いつものことだと言えば、いつものことだ。
転んだ
公衆の面前で
しかもあお向けで
来月、テレビ出演をするので、そのリハーサルで市ヶ谷のテレビ局に行った。
キーボードとキーボードスタンドをキャスターに乗せてゴロゴロ転がして行ったのだが、現場までは坂道。
しかも今日の東京は、温度が急上昇で暑い
汗をかきかき、ズルズルとキーボードを引きずるようにして必死で歩いた。
ようやくテレビ局の玄関に到着した途端、私め、ホッとしたらしい。
嬉しそうに局に入った直後に、何かに足がひっかかり、キーボードを抱いたまま仰向けで転倒。
慌てて駆け寄ったガードマンさんに、救われた。
「大丈夫ですか~!!」
と尋ねられても、「大丈夫じゃない」とは答えられない。
周囲の人も見ているし、格好悪いので、何事もなかったように、「全然、大丈夫です~!!キーボードは、守りました!!へへ」と笑いながらその場を離れた
イテテ…
その後、スタッフの方に迎えに来ていただき、リハーサル室に入った途端、大量の汗が噴き出した
暑さのせいだけじゃない。
冷や汗だった気がする。
その後、即、打ち合わせに入ったのだが、今度はどうも目の周りがサワサワと落ち着かない。
なんだこれ!とピシッとはらったら、気合入れて付けて来たつけまつ毛が、汗のためにノリがはがれて、ヒラヒラと脱落
よせば良いのに、「わぁ~!つけまつ毛、落ちた!」と、言ってしまった。
数人のスタッフは笑って下さったが、ディレクターの方は、至って冷静に「あってもなくても、変わりません」。
あぁ~、ですよね~。
そうですとも、了解で~す!
と言って、即、もう片方も撤去。
ちぇ!苦労して付けて来たのに、慣れないことはするもんじゃねぇ。
と心の中でつぶやいて、汗だくでリハーサル頑張った。
帰宅して、ことの顛末を夫の話すと、夫は一言こう言った。
「やっぱりね、あなたらしい…」。
って、やっぱりなのかい!
はぁ…、粗忽ぐせは、一生ついて回るのか