50代真ん中の浜田は思う | 浜田真実*文筆と朗読「まほろふ舎」

浜田真実*文筆と朗読「まほろふ舎」

昭和の終り頃、シャンソン喫茶「銀巴里」にて歌手デビュー。平成の中頃に、心と身体を整えるボイトレ教室「マミィズボイススタイル」オープン。「声美人で愛される人になる」「説得力のある声をつくる」等出版。この頃は「しげのぶ真帆」名義で、文章を書き朗読もしています。

今年の秋で、56歳になる。

50代後半に突入。

充分に大人の年齢だ。

 

以前、尊敬する先輩から、

 

人前に立って何かを伝えるのは、

50代からが本番よ

 

と言われた。

 

上の世代も、下の世代とも、

肩の力を抜いて関われる年齢だから、

という理由だったと思う。

 

きたきた。

まさに、ど真ん中だ。

 

肩の力を抜いて・・・

 

きっと、ここが鍵なのかもね。

 

肩の力を抜くためには、執着を手放し

前向きにあきらめる

ってことが必要になるもの。

 

今、前向きに、肩の力はずんずん抜けて

行っている感じ。

 

親の世代を見ているからかな。

 

義理の母は、83歳。

昨年、脳梗塞で倒れて、右半身が不自由になった。

かたわらでサポートをする義父は、92歳。

数年前から人工透析を続けている。

 

今、共に暮らす実父は82歳。

昨年胃癌の手術をして、胃の半分を摘出した。

 

三人とも、ゆっくりゆっくり、休み休み、

子どもと大人を行きつ戻りつしながら、

時を刻んでいる。

 

やがて、私もたどる道。

じたばたしても、いつか、なるようになる。

 

片や16歳の娘は、とてつもないスピードでキーボードを打ち、

スマホを操作し、いつでも、どこにいても世界とつながる。

 

想像すらできない巨大な情報の渦の中を、たくみに、

自分の「好き」を選択しながら、器用に泳いでいる。

 

私が経験できなかった、新しい10代。

 

この異なるふたつの世界を、同時にタッチしている私は、

この先、どんな景色を見るんだろう。

 

そして、そこにいる人たちに、

どんな言葉を伝えようとしているのだろう。

 

いずれにしても、今は、背筋を伸ばしてちゃんと立っていよう。

 

誰かの深いところから湧き上がる声を、柔らかく受け止め、

私の深いところから湧き上がる声を、真っ直ぐに届ける。

 

そのための、勇気としなやかさと「抜け」は、

穏やかで愉しい、「心と身体が育む」のだと、

大人の私は知っているのだから。

 

 


 

 

 

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