転倒!脱落! | 浜田真実*しげのぶ真帆 文筆と朗読の「まほろふ舎」

浜田真実*しげのぶ真帆 文筆と朗読の「まほろふ舎」

昭和の終り頃、シャンソン喫茶「銀巴里」にて歌手デビュー。平成の中頃に、心と身体を整えるボイトレ教室「マミィズボイススタイル」オープン。「声美人で愛される人になる」「説得力のある声をつくる」等出版。この頃は「しげのぶ真帆」名義で、文章を書き朗読もしています。

いつものことだと言えば、いつものことだ。
転んだ汗
公衆の面前であせる
しかもあお向けで叫び

来月、テレビ出演をするので、そのリハーサルで市ヶ谷のテレビ局に行った。
キーボードとキーボードスタンドをキャスターに乗せてゴロゴロ転がして行ったのだが、現場までは坂道。
しかも今日の東京は、温度が急上昇で暑いあせる
汗をかきかき、ズルズルとキーボードを引きずるようにして必死で歩いた。

ようやくテレビ局の玄関に到着した途端、私め、ホッとしたらしい。
嬉しそうに局に入った直後に、何かに足がひっかかり、キーボードを抱いたまま仰向けで転倒。
慌てて駆け寄ったガードマンさんに、救われた。

「大丈夫ですか~!!」

と尋ねられても、「大丈夫じゃない」とは答えられない。
周囲の人も見ているし、格好悪いので、何事もなかったように、「全然、大丈夫です~!!音譜キーボードは、守りました!!へへ」と笑いながらその場を離れた汗
イテテ…ダウン

その後、スタッフの方に迎えに来ていただき、リハーサル室に入った途端、大量の汗が噴き出したあせる
暑さのせいだけじゃない。
冷や汗だった気がする。

その後、即、打ち合わせに入ったのだが、今度はどうも目の周りがサワサワと落ち着かない。
なんだこれ!とピシッとはらったら、気合入れて付けて来たつけまつ毛目が、汗のためにノリがはがれて、ヒラヒラと脱落ドクロ叫び

よせば良いのに、「わぁ~!つけまつ毛、落ちた!」と、言ってしまった。
数人のスタッフは笑って下さったが、ディレクターの方は、至って冷静に「あってもなくても、変わりません」。

あぁ~、ですよね~。
そうですとも、了解で~す!
と言って、即、もう片方も撤去。

ちぇ!苦労して付けて来たのに、慣れないことはするもんじゃねぇ。
と心の中でつぶやいて、汗だくでリハーサル頑張った。

帰宅して、ことの顛末を夫の話すと、夫は一言こう言った。

やっぱりね、あなたらしい…」。

って、やっぱりなのかい!
はぁ…、粗忽ぐせは、一生ついて回るのかしょぼん