「数学で戦争を止めようとした男の机上の戦いの物語(19.7/30)」
ジャンル:人間ドラマ
製作年/国:2019年/日本
配給:東宝
公式サイト:https://archimedes-movie.jp/
上映時間:130分
上映区分:一般(G)
公開日:2019年7月26日(金)
監督:山崎貴
キャスト:
菅田将暉、柄本佑、浜辺美波、笑福亭鶴瓶、小林克也、小日向文世、國村隼、橋爪功、田中珉、舘ひろし ほか
【解説】
戦艦大和の建造をめぐるさまざまな謀略を描いた三田紀房による同名マンガを、菅田将暉主演、「ALWAYS 三丁目の夕日」「永遠の0」の山崎貴監督のメガホンで実写映画化。
日本と欧米の対立が激化する昭和8年、日本帝国海軍上層部は巨大戦艦・大和の建造計画に大きな期待を寄せていたが、海軍少将・山本五十六はその計画に待ったをかけた。
山本は代替案を提案するも、上層部は世界に誇示する大きさを誇る大和の建造を支持していた。
そこで、山本は大和の建造にかかる莫大な費用を算出し、大和建造計画の裏に隠された不正を暴くべく、天才数学者・櫂直を海軍に招き入れる。
数学的能力、そして持ち前の度胸を活かし、大和の試算を行っていく櫂の前に帝国海軍の大きな壁が立ちはだかる。
菅田が櫂役、舘ひろしが山本五十六役を演じるほか、浜辺美波、柄本佑、笑福亭鶴瓶らが顔をそろえる。
(以上、映画.comより、引用抜粋。)
殊の外、周囲での評判が良いので、当初は、あの百田尚樹氏の原作小説の映画化作品であれば、私は絶対に観には行かないでおこうと思っていましたが、今作は、週刊ヤングマガジンで連載のコミックが原作と言うことで、気にすることなく公開5日目に観に行くことにしました。
そして、イオンシネマのスタンプカードが6ポイント貯まったままで、無料招待券として活用出来る状態だったので、今回も、クルマに乗って、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで、歴史モノの映画が好きな父親を連れ立って一緒に鑑賞に出向いて来ました。
ちょうど映画を観に行く前に放送していた、笑福亭鶴瓶師匠によるTBS系列の対談番組のAーstudioに菅田将暉さんがゲスト出演されていて、司会の鶴瓶師匠が「特に、主人公の櫂直役の菅田将暉と田中正二郎役の柄本佑のコンビの距離感が縮まって行く様子を注目して観て欲しいねん。そこが見どころですわ。」って仰ってられたので、鶴瓶師匠も、ゲストの出演映画まで事前に良くご覧になっておられるんやなぁと感心していましたが、ちゃっかり鶴瓶師匠も役柄的に美味しい重要な役どころでご出演されていましたので、道理でよく本作品の内容をご存知なはずでした(苦笑)。
▲笑福亭鶴瓶師匠の対談番組:Aーstudio:菅田将暉ゲスト出演回
実際、映画の見どころは、先ずは、冒頭の昭和20年の九州南方沖での巨大戦艦の撃沈シーンに尽きました。
<白組>によるVFXのクオリティが非常に高くて、邦画でもここまでの実際の映像さながらの戦闘シーンの描写が出来るのかと驚かされるほどでした。
また、鶴瓶師匠のお言葉通りに、この映画の主人公・天才数学者の櫂直役の菅田将暉さんと、彼の実直さに心打たれて、大日本帝国海軍内で孤立無援状態にある中、軍規に違反してまでも、次第に積極的に彼に協力していく田中正二郎海軍少尉役の柄本佑さんとの距離感が縮まっていき良き相棒として成長していく過程がとても自然で且つコミカルで微笑ましく観る事が出来ました。
また、この作品がヒットしている要因のひとつには、全体的に<日米開戦の是非≒巨大戦艦建造の是非>といった具合に、至極、簡略化なされて非常に分かり易い構図になっている点にあるでしょうね。
日本が、国際連盟の脱退までに至る、少々ややこしい世界情勢や歴史的な背景をサラッと新聞の一面記事をバックに短いナレーションのみで済ませてしまい、世界的な孤立を深めている中、日米開戦もこのままでは避けられないという危機的な設定状況のみを呈示した点にあるでしょう。
更に、冒頭の巨大戦艦の撃沈から、遡ること12年。ひたすら軍拡路線を歩む日本。
大日本帝国海軍内では、老朽化著しい戦艦「金剛」の後継艦を決定する、所謂、昭和8年の「金剛代艦」会議の場を、本作品では、最終決戦の舞台として、<大艦巨砲主義>による世界最大規模の巨大戦艦建造推進派と<航空主兵主義>による巨大戦艦建造反対派という対立構図から、巨大戦艦と航空母艦のどちらを建造すべきかという話を描いていくのですが、巨大戦艦建造推進派が悪玉で、巨大戦艦建造反対派で、航空母艦を代替艦に推す方が善玉という分かり易さ。
観客は、冒頭の12年後に、ド派手なVFXシーンにより、既に、大日本帝国海軍の巨大戦艦が敵機の戦闘機からの空中戦で敵わず撃沈していくといった大掛かりな悲劇的な描写を見せつけられているために、太平洋戦争自体を深く知らなくても、この巨大戦艦の悲劇の末路を観て知っていることから、両者の立ち位置が誤解もしようがないほどに分かり易い構図にもなっている点も大きく作用しているでしょうね。
この莫大なる国民の税金を注ぎ込む、巨大戦艦と航空母艦とのいったいどちらを老朽艦・金剛の代替艦として建造すべきかという争いの渦中に、ひとりの青年が絡んできます。
その青年は帝大中退のワケありの天才数学者・櫂直(かい・ただし)。
デビュー当時から様々な配役を演じられて来てはおりますが、菅田将暉さんの演技は元来真っ直ぐな性格のキャラクターが多いので、この櫂直(かい・ただし)という名前自体も漫画チックでありながら、その子供の様に天真爛漫な性格。
また、ウラオモテや忖度の微塵もない実直さ。
そして何よりも数字と数学に対する、ともすれば変人まがいの偏愛主義者で、美しい動作や形状・曲線を見れば測らないといられないといった具合。
彼の存在自体、そもそも架空の人物なのですが、そんな彼の存在に対して、観客が一体どれだけ真実味を実感し、また好感を持てるかが、本作品の生命線であったとも言えるでしょうね。
その意味合いでは、そもそもがオーバーアクト気味で実直な性格のキャラクターの演技が得意な菅田将暉さんが演じられた事で見事に役柄にピッタリと嵌まっていましたし、私的には菅田将暉さん演じる主人公・櫂直には全く遜色もなく違和感もなかったでしたね。
そして更には、海外留学のために渡米する予定だった天才数学者・櫂直を、巨大戦艦建造反対派の山本五十六(舘ひろしさん)自らが、「日米開戦を阻止するには、巨大戦艦の見積書の偽装を暴き、本当に要すべき建造費用を算出するしか方法がない。」と口説き落として、櫂直をスカウトし、巨大戦艦の<本当の値段を探る>といった難題に取り組ませることとなるのでした。
持ち前の天才的な数学的能力や読解力を活かし、寸暇を惜しんで関連書籍を読破し、瞬く間に、該当の巨大戦艦に相当する図面を描く事に成功するのですが、そんな彼を危険分子と判断した、大日本帝国海軍内の巨大戦艦推進派の根回し工作による邪魔が入り、大日本帝国海軍という巨大権力の前に、建造費の算出に必要な人件費や材料費や工数などの情報を軍規による機密事項として非開示とされてしまい、まさに孤立無援状態とさせられてしまうのでした。
これで万事休すかと思いきや、ここで、あたかも、池井戸潤氏の現代の企業小説に描かれる、巨大権力に立ち向かい、あらがう中小企業の技術者たちの物語にもありがちな様な感動的な展開と相通じる様な展開を見せて、主人公・櫂直の天才的な数学的能力のみならず、その彼の実直さに心打たれてバディとして動いてくれている田中正二郎少尉(柄本佑さん)をはじめ、櫂直の家庭教師時代の元教え子である尾崎財閥令嬢の尾崎鏡子(浜辺美波さん)たちによる外部協力も仰ぎながら、どうにか乗り切って行くのでした。
主人公の櫂直役の菅田将暉さんに、田中正二郎役の柄本佑さん、そして本作品の紅一点的な存在の尾崎鏡子役の浜辺美波さんなど若手俳優陣の演技もなかなか良かったと思いました。
特に、浜辺美波さんは、この昨品の前に公開された『映画・賭ケグルイ』の際に既に凄く激瘦せなされていたのは、今回の昨品の為の役作りだったのでしょうか??
でも、役柄自体が財閥令嬢役であれば別に瘦せこける設定である必要性もなかったと思われますので役作りではなかったのかも知れない
ですが、体調の方は大丈夫なのでしょうか?
ここまでは、単に、映画的に面白いとの評価に止まっていたかも知れないですが、この昨品の本来的な真価は後半ラスト30分にあり、展開がガラッと変わりました。
この後半ラスト30分間の遣り取りには、シニア層の軍人が、純粋無垢で実直なジーニアス(天才)を口八丁手八丁で開き直って丸め込んでしまう流れは、大日本帝国海軍という巨大組織の中ではシビアであり且つ実にリアルでした。
その後、ゾクゾクッとさせる、まさかの展開として、大日本帝国憲法下の日本人気質を本音と建前論から論じた、<大艦巨砲主義>であり巨大戦艦建造推進派の首謀者たる平山造船中将役を演じた田中珉さんによる当時の日本人の軍部を中心とした「負け方を知らない日本人」という精神論を盾に、何故に、世界最大級の巨大戦艦建造を推進するのかを説くシーンは圧巻でした。
但しながら、これより先は、これからご鑑賞になられる御方々のためにあえて書きませんので、是非映画館でご覧の上ご確認下さればと思います。
元来がコミック原作のフィクションですが、架空の天才数学者・櫂直は存在しなくとも、史実としても、昭和8年の老朽艦・戦艦金剛の代替艦として建造するのは巨大戦艦かそれとも航空母艦かという議論は実際に尽くされていたようですね。
ただ疑問点として、本作品においては、この巨大戦艦1号艦に対する、同型艦や姉妹艦の存在については、全く触れることもなかったのが気懸かりではありましたけれど(汗)。
※また、最後に、本作品の劇中の料亭の女将役で出演されておられ、昨年にお亡くなりになられた、柄本佑さんのお母様でもある、故・角替和枝さんの追悼テロップがEDロールに刻まれていた点も、その優しいご配慮にもかなり好感が持てましたね。
私的な評価と致しましては、主人公・櫂直役の菅田将暉さんをはじめ、各配役すべてにおいてオーバーアクト気味な演技ではありましたが、それもこれもあくまでも史実に基づいてはいるものの、コミック原作のフィクション主体のお話しですから、ややご都合主義的な方程式など、粗を探せば疑問点も出てくるのかも知れないですが、そんな粗探しをする以前に、映画ブロガーのemiさんの本作品のブログ記事の言葉を借りれば、「冒頭のVFXシーンの巨大戦艦の撃沈のリアルな描写と、櫂直役の菅田将暉さんと田中海軍少尉役の柄本佑さんが次第に距離感が縮まって行く過程がコミカルで微笑ましく観られ、この2カ所だけで入場料の元が取れる映画だった。」という点にも同感でした。
また、それに加えて、更に後半のラスト30分間の遣り取りを加味すれば、戦争映画ながらエンタメ性にも優れ、且つ反戦を謳う映画でもありましたので、五つ星評価的には、文句なしの★★★★★(100点)の満点評価も相応しい作品だったかと思いました。
今年度のベスト10にも食い込んでくる作品かとも思いました次第です。
HALU6700@HALU7100
周囲の評判が良いので、#イオンシネマ草津 で『#アルキメデスの大戦』鑑賞。鶴瓶師匠が番組で、「菅田将暉&柄本佑のコンビの距離感が縮まって行く過程を観て欲しいわ」との言葉を実感!正義と使命感を数学に当て嵌めるべく奔走していたのが、後… https://t.co/YldkJp37ni
2019年07月30日 23:34
HALU6700@HALU7100
未だスタンプが貯まった鑑賞券があったので、#イオンシネマ草津 で鑑賞。しかし無料鑑賞が申し訳ないほど良く出来た作品でした。財閥令嬢の尾崎鏡子役の浜辺美波さんは映画出演をする度に益々綺麗になってくるのも驚き!EDロールに故・角替和枝… https://t.co/uT6PzoJW1G
2019年07月30日 23:58
映画『アルキメデスの大戦』公式@archimedes_mov
「数学には世界を変える 力がある」 #意を決して巨大権力に飛び込み #巨大戦艦の秘密に迫る #天才すぎる櫂直 #かつてない頭脳戦の始まり #櫂直 #菅田将暉 #アルキメデスの大戦 #大ヒット上映中 https://t.co/NPIHh9A6G8
2019年08月04日 12:00
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今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。



















































































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