前回の無線機の選び方、いかがでしたでしょうか。
初めての無線機、しかも決して安くはない無線機ですので、慎重になりますよね。無線機の買い方というのは、いろんな方法がありますが、失敗をしない買い方というのをご紹介しておきます。
1.アマチュア無線ショップで購入する
アマチュア無線機を取り扱うショップは全国に多数あります。東京・秋葉原、大阪・日本橋は電気の街として有名ですが、各地にアマチュア無線機を取り扱うショップがありますので、まずはここに相談してみるのがいいでしょう。
検索サイトで「アマチュア無線」、「ショップ」、「xx県」といった方法で検索するとよいかと思います。
近くにお店を見つけたら、初めてのホテルに宿泊するときと同様、お店のことをよく調べてから行きましょう。口コミサイトは少ないかもしれませんが、実はアマチュア無線機は取り扱っていないお店だったりすることもありますので。
また、前回のブログで紹介した、無線機メーカーのサイトには、自社の製品を取り扱っているショップの一覧が掲載されています。こちらも参考にしてください。
親切なショップに巡り合えば、希望する内容に応じた無線機や、アンテナ、必要なもの一式を教えてくれるでしょう。
2.友人・知人に聞く
そもそも無線をやろうと思ったきっかけが友人・知人がやっているからということであれば、その方に聞くのが早道でしょう。どこで買ったのか、必要な情報はどこから得たのか、それからでも遅くはないかと思います。
2.ヤフオク、メルカリ等は避ける
今は、自宅で使わなくなった品物をリサイクルとしてオークションサイト等に出品したり、購入したりすることは当たり前の時代になっていますし、利用されている方も多いと思います。
ですが、初めてアマチュア無線機を購入される方は、避けたほうがいいかと思います。
理由1:完動品とは限らない
特に多いのが、「知人の依頼で出品しています。動作については当方では関知できません。」とか、「押入れを整理していて昔の無線機が出てきました。電源が入ることは確認しました。」のように記載されているものは動作の保証はありませんし、仮に動いても、きれいな電波が出なかったり、出力が十分に出なかったりということがあります。
理由2:古いものは避ける
オークションサイトで目に付くのが、1980年代~90年代にかけて発売された無線機です。この時期アマチュア無線もブームでしたので、たくさんの無線機が発売されました。そして、今でも中古品が売買されています。古いものが悪いわけではなく、きちんとメンテナンスされてきた無線機は今でも十分に使えるのですが、必ずしもメンテナンスされているとは限りません。20年、30年前の無線機をメーカーに持ち込んでも、修理はしてもらえません。(おおむね15年程度で修理受付を終了しているようです。)
免許を受ける際にも「JARL登録機種」で申請を行う場合は、保障認定が必要となります。どこかで解説したいと思いますが、アマチュア無線の簡易申請のために、JARL登録機種、技適機種があり、JARL登録機種は古い(2005年に終了)ということを覚えておいてください。
なお、JARL登録機種は、すでに抹消されている機器もありますので、注意が必要です。
また、現在は、新スプリアス規格対応という条件がついてきています。(2022年までということでしたが、つい先日、移行期間の延長が発表されました。期間は「当分の間」とのことです)
当分の間は大丈夫なのですが、将来的なことを考慮すると、15年以上前の無線機は避けておいたほうがいいですね。
今回はここまでです。