佐土原人形というものを調べる機会があり、1時間かけて
遠くの町へ自転車で出かけた
とにかく遠くあまり知らない地域だったので緊張しながら、作られている工房に行ってみた 近づいては見たものの、お邪魔させてもらい、お話を聞くまでの勇気はなかった
その代わりと言っちゃなんだが、確か近くに図書館があるのを思い出し、本を探してみようと、若干息切れしながらまた走り出した
その工房からしばらく真っすぐ、少し急な舗装された坂を上り
公園のような場所につく そこには地域の様々な施設が載っている看板のようなものがあり、見たら確かに”佐土原図書館”という文字がある また大きな建物があり、近づいてみると窓からちらっと本棚らしきものが見え、多分これがそうだろうと思い中に入る
入ってすぐのフロアには、その地域の偉人や郷土の品々が
あったと記憶している(公共的な場所なので撮るわけにもいかず)
また、県の様々な情報が載っているタッチパネルがあり、蔵書検索で「佐土原人形」と打ち込むと、何冊か本が存在していると分かると、さらに建物の奥の方へ進む
近くには、県の職員さんたちが働いているのが見え、いたって普通の顔で部屋に足を踏みいれると、自分が知っている図書館の風景が広がっていて、少しホッとしながら中に入る
ちらほら人がいる感じで、地域によっても図書館を利用する人の数は違うんだなと実感する
郷土の棚を探し、背表紙に佐土原人形という言葉が載っている本を手に取る 読んでいると、あらゆる人の手と足で紡がれた伝統工芸品なんだなと感じた
ネットでは、時代は江戸(400余年前)から始まったとか、高麗の人々が遊びで人形を作ったのが始まりだとか、色々な書き方がされていて、本にも「諸説ある」と載っていた
歴史も大事ではあるが、今でも残っていることが素晴らしいことであると感じ、とても可愛らしく、人の温かみを感じて、人間の感性をも取り戻せるような表情は味わい深い
小学生の時の教科書に載っていた伝統工芸の人形とは(ぼんやりした記憶且つ佐土原人形かは確かめようがないんだが)、興味が湧くと、印象が変わることにも気づいた
昔から現代まで様々な人が今日まで繋げていると考えるとロマンがあるなと思う その裏にはもっと広く深い物語が確かに存在しているだろうとも想像する
生きてる内に、その人形を実物でお目にかかりたい
写真や画像とは、印象や迫力が違う気がするからだ
いつかは購入したいとも思った 人間よりもその人形の方がなにか楽しそうに過ごしている気がするし、楽しい気分を現代にも分けてほしいなとも考えたからだ
現地に赴き、知らない街で時間を過ごすのはなんか面白い