「筋肉痛」の話、いくらでも書けますね。
身近な痛みの問題ですので…

①⇒https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12390062473
②⇒https://blog.ameba.jp/ucs/entry/srventryupdateinput.do?id=12390070983

以前、あるサッカー選手が筋トレして痛みが強いから痛み止めを飲んだ…とお話しされていました。

これ、結論から言うと筋トレは筋肉を大きくして強く鍛えるためですので、痛み止めの成分が筋肉を大きくすることを損なうこととなりますので、お勧めしません!

筋肉痛は使った筋肉の繊維を修復させる際に炎症が出て、痛みを出す物質であるプロスタグランジン、ブラジキニン、セロトニン、ヒスタミンなどが筋膜に刺激することが原因とされてきているようですって①でも書きました。

「筋膜」最近よく聞く名称ですね。
筋肉の表面の膜組織で痛みを感じる「感覚神経受容器」が筋肉の6倍~10倍もあるので、痛く感じるのです。

「痛み止め」で有名なお薬はロキソニン・ボルタレン・アスピリン(バファリン)・アセトアミノフェンあたりでしょうか。
みんな超有名人で、皆さんも聞いたこと、使ったことあるのではないでしょうか。

これらのお薬の総称は「NSAIDs」(エヌセイズと読みます)といって、「ステロイドを使わない抗炎症薬」です。

「NSAIDs」の目的は痛みを出す物質「プロスタグランジン」という成分の合成を抑制することで痛みを抑えることを目的とします。

ここがポイント!

プロスタグランジンという難しい名前のコイツは痛みを出す嫌なヤツとして有名ですが、プロスタグランジンはタンパク質を合成させて筋肉を作る重要なお仕事もしているのです!

つまり、筋トレをしました!
筋肉痛になります。
この「痛み」の原因となっている成分に筋肉を作る作用をもっているヤツがいるので、除去してしまったら痛みは減りますが、トレーニング効果も消えるということです!

少し難しいですが、多少の痛みを伴わないと結果は出ないということです。
また、痛み止めは医師、薬剤師などの専門家から処方を受けて、目的をよく相談して服用することが好ましいということですね。

「筋肉痛は筋肥大と関係ないかもしれないが、筋肉痛になった場合にそれを抑えるために抗炎症剤を用いるのは筋肥大を損なう」と言われています。
参照:スポーツ医科学トピックス1 川田茂雄先生著

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