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HALUの映画鑑賞ライフのBlog

~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

昨年(2022年)に劇場鑑賞した45作品のうち未だブログ記事化出来ていない作品が、あと計10作品残っておりますので、今回は、ロングランヒットとなったインド映画『バーフバリ』2部作のS・S・ラージャマウリ監督の新作で、昨年の10月21日(金)に公開されて以来、一旦終映した映画館もあったのですが、DolbyCinemaスクリーン上映を中心に復活上映されて現在もロングラン上映されています『RRR』を、昨年11月16日(水)に、京都市南区にあるイオンシネマ京都桂川では、その当時も人気作で未だ未だ需要があったにも拘わらず、何故だか終映間近だったので、慌てて1人で鑑賞に行って来ましたが、その際の感想について、今更ながらで誠に恐縮ですが、拙ブログにも記録に残しておきたいと思います。

 

鑑賞当時、昨年度の39本目の劇場鑑賞作品。

(※昨年度のイオンシネマ京都桂川での4本目の劇場鑑賞作品。)

 

 

 

「最高濃度の映画体験を全身で浴びろ!(22.11/16・2D字幕)」

ジャンル:ミュージカル / アクション 

原題:RRR

製作年/国:2022年/インド

製作会社:DVVエンターテインメント

配給:ツイン

公式サイト:https://rrr-movie.jp/

上映時間:179分

上映区分:一般(G)

公開日:2022年10月21日(金)

原案:K・V・ヴィジャエーンドラ・プラサード

製作:D・V・V・ダナイヤー

音楽:M・M・キーラヴァーニ

撮影:K・K・センティル・クマール

編集:A・スリーカル・プラサード

脚本・監督:S・S・ラージャマウリ

キャスト(配役名):

N・T・ラーマ・ラオ・Jr.(コムラム・ビーム)/ ラーム・チャラン(A・ラーマ・ラージュ) / アジャイ・デーヴガン(ヴェカンタ・ラーマ・ラージュ) / アーリアー・バット(シータ) / シュリヤ・サラン(サロージニ)/ サムドラカニ(ヴェンカテシュワルル) / レイ・スティーヴンソン(スコット・バクストン総督) / アリソン・ドゥーディ(キャサリン・バクストン総督夫人) / オリヴィア・モリス(ジェニー) / チャトラパティ・セーカル(ジャング) / マカランド・デシュパンディ(ペッダンヤ) / ラジーヴ・カナカーラ(ヴェンカット・アヴァダニ) / ラーフル・ラーマクルシュナ(ラッチュ) / エドワード・ソネンブリック(エドワード) / アーマリーン・アンジュム(ロキ) / トゥインクル・シャルマ(マッリ) / チャクリー(チンマ) ほか

 

 

【解説】

日本でも大きな話題を集め、ロングランヒットとなった「バーフバリ」シリーズのS・S・ラージャマウリ監督が、英国植民地時代の激動のインドを舞台に、2人の男の友情と使命がぶつかり合う様を豪快に描くアクションエンタテインメント。

1920年、英国植民地時代のインド。

英国軍にさらわれた幼い少女を救うため立ち上がったビームと、大義のため英国政府の警察となったラーマ。それぞれに熱い思いを胸に秘めた2人は敵対する立場にあったが、互いの素性を知らずに、運命に導かれるように出会い、無二の親友となる。しかし、ある事件をきっかけに、2人は友情か使命かの選択を迫られることになる。

「バードシャー テルグの皇帝」のN・T・ラーマ・ラオ・Jr.がビーム、ラージャマウリ監督の「マガディーラ 勇者転生」にも主演したラーム・チャランがラーマを演じた。タイトルの「RRR」(読み:アール・アール・アール)は、「Rise(蜂起)」「Roar(咆哮)」「Revolt(反乱)」の頭文字に由来する。

第95回アカデミー賞ではインド映画史上初となる歌曲賞にノミネートされた。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

率直な感想と致しましては、さずがにインド映画史上最高製作費の約97億円という超大作だけあって、全編がクライマックスのような濃厚な約3時間を見届けて、正直なところ、実に濃いぃ~映画でしたので、良い意味合いで、観ていて、すごく圧倒されて興奮し過ぎて疲れてしまうほど面白い作品でした(汗)

 

 

  あらすじ。

 

物語は、実在したインド人独立運動指導者のアッルーリ・シータラーマ・ラージュとコムラム・ビームの2人の英雄を主人公にしたフィクション。

2人が歴史上に登場する以前の空白の時代を舞台に、2人がイギリス領インド帝国に戦いを挑む姿を描いたお話。

 

1920年、イギリス領植民地時代のインド帝国。

圧政を敷くインド総督スコット・バグストン(レイ・スティーヴンソン)の一行は南部の村に訪れる。そこで芸術の才能を持つ村の少女マッリ(トゥインクル・シャルマ)を気に入ったキャサリン総督夫人(アリソン・ドゥーディ)は、強引に彼女を総督府の公邸があるデリーに連れ去ってしまうのでした。

 

 

マッリが連れ去られたことを知った村の部族の戦士ビーム(N・T・ラーマ・ラオ・Jr.)は彼女を取り戻すために仲間を連れてデリーに向かい、イスラム教徒の「アクタル」に扮して行方を捜していたのでした。

 

一方、ビームによる総督襲撃の情報を得て、インド人警察官・ラーマ(ラーム・チャラン)が襲撃者たちを逮捕する担当捜査官に名乗りを挙げるのでした。

しかしながら、ラーマには秘めた目的があったのでした。

ビームとラーマは互いに正体を隠したままデリーで出会い、無二の親友となるのでした。

だが、お互いの正体を知るときが訪れると、2人は友情と使命のはざまで苦悩するのでした。

 

といったイントロダクションの超スペクタクルな映画でした。

 

  全編通して全てが見所の様な濃厚な作品!

 

 

序盤、無数のデモの群衆がデリー近郊の警察署に押し寄せるのですが、ラーマは単身でその中に飛び込み、大人数と組み合い、格闘しながらデモの群衆のリーダーを追い逮捕するという功績を上げます。

 

 

また、ビームとラーマが初めて出会う場面では、燃料運搬列車が爆発する中にあって、2人がロープ一本を掴んで空を飛び少年を救出。

 

 

その後も、ビームが野獣の群れとともに総督府の公邸を襲撃し、ラーマと激烈な一騎打ちを繰り広げます。

 

 

 

更に足を痛めてしまったラーマを独房から救出し、ビームが肩車しながら脱走し、イギリスの大軍を迎え撃つ。

 

 

 

アクションシーンの合間には、2人がダンスバトルで驚異の動きを見せるなど、冒頭からラストまで、普通の作品ならばクライマックスとなる派手な見せ場の連続であり、物語の進行的には、多少ご都合主義的な部分も見られるものの、179分(2時間59分)の上映時間も体感時間的にはアッという間に過ぎ去ってしまうほどでした。

 

  インド映画初のGG賞で主題歌賞を受賞。アカデミー賞・歌曲賞にもノミネートの快挙!

 

 

超高速ダンスバトルシーンの『ナートゥ・ナートゥ』が第80回ゴールデングローブ賞でアジア映画・インド映画として初の主題歌賞を受賞。

また、第95回アカデミー賞ではインド映画史上初となる歌曲賞にもノミネート。

 

 

それにしても、ナートゥダンスを披露する際の、「ナートゥをご存知か?」は実に上手い字幕翻訳で名台詞でしたね!

 

 

○超高速「ナートゥダンス」を”キレッキレ”に披露 「RRR」本編映像

 

 

 

また、そんな派手なアクションの連続でも飽きが来ないのは、それがあくまでも2人の激情の体現として描かれているからかも知れないですね。

 

 

実写とCGが巧みに組み合わされて、有り得ないようなアングルや動きを可能にして興奮を盛り上げてくれます。

 

 

スローモーションもストップモーションも実に効果的に演出なされており、もはや実写というよりも、実写とCGアニメーションとの中間のようにも思えて来ます。

 

 

それを不自然に感じさせないほど、主役の二人の生身の人間の動きが素晴らし過ぎました。

 

 

例えば、肩車をしながらの脱走劇などいったい誰が考えつくのかと思うほど、彼らの超人的な肉体による演技がその映像に真実味を与えているとも言えるでしょう。

 

 

※因みに、この『RRR』の物語は、そもそもは、ヒンドゥー神話の2大叙事詩『ラーマーヤナ』『マハーバーラタ』の影響を多大に受けているらしく、主人公アッルーリ・シータラーマ・ラージュとコムラム・ビームは実在した人物で、共に高名なインド独立運動の革命家であり英雄なのだそうですが、同時に神話に登場する神々がモデルにもなっているとのこと。

 

 

ラーマ・ラージュは『ラーマーヤナ』のラーマ、ビームは『マハーバーラタ』のビーマに相当するらしいですが、但しながら、映画のラーマ・ラージュとビームのように、あくまでも実在したこの二人のインド独立運動の英雄も、また神話の中でもラーマとビーマが出会ったことはないらしい。

 

 

  私的評価:★★★★★(当然100点満点)

 

第95回アカデミー賞も、歌曲賞でのノミネートだけなのが不思議なくらいの壮大なスケールの映画であって、想像の遙か斜め上を行くような出来映えの作品という事からも、作品賞はじめ主要な各賞にもノミネートしてもおかしくないくらいに超絶に面白かったですね!

 

従いまして、私的な評価と致しましては、五つ星評価的には、文句なしに、★★★★★(100点満点)以外に考えられない映画でした。

 

 

これほどのクオリティのミュージカルアクション映画の続編を作るのも、さぞや大変でしょうが、創造主S・S・ラージャマウリ監督も、今回の成功を受けて、続編のストーリー構成の初期段階に取り掛かっているらしく、続編構想もあるらしいので、今から続編の完成が楽しみですね。

 

 

○映画『RRR』本予告 10/21(金)公開

 

 

 

○Naatu Naatu Full Video Song (Telugu) | RRR Songs | NTR, Ram Charan | MM Keeravaani | SS Rajamouli

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

昨年(2022年)に劇場鑑賞した45作品のうち未だブログ記事化出来ていない作品が、あと計11作品も残っておりますので、今回は、先ずは、イオンシネマのワタシアタープラス会員の6ミタ無料鑑賞クーポン×2名分を活用して、11月11日(金)に全国公開された新海誠監督の新作アニメの『すずめの戸締まり』を、公開日から3日後の11月14日(月)に滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで、今回も、年老いた父親と一緒に、無料鑑賞に出向いて来た際の感想について、今更ながらで誠に恐縮ですが、拙ブログにも記録に残しておきたいと思います。

 

鑑賞当時、昨年度の38本目の劇場鑑賞作品。

(※昨年度のイオンシネマ草津での19本目の劇場鑑賞作品。)

 

 

 

「災い封じる旅に出る少女の成長譚(22.11/11)」

ジャンル:青春ドラマ /ファンタジー

製作年/国:2022年/日本

製作会社:『すずめの戸締まり』製作委員会(コミックス・ウェーブ・フィルム、東宝、STORY inc.、voque ting、KADOKAWA、ジェイアール東日本企画、ローソングループ、アニプレックス)

制作会社:コミックス・ウェーブ・フィルム / STORY inc.

配給:東宝

公式サイト:https://suzume-tojimari-movie.jp/

上映時間:121分

上映区分:一般(G)

公開日:2022年11月11日(金)

企画・プロデュース:川村元気

音楽:RADWIMPS / 陣内一真

主題歌:RADWIMPS 『すずめ feat.十明』『カナタハルカ』

原作・脚本・監督:新海誠

ボイスキャスト(配役名):

原菜乃華(岩戸鈴芽) / 松村北斗:SixTONES(宗像草太) / 山根あん(ダイジン) / 深津絵里(岩戸環) / 染谷将太(岡部稔)/ 伊藤沙莉(二ノ宮ルミ) / 花瀬琴音(海部千果)/ 花澤香菜(岩戸椿芽)/ 神木隆之介(芹沢朋也) / 松本白鸚(宗像羊朗) ほか

 

 

 

【解説】

「君の名は。」「天気の子」の新海誠監督が、日本各地の廃墟を舞台に、災いの元となる「扉」を閉める旅に出た少女の冒険と成長を描いた長編アニメーション。

九州で暮らす17歳の岩戸鈴芽(すずめ)は、扉を探しているという旅の青年・宗像草太と出会う。彼の後を追って山中の廃墟にたどり着いたすずめは、そこだけ崩壊から取り残されたかのようにたたずむ古びた扉を見つけ、引き寄せられるようにその扉に手を伸ばす。

やがて、日本各地で次々と扉が開き始める。

扉の向こう側からは災いがやって来るため、すずめは扉を閉める「戸締りの旅」に出ることに。

数々の驚きや困難に見舞われながらも前へと進み続けるすずめだったが……。

「罪の声」「胸が鳴るのは君のせい」などに出演してきた若手俳優の原菜乃華が、オーディションを経て主人公すずめ役の声優に抜てきされた。

草太役はこれが声優初挑戦の「SixTONES」の松村北斗。そのほか、深津絵里、染谷将太、伊藤沙莉、花瀬琴音、松本白鸚らが声優を務め、新海作品常連の神木隆之介、花澤香菜も出演。

 

音楽も、新海監督と3度目のタッグとなる「RADWIMPS」が、作曲家の陣内一真とともに担当した。

 

2023年・第73回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品され、同映画祭で最高賞の金熊賞を受賞した「千と千尋の神隠し」以来21年ぶりとなる、日本アニメーション作品のベルリン映画祭コンペ入りを果たした。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

 

率直な感想としましては、今回の新海誠監督の新作アニメはアクションシーンの連続で、エンタメ度合いが格段に上がっており、精緻で美しい背景はそのままに、しっかりと泣かせてもくれます。そういう意味合いでは前作以上に期待を裏切らない出来映えかとも思われます。

 

 

今作で新海誠アニメの3作連続となる音楽担当のRADWIMPSと、作曲家の陣内一真氏の音楽が物語を更に盛り上げてくれますが、前2作の『君の名は。』(2016年)、『天気の子』(2019年)の際のように、先に、「主題歌が有りき」では無かった点も好印象でした。

 

  あらすじ。

 

 

九州の高校生・岩戸鈴芽(声:原菜乃華さん)は、或る日の登校日に、青年・宗像草太(声:松村北斗さん)と出会うのですが、彼が気になり、後を追って迷い込んだ廃墟で不思議な扉を見つけるのでした。

 

 

そして、何かに引っ張られるように扉に手を伸ばし、引き込まれる。

その扉の向こうの世界には、広い草原と全ての時間が混じりあった空があったのでした。

鈴芽はその世界に驚愕しつつも足を踏み入れようとしたのですが、何故か世界に入れず、足元にあった猫の形をした重い石を見つけるのでした。

鈴芽が好奇心からその石を持ち上げると白い猫のような動物に姿を変え逃亡し、それを見た鈴芽もたまらずその場から去って行ったのでした。

 

 

その後、鈴芽はようやく登校し友人らと昼食を摂ろうとしていると、窓の向こうの山から煙が登っているのを目撃するのでしたが、彼女以外には誰にも見えず、その時、スマホの緊急地震速報の警報音(アラーム)が教室中で響き渡る。揺れは直ぐに収まったのですが鈴芽は煙が赤黒くなって空へと登っていくのを目撃するのでした。だが、これも彼女以外には見えないようでした。

堪らず彼女は再び廃墟へと向かいましたが、そこには必死に戸締まりをしようとしている草太の姿があったのでした。

そして、その扉から災いが出てくるのを鈴芽も協力して防ぐのでした。

 

 

草太は各地の廃墟にある扉に鍵を掛ける<閉じ師>だったのでした。

 

 

しかし、怪我をした彼を介抱するべく鈴芽の家で話し込んでいると、突然出てきた謎の猫・ダイジンによって、草太は、鈴芽が子供の頃に使っていた3本脚の椅子に姿を変えられてしまうのでした。

 

 

逃げ出したダイジンを捜し、愛媛県や神戸、さらには東京へ、そして、更に東の方へと、<2人>の冒険が始まるのでした。

 

かつて温泉街だった最初の廃墟、水たまりの上、水の煌めきの中に立つ扉が実に鮮烈でした。

 

 

さらには陽光の輝き、街の明かり。穏やかで美しい風景描写が広がります。

 

 

  災いを封じる旅を横軸、鈴芽の成長を縦軸に描いた、記憶をめぐる物語。

 

鈴芽はいきなり、扉から出てくる災いの奔流に巻き込まれます。

ダイジンを追う先々で扉は現れ、スペクタクルなシーンを次々と展開していきます。この災いを封じる旅を横軸に、その中で、彼女の成長が物語の縦軸となっていくのでした。

 

 

 

3本脚の椅子と化した草太との旅の最中、同世代の女子高生や子育て中の母親、死期の迫る老人などと出会いながら、あたかも人生を辿るような道行きで、鈴芽は次第に大人になっていくのでした。

そして、劇中、スタジオジブリのあの『魔女の宅急便』へのオマージュも随所に象徴的に見てとれました。

 

※また、参考までに、新海誠監督の発言によれば、本作に影響を与えた作品として、宮崎駿監督の『魔女の宅急便』もそうですが、ハルキストを自認する新海誠監督は、村上春樹氏の『神の子どもたちはみな踊る』に収録の短編小説『かえるくん、東京を救う』を挙げているそうです。

 

 

廃墟で災いを食い止めようとする時、鈴芽は過去の人々の声に耳を澄ませる。

そう。本作品は記憶をめぐる物語でもあったのでした。

 

 

  東日本大震災に直接向き合った作品。

 

また、前2作の『君の名は。』(2016年)、『天気の子』(2019年)ではあの忌まわしい震災を、彗星や天候がもたらす災害といった、謂わばモチーフ的に形を変えて取り上げられていた<東日本大震災>に対して、今作品では直接言及していきます。

 

 

 

但しながら、例えば、私の様な東日本大震災には直接に被災していない者からすれば、今作品もエンタメ性に富んだアニメ映画として純粋に楽しむ事も出来ましたが、実写映画『天間荘の三姉妹』(2022年)もそうでしたが、あまりにもあの震災について、ファンタジックに描いてしまうと、東日本大震災の直接の被災者の方々からすれば一体どの様に感じられるのかとかなり気懸かりでもありましたね。

 

 

それについては、新海誠監督は「観客の多くは10歳代で、共通体験としての震災が薄くなってきている事に危機感を感じる。でも今ならば同じ気持ちを共有出来るかもしれない」とその思いの丈を完成報告記者会見で語られていたように、真摯な気持ちで、製作に挑まれた点からも、純粋にその気持ちが伝わって欲しく思いましたね。

 

 

また、本作品でも、災い=地震を引き起こす巨大ミミズが暴れても、人々は全く気づかない。劇中、たびたび発信される緊急地震速報の警報音は「忘れるな!」と観客にも強く訴える。

この記憶の断絶は、また鈴芽の自身にものしかかってくるのでした。

 

 

全工程を自分自身で行なわれたデビュー作『ほしのこえ』(2002年)の当時から、新海誠監督は内省的で繊細な少年や少女を題材に多く描いてきました。

その点、迷うことなく突き進む鈴芽は、ある種「普通の」ヒロインで、当初は物足りなくも感じました。

 

 

しかし、実はそうではなかったのでした。

彼女は震災で母を失い、故郷を遠く離れて、叔母の環(声:深津絵里さん)の元に引き取られていたのでした。

根っこを失った彼女は、「死ぬのが怖くない」との気持ちもさらけ出しもしますが、終幕、自分の内に隠された記憶と向き合い、再び人生を歩み始めるのでした。

 

  昭和歌謡のBGMの是非。

 

たしかに、ここ最近、若者世代の間でも、昭和歌謡がかなり見直されているとは言え、宗像草太の同じ大学の親友・芹沢朋也(声:神木隆之介さん)のアルファロメオのコンバーチブル仕様の中古車の車内で流す曲目についてなのですが、このクルマの同乗者の岩戸環の年代からすれば未だミレニアム世代の40歳代くらいでしょうし、私たち50歳を超えるような観客からすれば、ちょうど昭和歌謡ド真ん中世代なので、その選曲も良かったのですが、彼女に合わせた選曲ならば、せめて安室奈美恵さんはじめ小室ファミリーの音楽が流行った世代くらいの曲にしてあげないと、ちょっとピントが外れて失礼過ぎるのでは(苦笑)などと思ったりしましたね。

 

本作品の完成報告記者会見では「観客はほぼ10歳代でーー。」と仰ってられた新海誠監督の発言からすれば、一体どの年齢層をターゲットにBGMを選曲しようと図ったのかと、ちょっと疑問ではありましたね(笑)

 

所謂、ミレミアム世代とZ世代を併せたMZ世代をターゲットにしてるとしても、昭和歌謡じゃかなり古すぎますからね(汗)

 

 

 

  私的評価:★★★★★(100点満点)

 

前作の『天気の子』と比べても、今作品では、テンポが良過ぎるほどに、駆け足気味でお話しが進行するので、観ていても体感時間もそれほど長く感じなかったですし、前2作以上に、エンターテインメント性に富んでいて、なかなか面白く観ることが出来ました。

『天気の子』でも100点満点評価を付けていたので、必然的に本作も五つ星評価的に★★★★★(100点)の満点評価という高評価を付けるに至った次第です。

 

 

ただ、<東日本大震災>の直接の被災者の方々の中には、本作品に批判的な意見を述べられている方々もおられる事も事実なので、震災という非常にナイーブなテーマを扱っているため、賛否両論に意見が分かれるのも致し方ないのかも知れないですね。

 

 

 

 

▲入場者特典第1弾の「新海誠本」&RADWIMPS・陣内一真氏による『すずめの戸締まり』オリジナル・サウンドトラック盤

 

 

○映画『すずめの戸締まり』予告②【11月11日(金)公開】

 

 

 

 

○RADWIMPS - すずめ feat.十明 [Official Lyric Video]

 

 

 

 

○RADWIMPS - カナタハルカ [Official Music Video]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

 

昨年(2022年)に劇場鑑賞した45作品のうち未だブログ記事化出来ていない作品が、あと計12作品も残っておりますので、今回は、先ずは、昨年に東映動画公式Twitter様のご厚意で、映画の公開記念Twitterキャンペーンにて、女優のんさん主演の映画『天間荘の三姉妹』のムビチケ(劇場鑑賞券)×2枚に見事当選させて頂いていた事もあり、ご報告が、今更ながらで誠に恐縮ですが、このムビチケを使って、10月28日(金)の公開日から11日後の11月8日(火)に、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで、父親と一緒に鑑賞に出向いて来た際の感想について、拙ブログにも記録に残しておきたいと思います。

 

鑑賞当時、昨年度の37本目の劇場鑑賞作品。

(※昨年度のイオンシネマ草津での18本目の劇場鑑賞作品。)

 

※また、東映の手塚治社長の突然の訃報には驚かされましたが、故人のご冥福を心からお祈り申し上げます。合掌。

 

 

「長尺で冗長なのが玉に瑕だが心に沁みるファンタジー映画(22.11/8・2D劇場)」

ジャンル:ファンタジー

製作年/国:2022年/日本

製作:『天間荘の三姉妹』製作委員会

制作会社:ジェンコ

配給:東映

公式サイト:https://tenmasou.com/

上映時間:150分

上映区分:一般(G)

製作:真木太郎 / 和田大輔

原作:髙橋ツトム『天間荘の三姉妹 スカイハイ』(集英社『ヤングジャンプコミックスDIGITAL』刊)

音楽:松本晃彦

主題歌:玉置浩二feat. 絢香「Beautiful world」

撮影:柳島克己

編集:北島翔平

脚本:嶋田うれ葉

監督:北村龍平

キャスト(配役名):

のん(小川たまえ) / 門脇麦(天間かなえ) / 大島優子(天間のぞみ) / 高良健吾(魚堂一馬) / 山谷花純(芦沢優那) / 萩原利久(早乙女海斗) / 平山浩行(早乙女勝造) / 柳葉敏郎(魚堂源一) / 中村雅俊(宝来武) / 三田佳子(財前玲子) / 永瀬正敏(小川清志) / 寺島しのぶ(天間恵子) / 柴咲コウ(イズコ)

 

 

【解説】

漫画家・高橋ツトムの代表作「スカイハイ」のスピンオフ作品「天間荘の三姉妹」を実写映画化。

天界と地上の間にある街・三ツ瀬で、老舗旅館「天間荘」を切り盛りする若女将の天間のぞみ。妹のかなえはイルカのトレーナーで、母親で大女将の恵子は逃げた夫をいまだに恨んでいる。

ある日、謎の女性イズコが小川たまえという少女を連れて天間荘を訪れる。たまえはのぞみとかなえの腹違いの妹で、現世では天涯孤独の身だったが、交通事故で臨死状態に陥ったのだという。

イズコはたまえに、現世へ戻って生きるか天界へ旅立つか魂の決断ができるまで天間荘で過ごすよう話す。

物語の軸となる三女たまえをのん、次女かなえを門脇麦、長女のぞみを大島優子が演じ、母親役で寺島しのぶ、父親役で永瀬正敏、イズコ役で柴咲コウが共演。

 

「あずみ」「ドアマン」の北村龍平が監督を務めた。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

※以下、記事内容については、いつも楽しみに拝読させて頂いている、Amebaブログの映画ブロガーのパンクフロイドさんの「パンクフロイドのブログ」の記事があまりにも的確なレビュー記事だったので、私も、そのパンクフロイドさんの『天間荘の三姉妹』のレビュー内容と全くの同意見でもありましたので、今回は、その記事内容のほぼ全ての部分について引用させて頂きました。

 

  『海街diary』的な境遇の三姉妹の物語と捉えることも出来る家族ドラマ。

 

配役の設定自体は、腹違いの姉妹、女にだらしなく家族を捨てた父親の存在などの共通項から、ある種の形を変えた是枝裕和監督の『海街diary』とも似て非なる作品とも捉えることも出来るかと思います。

 

 

 

 

長女のぞみ役の大島優子さんを綾瀬はるかさん、次女かなえ役の門脇麦さんを、長澤まさみさん&夏帆さんに、そして腹違いの妹・たまえ役の、のんさんを広瀬すずさんに置き換えれば、三姉妹と四姉妹の違いはあれども、ほぼピタリと合致する気もします。

 

 

  天界と地上の間の街・三ツ瀬で、現世に戻るか、新しく生まれ変わるかをも問われている。

 

また、小川たまえ(のんさん)が客人として滞在するのでは無く、天間荘の従業員として働くことを選んだのは、天間家の一員として、腹違いの姉妹や義母に接していきたかったからかとも思われました。

 

 

但しながら、本作品の場合には、家族ドラマである一方で、臨死状態にある女性が、現世に戻るか、新しく生まれ変わるかを問われているといった設定の物語でもあります。

 

 

 

それは、たまえに限らず、気難しい財前令子(三田佳子さん)や、周囲に反抗的な芦沢優那(山谷花純さん)にも当てはまります。

 

  三ツ瀬の住人たちは何者なのか。

 

 

小川たまえ、財前玲子、芦沢優那が、イズコ(柴咲コウさん)が連れてくる客人なのに対し、天間荘の、のぞみ、かなえをはじめとする、この三ツ瀬の住人は明らかに地元民という訳で、ということは必然的に彼らは・・・ということに当初多少の違和感を感じましたが、お話しが進行するにつれて、そういうことだったのかと腑に落ちてきます。

 

 

勘の鋭い人ならば、港町を舞台にしている事から、この土地で何が起きたのかピンと来るのかも知れないですね。

 

  長尺過ぎて冗長気味なのが玉に瑕。

 

映画自体はお話しのテンポが決して良いとは言えず、むしろ冗長で多少無駄とも思える部分も散見されました。

 

 

 

父親と息子の関係で言えば、漁師の魚堂源一(柳葉敏郎さん)&一馬(高良健吾さん)親子と、水族館館長の早乙女勝造(平山浩行さん)&海斗(萩原利久さん)親子とが被り、また、天間荘の厄介な客では財前玲子と芦沢優那とが重なるため、出来る範囲でエピソードを多く盛り込みたいのは分かりますが、どちらか一方を削ったほうがスッキリしたようにも思います。

 

 

 

また、過度な演出が少々鼻につき、次第に、宗教的な色合いが濃くなる点に関しても、登場人物の口を借りて発せられるものですから、余計説教臭くなってゲンナリさせられてしまいます。

 

 

  たまえ役はのんさんのアテ書きとのこと。

 

小川たまえ役は、原作者の高橋ツトム氏が、女優のんさんをアテ書きして描かれたそうで、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』の天野アキ役のように天真爛漫な役柄で良かったのですが、水族館でのイルカショーの見習い調教トレーナーのシーンをあまりにも引っ張りすぎていたりと観客に披露したいシーンが多いのも理解出来るのですが、編集面でも、もう少しひと工夫が見られていればとその点も悔やまれました。

 

 

 

  若手女優を引き立てるベテラン女優の好演。

 

否定要素も多い映画ですが、勿論ながら、良い点がなかった訳ではありません。

 

 

 

三姉妹を演じた女優たちはそれぞれ魅力がありましたし、小言婆さんの財前玲子役の三田佳子さんや、たまえの義母でやさぐれた大女将の寺島しのぶさんといったベテランが、時に憎まれ役を演じてくれたおかげで天間荘の三姉妹を引き立たせていました。

 

 

  カメオ出演を見つける楽しさもある作品。

 

また、今作では多くのカメオ出演の人物を見つける楽しさもありました。若い頃の財前玲子役のとよた真帆さん、芦沢優那の母親役の藤原紀香さん、天間荘での宴会の参加者には高橋ジョージさんに、つのだ☆ひろさんも交じっていました。

 

 

逆に、カメオ出演ではないのですが、序盤において天間荘の料理長が中村雅俊であることに気づかず、終盤になってようやく私も彼だと認識できました。

 

 

  三姉妹の名前がどこか懐かしくて(苦笑)

 

それにしても、いくら英訳すれば「ドリームス・カム・トゥルー」にもなるとはいえ、三姉妹に「のぞみ」、「かなえ」、「たまえ」と語呂合わせの名前をつけるあたりのセンスは、昭和世代の私からすれば、思わず『欽ちゃんのどこまでやるの!』の”わらべ”かよ(笑)、とツッコミを入れたくなり、何だか昭和の時代に戻ったかのようで苦笑させられました。

 

 

 

最後に、玉置浩二feat.絢香による主題歌『Beautiful world』は、物凄く良かったですね!

映画が終わった後も、心に染み入る音楽で癒されました。

 

○玉置浩二 feat. 絢香 「Beautiful World」Music Video

 

 

 

  私的評価:★★★★(80点)

 

あの海辺の街を襲った”大事件”を元に、ファンタジーなその独特な作風で人気を博す、髙橋ツトム氏の代表作『スカイハイ』のスピンオフ作品『天間荘の三姉妹』を映画化し、いのち、ひとの生と死、家族や近しい人たちとのつながり、など誰にとっても他人事ではないテーマを、観る者の心に問いかけながら見つめていく映画『天間荘の三姉妹』として、様々な人々のエピソードを沢山盛り込みたかったのは理解出来るのですが、この作品で2時間半は長尺過ぎて冗長に感じざるを得なかったのが残念でしたね。

 

ただ、本作にカメオ出演されている沢山の俳優さん達を探すのも面白味の一つと考えればなかなか面白い作品かも知れないです。

 

エンディングに流れる玉置浩二feat.絢香の主題歌『Beautiful world』が物凄く良くて、心に染み入る名曲で余韻に浸れました。

 

従いまして、映画的な評価自体には五つ星評価的には三つ星半の★★★☆(70点)くらいの出来映えでしたが、主題歌がすごく良かったので星半分を加味致しまして、四つ星評価の★★★★(80点)の評価とさせて頂きました。

 

 

 

 

 

○映画『天間荘の三姉妹』インターナショナルトレーラー解禁!《2022年10月28日(金)ロードショー》 International Trailer

 

 

 

 

 

 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。