さきほど岸田総理が自民党総裁選不出馬の意向を示したというニュース速報が流れた。

残念だ。6/24のブログでも触れたが、岸田総理は大きな功績を残している。

 

 

 


1.原発処理水の海洋放出
2.旧統一教会の解散請求
3.バブル期超えの株価達成、デフレからの脱却などの経済効果

1.などは最近ニュースにもならないが、この決定がなければ大きな問題となり、中国は日本を攻撃した上で政治材料としたであろうし、また野党は政権を攻撃する材料として取り上げられていただろう。安倍元首相でさえ、中韓の顔色を伺い、決定ができなかった。それを迅速に、何事もなかったかのように実現させた功績は大きい。その背景には日韓関係を大きく改善させた事も影響している。

2.も、統一教会と全く縁がなかった岸田首相だからこそできた決断だ。
 安倍元首相に近い人、もしくは一度でも統一教会の支援を受けた人であれば、このような決断をする事はできなかったはずだ。

3.は株価の最高値更新であるが、その背景には様々な経済施策があり、結果的にデフレからの脱却、金利のない世界からの脱出、賃金上昇など、ここ数十年続いた経済低迷の原因となった事象に終止符を打った。経済政策は結果が全て。その意味では大きな成果をあげたといえる。

テレビ(ワイドスクランブル)では、杉村太蔵が、「日韓関係改善」と「賃金上昇」を例にあげて、自分と同じように岸田首相の政策を評価するコメントを発していた。

客観的にみれば高く評価される政策を実現してきた岸田首相。
それなのに、テレビは左系野党の意の通りに政権批判報道を続けて、それを信じた国民の政権支持率が低下したのを受けて、自民党内でも岸田降しが始まった。

総理として傑出した成果を出しているにも関わらず、内外からこれだけ批判されたのでは、次回の総裁選に出るのがイヤになったとしても仕方がないともいえる。

岸田首相は中国との関係を微妙な舵取りでコントロールしてきた。
元々対中的に温和な姿勢を示してきたが、総理になってからは一貫して米国と協調して強い姿勢を示しつつも、過剰に中国を刺激するような発言や行動はしてこなかった。
だからこし、原発処理水の放出後も大きなトラブルが起きる事はなかった。
中国に対しては、強すぎる態度も弱すぎる態度もマイナスで、岸田総理の対中外交のバランス感覚は歴代でも傑出したものだ。

果たして次の首相は誰になるのか。台湾問題がクローズアップされる中、中国との外交バランス能力は非常に重要だ。アメリカの態度は大統領選挙の結果により大きく変わる可能性がある。日本がとる態度は強すぎても弱すぎてもだめ。絶妙なバランスが必要だ。