声を育てるために、まず鍵になるのが聴く力

月曜日配信のメルマガで、聴くについて触れてみました。

 


まずは、「きく」を探ります。
英語で表すと、

hearig
自然に聞こえてくる。受動的。
漢字で表すと(聞く)。

listening
よく聴く・耳を傾ける。能動的。
漢字で表すと(聴く)。

どちらも「きく」なのですが、
声やコミュニケーションを育てる
ためには「listening(聴く)」を、
より意識します。

意思を持って聴く。
積極的に聴き取ろうとする。
もしくは、耳を澄ます。


これ、意外と苦手な人が多いんです。

聴力検査に問題がない。
機能的に、ちゃんと「聞こえている」。
でも、「聴いていない」。

ほとんどの場合、ご本人も
「聴いていない」ことに
気付いていません。

「聴いていない」人を観察してみると、

●頭の中のおしゃべりが止まらず、
 話すことで精一杯。

●自分の考えにとらわれている。
 
●他者に興味がない。
 関わりたくない。

●他者を受け入れたくない。
 受け入れると負けた気がする。

●聴くことが怖い。言葉に傷つけられるなど
 ネガティブな思い込みがある。

●そもそも、何も「聴きたくない」。
 無意識に「聴かない」と決めている。


コミュニケーションの扉が
閉じた状態ですね。

残念なことに、
関係が近くなればなるほど、
聴く」は「聞く」になり、
聞き流す」になりがちです。

ここ、大事なポイントですが

聴くことが苦手な人は、
親身に「聴いてもらった経験」が
少ないんです。


ちゃんと聴いてもらっていないから、
「聴く」という行為がわからない。

だから「聴けない」。
そして、
話せど話せど「聴いてもらえない」。

悪循環ですね。

次回は、この悪循環を断ち切る方法
について考えてみたいと思います。

(つづく)