珍しく政治ネタの投稿。

自民党若手や菅元首相まで岸田降しの声を上げ始めた。
政権支持率が下がり、次の選挙で戦えないのが理由だという。
この政権支持率の低下や岸田降しの風潮に「違和感」を感じるのは私だけだろうか。

なぜなら、岸田首相は大人気の安倍政権でさえなしえなかった、次の3点の大きな実績を挙げているからだ。

1.原発処理水の海洋放出
2.旧統一教会の解散請求
3.バブル期超えの株価達成

1.については、安倍さんは中韓の顔色を伺い、最終的な決断まで至らなかった。中国の「脅し」がかなり効いていたのだろう。それに対し、岸田政権は中国の脅しにビビる事なく断固として政治決定を貫いた。韓国と関係を良好化した事もこの決定をしやすくした。

2.これは安倍さんだけでなく、統一教会と少しでも関係のある自民の政治家であったらできなかった大英断だ。まだ裁判中。被害者の事を考えれば、被害者の元へ現金が戻るまでで、そして本当に旧統一教会か解散するまで予断は許されない。岸田政権以外に、この件を強力に推し進める事が果たしてできるだろうか。

3.経済、経済、経済と岸田首相が連呼したとおり、インバウンドは好調、株価もバブル超え、新NISAによる投資環境の整備など、それまでなし得なかった経済的な成果を示した。

控え目で自慢する事がないが、実績、功績という面では、岸田首相は多大なる実績をあげているのが事実なのだ。

これに対して、岸田降しの声をあげている菅首相はどんな功績をあげただろうか。
携帯電話の料金値下げなどを挙げるかもしれないが、実績/功績面では、はるかに見劣りする。実績のない「元首相」が実績を挙げている現首相を批判し、引きずり降ろそうとしているのは実に奇妙に見えるのだ。

先に挙げた実績は実に大きいもので、この先誰が首相になろうとも、岸田政権以上の成果を挙げる事は難しい。それだけの実績を残しているので、次の首相候補に名乗りを挙げるのも大変だ。

だからこそ、自民党内部で囁かれる岸田降しの声が奇妙に映るのだ。

「岸田憎し」「岸田を今すぐ政権から降してしまえ」と一番強く思っているのは誰だろうか。立憲か?いやいや、それは旧統一教会だろう。

地方の自民党議員や自民党員は、旧統一教会と深い人間関係にある場合は少なくない。そのような関係者から、組織ぐるみで「岸田首相では次の選挙は戦えないから、代わりの人をたてた方がいい」と強く推奨されている可能性は否定できない。

なぜなら、岸田降しの声は強くとも、代わりの首相候補を強く推す声は聞こえてこないからだ。岸田降しの声は、岸田首相を降ろせば(次の首相は)誰でもいい、そんな風に聞こえる。まさに、旧統一教会の声を代弁しているだけのように見えるのだ。

政権支持率は、岸田首相の実績よりも、自民党の「裏金」問題に対する人々の不信感の現れといった方が正しいたろう。しかし、自民党の裏金問題は決して首相一人の責任ではない。実績面と今後の政治外交を考慮した場合、「首相がやめて責任をとらせる」というのはおかしいように見える。

首相降しの声を拡声器のように報じるテレビのメディアも、旧統一教会の宣伝部員となっているかのようだ。

岸田首相の代わりに誰がなってもよい。ただ、旧統一教会の問題に関しては被害者が泣き寝入りしないよう決着をつけてほしいと思う。また、中韓に対して妥協しない強い態度で臨みながらも協力関係を築く微妙なバランスを継続できる人は岸田首相の他にいるだろうか。冷静に考えれば、岸田降しの声が「おかしい」事に気づくはずだ。