英領西インド諸島は、ジャマイカから、ギアナ(ガイアナ)にかけての広い地域に多くの島々を持つ領域で、場所柄スペインドルが広く流通していました。(1822年にはこの地域で初めてアンカーマネーと呼ばれるスペインドル(西インドドル)単位の硬貨も発行しています)
19世紀英国に金本位制が敷かれていく中、金に裏打ちされたポンドと併用される形で西インドドルが併用され、4シリング2ペンス=1ドル(4,8ドル=1ポンド)の値で流通、1976年まで相場は維持されました。その後1965年東カリブドルに名前は変わり、ポンドの下落と離脱で、2..7カリブ$=1米$のレートで固定されています。
地域が広大で、それぞれ事情が違ったため一様にこの地域全体で流通していたわけではなく、ジャマイカの様に独自コインを発行した地域もあり、独立した、トリニダードトバゴ、バルバドス、ガイアナ等は独自の通貨体制へ移行しています。
デザインは帆船のデザインが多く使われ、50セントは通常貨らしくない優れた図柄で好きなコインの一つです。
現在の流通地域は、以下の8地域です。
ほぼ東カリブ地域FAOコインの4ドル白銅貨シリーズに名を残している国々です。
アンギラ(英海外領土)
アンティグア・バーブーダ
ドミニカ(島)
グレナダ
モントセラト(英海外領土)
セントクリストファー&ネビス(セントキッツ&ネビス)
セントルシア
セントヴィンセント&グレナディーン
☆英領西インド植民地
※1/4ドル銀貨 1822/21年 (ジョージ4世銘))
☆英領東部カリブ海地域
※1/2セント青銅貨 1955年
※1セント青銅貨 1955年 ※5セントニッケル黄銅貨 1964年
※10セント白銅貨 1956年 ※25セント白銅貨 1962年
※50セント白銅貨 1965年
☆東カリブ海諸国
※1ドル ニッケル黄銅貨 1981年
☆ドミニカ(島)
※4ドル白銅貨 1970年 FAO貨
☆モンテセラト
※4ドル白銅貨 1970年 FAO貨