発表会の人々⑥・Chie-riちゃんともとしたいづみさん | 浜田真実*文筆と朗読「まほろふ舎」

浜田真実*文筆と朗読「まほろふ舎」

昭和の終り頃、シャンソン喫茶「銀巴里」にて歌手デビュー。平成の中頃に、心と身体を整えるボイトレ教室「マミィズボイススタイル」オープン。「声美人で愛される人になる」「説得力のある声をつくる」等出版。この頃は「しげのぶ真帆」名義で、文章を書き朗読もしています。

Chie-riちゃんは、先日、ソロライブを行った。
たくさんの人に囲まれて、優しくて温かい良いステージだったと他の生徒さん達から聞いた。

おめでとう!Chie-riちゃん。
ようやく、ここまでこれたね。

きっとChie-riちゃんの人生には、いつも歌が側にあったに違いない。
大変なことも苦しいこともたくさんあったけど、いつもかたわらに歌があったんだ。

そうだ。
歌だけでなく、絵を描くことも側にあったよね。

絵と歌と小脇に抱えて、これからも楽しく、悠々と歩いて行って良いのだと思う。
ずっと、ずっとね。

神さまは、どんな小さな声で歌っていても、きっとChie-riちゃんの歌を、愛しそうに聴いているのだと思う。

そんな気がする。

それが出来る人なのだし、たぶん、そうすることが、一番Chie-riちゃんらしいのだろうし。

来年は、どんどん世界が拡がって行くだろう。
歌いながら。
絵を描きながら。

そして、たくさんの人を、楽しませてあげて。

もう、生徒さんとしての発表会出演は卒業かもしれないね。
プロの歌い手として、光を浴びながら、周囲を照らしながら歩いて行ってね。

~~~~☆

もとしたいづみさんは、格好良い。
たくさんの絵本を出版している売れっ子の作家さんなのに、カブリモノをして自分の作品を朗読したり、演じたりする。

観る人は、あまりの楽しさに爆笑する。
引き込まれる。
魅了される。

そんないづみさんは、今回、震災後に書かれたある人のブログの記事を朗読した。
そして、作家さんなのに、歌った。

上手い。
とても味がある、いづみさんならではの歌が会場を包んだ。
私もコーラスのお手伝いをした。
一緒に歌えたのが、とても嬉しかった。

客席からは、すすり泣きの声があちこちで上がった。
爆笑もさせて、泣かせることも出来るなんて。

本当は私、ちょっと悔しがるところなのだろうけれど、いづみさんのザラっとした肌触りの言葉と、想定外の方向から見ている視線と感覚が、癖になるくらいに大好きなので、お客様の反応がものずごく嬉しかった。

でしょ!良いでしょ!

と共感を分かち合うみたいな気持ちになれた。

いづみさんは、本物の表現者なのだと思う。
文章はもちろんプロだけど、朗読も歌も、表現に本物の力がある。
アーティストは、こうでなくちゃと思う。

以前いづみさんから、「真実さんも、なかなかワルよのお」と言われ、ゾクゾクするほど嬉しかった。
私たちは、変態か。

でもきっと、表現者同志のかなりねじれた感受性が共感し合えるのだとしたら、こんなに幸せなことはない。

発表会の最後に、新刊のご紹介のために水を向けてあげたのに、「え~っとなんだっけ、あれ違う、あれ?え~と、あと、なんたらかんたら」と物凄い紹介をした。

だから、思いきり紹介する。

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