ちょうどイオンシネマのワタシアタープラス会員の6ミタ無料鑑賞クーポンが貯まっていたので、出来れば『ゾンビランド:ダブルタップ』を観たかったのですが、行きつけのイオンシネマ草津では、まだ公開1週間しか経っていないのに、この日、11/29(金)から字幕版の上映回が一切無くなってしまっていたので、その代わりに、以前に鑑賞した映画『新聞記者』が面白かったので、その映画の原案者であり、東京新聞社会部記者の望月衣塑子さんに密着したドキュメンタリー映画ということで本作品を鑑賞。
※因みに、イオンシネマ草津ではこの日11/29(金)から本作品を公開。
本作の監督を務めるのは、オウム真理教の本質に迫った『A』『A2』、ゴーストライター騒動の渦中にあった佐村河内守氏を題材にした『FAKE』などで知られる、森達也監督の作品。
「当たり前の事も出来ない日本のジャーナリズムの現実(19.11/29)」
ジャンル:ドキュメンタリー
製作年/国:2019年/日本
配給:スターサンズ
公式サイト:https://i-shimbunkisha.jp/
上映時間:113分
上映区分:一般(G)
公開日:2019年11月15日(金)
監督:森達也
キャスト:
望月衣塑子 ほか
【解説】
映画「新聞記者」の原案者としても話題を集めた東京新聞社会部記者・望月衣塑子を追った社会派ドキュメンタリー。
オウム真理教を題材にした「A」「A2」、佐村河内守を題材にした「FAKE」などを手がけた森達也監督が、新聞記者としての取材活動を展開する望月の姿を通して、日本の報道の問題点、日本の社会全体が抱えている同調圧力や忖度の実態に肉迫していく。
2019年・第32回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ」部門に出品され、同部門の作品賞を受賞した。
(以上、映画.comより、引用抜粋。)
出来る限り、自分が思想的に右とか左とか、保守とかリベラルであるとか先入観を持たずにフラットな視点で鑑賞しましたが、率直な感想と致しましては、森達也監督もこの作品の中で語っていますが、「なぜこの望月衣塑子記者を撮っているのだろう?」という疑問が、このドキュメンタリー作品のすべてを表しているかの様にも思えました。
この作品を観る限り、望月さんは何もおかしなことはやっていない。
自分で取材をして事実を調査し、その上で、疑問に思ったことを首相官邸の定例記者会見の場で官房長官にぶつけているだけなのである。
それだけなのに、官邸サイドからは嫌がらせを受け、更に、望月さんのみ特別ルールを設けられて質問回数に制限を加えられてしまっているという。また、菅官房長官もまともに受け答えする気さえないようにも見える。
これが、そんな当たり前な事も出来ないのが、日本のジャーナリズムの現実なのかと、哀しくなってしまいました。
ただ、望月さんの場合には、まだ東京新聞という記者クラブ内のグループに所属しているから質問も出来るのですが、記者クラブにも属していないフリーの立場の人は、あの場で質問すらさせてもらえない。
更に、質問内容も事前に提出する必要があり、それに対する回答が用意してある。即ち、台本が決まっているお芝居であり茶番劇そのものなのでした。
しかも、一部のメディアを除く、その他の新聞社のジャーナリストとは呼べない職業上での記者たちは、同じ立場にある望月さんを助けようと援護射撃をしようともしない。
これが、あの首相官邸での定例記者会見の実態である。
こんな状態で民主主義国家と呼べるのか?
知る権利に応えているといえるのか?
これは安倍政権や菅官房長官が特別に悪人というわけでもなく、戦後ずっと続いてきたある種の儀式ともいえる。
本来は、この様な内容を主題にした作品は成立しないはず。
望月さんは、欧米などのジャーナリストが「当たり前」に行っていることを行動しているだけであり、それが作品になってしまう。それが今の日本なのです。
ジャーナリズムが民主主義の基盤だとすれば、マスコミが正しく機能し、為政者におもねることなく質問をぶつけ、国民に正確な事実を伝えたり、議論の種を提供してこそ、民主主義は機能するはずである。
現在の日本社会のこの酷い状態は、民主主義が機能していない結果でもある。
その最たる要因が、この作品の主題でもある<ジャーナリズムの機能不全>なのです。
既存メディアからは異端視されながらも様々な圧力にも屈せず、首相官邸の記者会見で鋭い質問を投げかけ続ける東京新聞社会部記者・望月衣塑子さんを追った本作を鑑賞し終えて、「i」とあくまで小文字の「一人称の私」を掲げたタイトルの意味合いをかみしめた。
尚、政府主催の『桜を見る会』問題で揺れている最中にある現在の官邸記者会見の質疑応答の中身のなさや異常な有り様を考えると、菅義偉官房長官の答弁を見聞きするだけでも、国民が小馬鹿にされているのもよくお分かり頂けるかと思います。
私的な評価と致しましては、
私は、特に、望月衣塑子記者の信奉者でも何でもない、どちらかと言うとノンポリティカルな単なる国民の一人ですが、本作を鑑賞し、望月衣塑子記者が特別視・異端視されている状況自体がおかしいのであって、当たり前の事が出来ない<ジャーナリズムの機能不全>に陥っているマスコミの有り様に風穴を開けるべく、制度的な不備の改善を図るのは難しいのかも知れないですが、望月さんには引き続きジャーナリズムが正常に機能するべく頑張って貰いたいと感じました。
現在、安倍首相が憲政史上最長の在任期間記録の更新を続けていますが、ここに来て『桜を見る会』問題などでも、反社会的勢力などの出席問題についても全く誰も責任を取る姿勢もなく、今回も、安倍首相の進退問題に発展しそうな案件は、またもや官僚達が忖度に走るという状況にありますが、もっと他の新聞社やマスコミも今回の問題には是非とも斬り込んで欲しいと思います。
ドキュメンタリー映画としては、政治信条に照らす以前に、少々感じてしまう胡散臭さを含めても、五つ星評価的には満点でも良いくらいでしたが、但しながら、沖縄県辺野古基地移設問題や伊藤詩織さん準強姦事件、あるいは森友学園問題や加計学園問題などといった密着ドキュメンタリー映画にしては、タイムラグが生じるのは、仕方がないにせよ、取材対象の事案の鮮度が古い点や、またアニメーションでの描写が少々蛇足気味に感じた点から、星一つ分マイナスさせて頂きましたが、それでも四つ星評価の★★★★(80点)の高評価とさせて頂きました次第です。
※東京新聞社会部・望月衣塑子記者が原案の映画『新聞記者』の私の感想記事も、リブログしておきますので、参考がてらお読み下されば幸甚に存じます。
HALU6700@HALU7100
#イオンシネマ草津 で『#i新聞記者ドキュメント 』鑑賞。東京新聞 #望月衣塑子 記者のみが空気が読めない様に扱われ、特異な存在の様に見えるが、彼女が凄いのではなく現政権の歪曲した報道統制が問題。排他的な定例記者会見等、国民の知る… https://t.co/Z5bvmFUX5A
2019年11月29日 21:00
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今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。















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