もとしたいづみさんの新作が出版された。
となえもんくん ことばの力のまき (どうわがいっぱい 79)/もとした いづみ
¥1,155
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参ったなぁ~
これが、本当の大人の仕事なんだと思った。
素晴らしい。
未来を担う子どもたちに、大切なことを明確に伝えている。
しかも、少しも説教臭くない。
となえもんくんは、まじない道場に入門して修行に励んでいるのだけれど、その日常にとってもステキに日本古来のまじない言葉がちりばめられていて、しかも分かりやすく解説もされている。
私など、どんなに考えても、広島弁ではやす「言う~ちゃろこちゃろ~、お前のかあちゃんでべそ~」という悪態しか思い浮かばないが、となえもんくんを読んでいると、日本語って、美しいなぁ、面白いなぁ、もっと知りたいなぁと感じられる。
しかもそこから、言葉の力、言霊、人としての心の持ち方まで、となえもんくんの気づきと共に物語は進んで行く。
もとしたいづみさんが、子どもに向けて物語を書き続けているポリシーはここなんだなと思える箇所がいくつもあって、思わず、呼吸が深くなった。
道場主のちんぷい先生が言う「ふだん なにげなく いっている ことばは、いつのまにか その 人の からだに しみついて しまうので あ~る」は、ちょっとドキッとする
私の身体は、何を語っているのだろう
とってもスピリチュアルだけど、そう感じさせないエンターティメント性も素晴らしい。
嬉しかったのは、道場の子どもたちが頑張って発声練習をしていてくれること。
そうそう、良い言葉は、良い声に乗って出せると、もっと効果的だもんね。
たくさんの子どもたち、そして、大人にもおススメしたい。
娘が通う小学校の女性の先生が、生徒に向かって「ってめぇ、ざけんなよ!」と叫んだと聞いて、あらあらと思っていたのだが、ちんぷい先生レベルになるのは、もう少し時間が必要なのかもなぁ。
私も頑張ろうっと!!