南アメリカ北部、1966年独立したカリブ海に面する国。
旧名は英領ギアナで、ギアナは地方名を指す時使用し、国名は英語読みのガイアナと呼ぶのが通常なようです。
当初この地域はイギリスの入植が失敗した後、17世紀以降オランダが進出してサトウキビ生産を中心とした植民地が作られていました。
その後ナポレオン戦争の最中にイギリスが領有権を奪い、1831年にはエキセボ、デメララ、バービスの3植民地を統合し英領ギアナとして統治されました。
当初通貨はオランダギルダーでスペインドル、ブラジル金貨等が混在して使われていたようですが、1836年1ギアナ$=3・1/8ギルダー=50英ペンス(以前は1ギルダー=20英ペンス)に変更され、ポンドと西インド$の併用が開始されています。
最初の近代コインは、英領になってからデメララ&エスキーボの銘で発行され、英領ギアナの銘でも当初ギルダー単位で発行されています。
ポンドは、1955年に正式に東カリブ$(後独立後ガイアナドル)が発行されるまで使用され、英国硬貨の使用と共に、1891年以降この地域だけの4ペンス銀貨が作られました。
4ペンス=1/4ギルダーに相当した事が流通の原因ですが、それ以前の本国タイプの4ペンスと、マウンデータイプの2ペンス銀貨はこの地方に使用する目的で製造されています。
東部カリブ海地域の通貨の後、1966年から独自コインが始まりましたが、インフレが進みレートは下がっているようです。
☆デメララ&エスキーボ
1/2ギルダー銀貨 1835年 8ペンス相当
☆英領ギアナ
※4ペンス銀貨 1891年 英領ギアナ&西インド銘
※4ペンス銀貨 1945年 英領ギアナ銘
☆ガイアナ共和国
※1セント ニッケル黄銅貨 1973年 国花オオオニハス3枚のデザイン
※25セント 白銅貨 1985年
※1ドル白銅貨 1970年 FAO貨
肖像は18世紀、植民地の奴隷蜂起を首謀した国民的英雄、カフィー