☆099 ポルトガル領インド | コイン好みAtoZ

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ポルトガルの東方貿易の拠点として支配した植民地で、ゴアを中心にインド西海岸の数か所の飛地から構成されていました。ボンベイ(ムンバイ)も1661年までその領域で、ポルトガル王女の英チャールズ2世へ嫁ぐ際の持参金としてイギリス領となり、その後のインド進出の拠点になって行きます。

イギリスによるインド全域の支配が確立しても、植民地はそのまま残され、インド独立の際には合流を拒否したため次第に孤立化し、最後には1961年インド軍の侵攻により併合される結果になりました。

なおフランスもインドにポンディシェリ他の植民地(19世紀初頭までコイン製造)を独立後も暫く持っていましたが、インドの圧力に負けて返還しています。

コインは、19世紀初めまで、ゴア、ダマン、ディウの3地域毎に発行されていましたが、1871年以降機械式でポルトガル領インド銘で発行されtました。

ルピアインドルピーと等価でしたが、併合直前の1958年にエスクードに変更され、1ルピア=6エスクードで交換、極めて短命な通貨を発行しています。

他のポルトガル植民地同様なデザインで、あまり面白みは無いですが、交換レートの関係で特殊な額面が存在する地域です。

※1ルピア銀貨 1903年

※1/4ルピア白銅貨 1952年

☆エスクード変更後

※30センタボ青銅貨 1959年               ※60センタボ白銅貨 1959年

※1エスクード白銅貨 1959年               ※3エスクード白銅貨 1958年

※6エスクード白銅貨 1959年