前回、「きく」は2種類あるとお伝えしました。

【hearig】
自然に聞こえてくる。受動的。
漢字で表すと(聞く)。

【listening】
よく聴く・耳を傾ける。能動的。
漢字で表すと(聴く)。


コミュニケーションに必要なのは、
「listening(聴く)」を、
より意識することでしたよね。

では、聴く力を付けるための
レッスンをご紹介します。

まずは、

●軽くストレッチなどをして
 身体の強張りを解す。

●口からゆっくりと息を吐き
 吐き切ったら、鼻から軽く吸う


ここまでは、
リラックスする方法ですね。

次に、

●右耳を優先させて
 周囲の音を聴き取る。

●小さな音でハミングをして
 ご自分の声を右耳で聴く。


一日のうちの、
ほんの1~2分で構いません。

周囲の音や、ご自分の声を、
自然な呼吸を続けながら
聴いてみて下さい。

この時、頭の中のおしゃべりは
止まっていますよね。

この静けさが、大事。

コミュニケーションの基本は、
静かであること」なのです。

緊張が強いと、
静かであることに恐怖を感じます。

ああ言われたら、こう言おうと
応対のシミュレーションを
止められない人もいます。

呼吸を止めないで。
どうか落ち着いて。


心身がリラックスをして、
頭の中のおしゃべりが止むと、
思っている以上に、
コミュニケーションの循環は
スムーズになります。

それでも、緊張する。
コミュニケーションが苦手。
そんな人は、どうしたらいいの?

では、
声とコミュニケーションを豊かに育てる
ために、次回はもう少しそのあたりを
掘り下げてみましょう。

(つづく)