治領。ノルマン人の侵略以降支配者が何度か変わりましたが、1765年に英国王室領として売却されるまでイングランド貴族ダービー伯爵スタンレー家の領地で、その後もイギリス本国とは独立した地位にあります。マンクスポンドはビクトリア女王時代まで銅貨を発行しており、マン島のノース人王家の紋章であった三脚巴紋を掲げているのが特徴です。三脚巴紋はケルト人のシンボルにも繋がりがある古い紋章のようで、シチリアの紋章や、古代ギリシャコインにも記されている物があるそうです。

マン島最初の硬貨は島の商人が私的に発行されたものが元であり、1839年に英国銅貨が正式な硬貨となるまで1英シリング=14マン島ペンスの値であったらしい。

1971年のデシマル以降にコインの発行が再開され流通が始まると共に、マンクス猫、エンジェル金貨、ノーブルプラチナ貨等の収集家向けコインを大量に発行している地域です。

 ※文章修正、銅貨1枚追加しました。

※1/2ペニー銅貨 1786年  ラテン語銘文 QVOCVNQVE IECERIS STABIT

                                      意味は"どこを投げても立っている"

※1/2新ペニー青銅貨 1971年 国花ラグワート ※1新ペニー青銅貨 1975年

※2新ペンス 銀貨(通常は青銅)1975年    ※5新ペンス 銀貨(通常は白銅)1975年

※10新ペンス銀貨(通常は白銅)1975年       ※50新ペンス銀貨(通常は白銅)1975年バイキング船

※1クラウン白銅貨 1970年 尻尾の無いマン島の猫

古くはケルト系アイルランド語を言語としカトリック教徒が中心の国でしたが、近世以降イングランドの植民地と化し1801年にはイギリス連合王国に併合されています。同化政策や入植によって英語が主言語になって行きますが、英国の抑圧から独立の動きが活発化し、ナショナリストにより1922年アイルランド自由国として独立を達成、1938共和国(英国王、大統領が並立)、1948年には英連邦離脱を果たしています。国教会(プロテスタント)の多い北アイルランドは連合王国に留まった為、近年まで続く紛争の要因になっていました。

国名は現地語でエールと呼ばれ、コインにもそう記されています。通貨アイルランドポンドは英ポンドと等価でコインもほぼ同規格で併用されたようですがユーロ導入に向け1979年に等価性は崩れ、次第に英ポンドと遊離して低いレートでユーロに交換されています。

表面に国章のハーブを記し、農業国で大飢饉の発生した国柄か、食に関する動物が多く描かれているのが特徴的です。

1928年から独自コインを発行しましたが、イギリスと使用素材に若干の違いがあり、銀貨の含有率は.750銀が使われ優位性を持たせています。また6ペンスコインはレアル(3ペンスは半レアル)と表示されており、かつて1/8西ドル(1レアル)に相当した名残の単位名で独自性を持たせています。戦間期以降と比較的近代の割に状態の良いコインを探すのが難しい国です。

 ※3枚追加、一部写真変更

※1ファーシング銅貨 1806年 ジョージ3世 HIBERNIA(ラテン語でアイルランドの意)表記

※1ファーシング青銅貨 1959年 ヤマシギ

※1/2ペニー青銅貨 1964年 ブタ        ※1ペニー青銅貨 1964年 ニワトリ

 3ペンス白銅貨 1964年 ウサギ         ※6ペンス ニッケル貨 1928年 アイリッシュウルフハウンド犬

※1シリング銀貨 1928年 Ag.750 牛

※1フローリン銀貨 1940年 Ag.750 鮭

 

※1/2クラウン銀貨 1942年 Ag.750 馬

※10シリング銀貨 1966年 イースター蜂起50周年 パトリック・ピアース像(蜂起の指揮官)

※2ニューペンス青銅貨 1975年

※50ニューペンス白銅貨 1997年

※2ユーロ白銅/アルミ青銅貨 2002年

 ムガル帝国はウズベキスタン・サマルカンドのモンゴル系ティムール朝の王族がインド北部に進入してできたイスラム王朝で、16世紀から勢力を拡大し、18世紀初頭の最盛期にはインド半島の大半を支配下にした大国です。

ムガルとはペルシャ語でモンゴルを意味した他称で、自称はヒンドゥスタンと称したともいわれます。

インド洋交易の進展で帝国は栄え、農業税を含む租税はルピー銀貨で支払われたこともあって貨幣経済は進み、基軸通貨として銀貨は流通しました。

イギリスの東方進出の貿易会社であった東インド会社は、インド南東部マドラス(チェンナイ)を手始めに、18世紀以降帝国の衰退に乗じ植民地化を進め地方の藩王国を従属させて支配地域を拡大、抵抗勢力を壊滅させてインド全体を勢力下に治めて行きます。

1858年に最後の抵抗にも敗れたムガール帝国は滅亡し、1877年には英国王を皇帝とをしたインド帝国が成立しました。

現在のインド、バングラディシュ、パキスタン全体を領域とする広大な地域で、1886年ビルマ(ミャンマー)もその一部として支配しました。(1937年分離)

ルピー銀本位通貨として海外でも広く使われましたが、広い国土の各地方にも独自通貨があり、イギリスに服従した各藩王は発行を継続したため多くの地方コインが残り、独自の通貨単位体系のコインも独立まで多数残りました。

ムガール朝や地方のコインは文字だけのデザインが多くヒンドゥー系はデーヴァナーガリー文字、イスラム系はアラビア文字を使う傾向ですが、各言語や宗教で違う文字を使用したりするため判別しにくくしています。

 ムガル帝国時代のコインを追加、本位貨幣の1ルピーコインに絞り再掲します。

購入時のデータで年号以外は読めないので鋳造地は確証できません。

ムガル帝国? 不明 1ルピー銀貨  11.2g

 第3代Akbar(1556〜1605年)時代辺りに4角形ルピーが多数あり、当時の物と思われます。

ムガル帝国 KM#300.2 1ルピー銀貨AH1108(40)年 アーメダバード鋳

6代Aurangzeb時代 24.4mm 11.5g 1697年 洗浄あり

ムガル帝国 KM#300.2 1ルピー銀貨AH1134(3)年 Shahjahanabad(デリー)鋳

13代Muhammad Shah時代 21.6mm 11.4g 1722年 洗浄あり

※英領(東インド会社)ベンガル 1ルピー銀貨 カルカッタミント

名目上、ムガル帝国皇帝アラム2世、首都ムルシダバード製造、治世19年銘で製造

英東インド会社 1ルピー銀貨 1835年F(c)

英東インド会社 1ルピー銀貨 1840年WW(c)

英領インド 1ルピー銀貨 1862年0/5(1867年B) ビクトリアQUEEN(女王)銘

英領インド 1ルピー銀貨 1885年(c) ビクトリアEMPRESS(皇帝)銘

英領インド 1ルピー銀貨 1905年(c)

英領インド 1ルピー銀貨 1917年(B)

英領インド 1ルピー銀貨 1941年(B) Ag.500

英領インド 1ルピーニッケル貨 1947年(B)

ハイデラバード藩王国 1ルピー銀貨 AH1361AH(32)年

インド中南部にあった最大のイスラム系藩王国(ニザーム王国とも呼ばれる)で唯一紙幣も発行し、インド独立時に単独国家を模索する程の立場で、帝国内でも独立国家に近い地位待遇にありました。1ハイデラバードルピー=6/7インドルピーで、インド独立後も暫く使用されています。

※メーワール藩王国1ルピー銀貨VS1985年(1932年)

西北部ラジャスタン地方の中世から続くヒンデゥー王朝国家。

 

北東インド、ベンガル地方の北東方面現アッサム州にあり、13世紀にタイ系民族がこの地に侵入し築いた消滅王朝国家。

チベット、ビルマ、ムガル帝国方面との交易で発展したアーホーム王国は1826年にビルマ王国の侵攻で滅亡し併合されますが、その後のイギリスのビルマ侵攻で英直轄植民地化されました。

アッサムは英国領後の呼び名でお茶の産地として有名ですが、現地語での地名改称の流れで州の名前を近年アソムと改めたそうです。

仏教経典に八面の地と表現された事から珍しい8角コインが生まれ、使用文字はベンガル文字アッサム文字で表示されています。

英語版wikipediaによれば、貨幣の製造は1648年〜1824年の間の金貨、銀貨のみで、標準純度が94.1〜98.0%と高品位で、主に8角形で製造されたとの事です。

 味わいがあり好みなコインで収集品が3枚に増えたので、インドから分離させ掲載します。

※1/2ルピー銀貨ND(1818-1819年)

※1ルピー銀貨SE1660年(1738年)

※1ルピー銀貨SE1698年(1776年)

南アメリカ北部、1966年独立したカリブ海に面する国。

旧名は英領ギアナで、スペルは違いギアナは地方名を指す時使用し、国名は英語読みのガイアナと呼ぶのが通常なようです。

当初この地域はイギリスの入植が失敗した後、17世紀以降オランダが進出してサトウキビ生産を中心とした植民地が作られていました。

その後ナポレオン戦争の最中にイギリスが領有権を奪い、1831年にはエキセボデメララバービスの3植民地を統合し英領ギアナとして統治されました。

当初通貨はオランダギルダーでスペインドル、ブラジル金貨等が混在して使われていたようですが、1836年銀含有量の関係からか1ギアナ$(スペイン$)=3・1/8ギルダー=50英ペンス(以前は1ギルダー=20英ペンス)に変更され、ポンドと西インド$の併用が開始されています。

最初の近代コインは、英領になってからデメララ&エスキーボの銘で発行され、英領ギアナの銘でも当初ギルダー単位で発行されました。

ポンドは、1955年に正式に東カリブ$(後独立後ガイアナドル)が発行されるまで使用され、英国硬貨の使用と共に、1891年以降この地域だけの4ペンス銀貨が作られました。

4ペンス=1/4ギルダーに相当した事が流通の原因ですが、それ以前の本国タイプの4ペンス銀貨と、マウンデータイプの2ペンス銀貨はこの地方に使用する目的で製造されています。

東部カリブ海地域の100進法ドル通貨(1カリブドル=50英ペンス)の後、1966年から独自コインが始まりましたが、インフレが進みレートは下がっているようです。

 1枚追加、文修正しました。

☆デメララ&エスキーボ

1/2ギルダー銀貨 1835年 8ペンス相当

1ギルダー銀貨 1816年

☆英領ギアナ

※4ペンス銀貨 1891年  BRITISH GUIANA&WEST INDIES

numistaでは、英領ギアナ&西インドで別地域掲載です

※4ペンス銀貨 1945年 BRITISH GUIANA

☆ガイアナ共和国 GUYANA

※1セント ニッケル黄銅貨 1973年 国花オオオニハス3枚のデザイン

※25セント 白銅貨 1985年

※1ドル白銅貨 1970年 FAO貨

肖像は18世紀、植民地の奴隷蜂起を首謀した国民的英雄、カフィー