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HALUの映画鑑賞ライフのBlog

~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

私の拙い映画鑑賞ブログに、今年もお越し下さり、どうも有り難うございました。

 

今年は、皆様方にとりましては、一体どんな1年だったのでしょうか?

令和最初の大晦日に、今年も恒例の劇場鑑賞した映画の一覧と私的映画ベスト10を発表させて頂きます。

 

今年も、ことブログに関しましては、結局、全ての作品をブログ記事化する事が出来ぬまま、大晦日を迎えることになってしまいました。

記事に出来ていなかった作品については、また機会を見付けて出来る範囲でブログ記事化させて頂きたいと思っておりますので、どうかご容赦願います。

 

また、映画の劇場鑑賞本数については、ここ数年、2015年:計69本⇒2016年:計71本⇒2017年:計81本と増加傾向にあったのですが、昨年に彼女とのお付き合いが自然消滅してしまって以降は、映画を1日に2本ハシゴ観鑑賞する事も無くなり、昨年の2018年は、計69本になり、今年の2019年は、更に8本少ない、計61本の劇場鑑賞本数となってしまいました。

 

私の場合には、映画鑑賞は単なる趣味の一環ではなく、心療内科の主治医と相談のもとに、パニック障碍など心の病を緩和させる為の、行動療法の治療目的の一環という、言うなれば「映画鑑賞療法」として実行するべく、出来る限り週1本以上コンスタントに劇場鑑賞出来る様に心掛けていますが、その効果から、今のところは心の病も、ほぼ寛解状態ではあります。

ただ、なかなか公共交通機関に独りきりで乗車して移動するのが精神的に不安感を伴い、しんどくなるので、マイカーでの移動。即ち、駐車場完備の映画館くらいしかなかなか鑑賞に行けない状況にあるため、自ずと不便を強いている状況ではあります。

また、現在は年老いた父親に劇場まで同伴してもらうことにより、一応は頑張って劇場鑑賞出来てはおりますが、もう父親も傘寿を過ぎた後期高齢者の老人で、来年1月には白内障の手術もしないといけない状態ですので、私も、早く心の病を克服し、独り立ちのうえ、社会復帰の足掛かりに出来ればと願うばかりです。

 

で、今年も大晦日恒例の、劇場鑑賞した映画のまとめ!です。

 

1月(5本)

1:ホイットニー~オールウェイズ・ラヴ・ユー~(2D字幕)

2:シシリアン・ゴースト・ストーリー(2D字幕)

3:家(うち)へ帰ろう(2D字幕)

4:喜望峰の風に乗せて(2D字幕)

5:バジュランギおじさんと、小さな迷子(2D字幕)

 

2月(4本)

6:ライ麦畑の反逆児・ひとりぼっちのサリンジャー(2D字幕)

7:ファースト・マン(2D字幕)

8:スパイダーマン:スパイダーバース<IMAX3D字幕・試写会>

9:女王陛下のお気に入り(2D字幕)

 

3月(10本)

10:グリーンブック(2D字幕)

11:ビール・ストリートの恋人たち(2D字幕)

12:アリータ:バトル・エンジェル(IMAX3D字幕版)

13:運び屋(2D字幕)

14:アクアマン(2D字幕)

15:ROMA/ローマ(2D字幕)

16:キャプテン・マーベル(2D字幕)

17:バンブルビー(2D字幕)

18:ビリーブ 未来への大逆転(2D字幕)

19:ブラック・クランズマン(2D字幕)

 

4月(7本)

20:リヴァプール、最後の恋(2D字幕)

21:記者たち 衝撃と畏怖の真実(2D字幕)

22:バイス(2D字幕)

23:ダンボ(2D字幕・ATMOS)

24:キングダム

25:シャザム!(2D字幕)

26:アベンジャーズ/エンドゲーム(2D字幕)

 

5月(3本)

27:名探偵ピカチュウ(2D字幕)

28:居眠り磐音

29:嵐電

 

6月(4本)

30:ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ(2D字幕)

31:長いお別れ

32:メン・イン・ブラック;インターナショナル(2D字幕)・ATMOS)

33:スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2D字幕)

 

7月(6本)

34:新聞記者

35:X-MEN:ダーク・フェニックス(2D字幕)

36:トイ・ストーリー4(4DX3D吹替版)

37:アマンダと僕(2D字幕)

38:天気の子

39:アルキメデスの大戦

 

8月(2本)

40:イソップの思うツボ

41:ロケットマン(2D字幕)

 

9月(5本)

42:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2D字幕)

43:SHADOW/影武者(2D字幕)

44:記憶にございません!

45:引っ越し大名!

46:HELLO WORLD

 

10月(5本)

47:ジョーカー(2D字幕)

48:イエスタデイ(2D字幕)

49:真実(2D字幕)

50:スペシャルアクターズ<舞台挨拶付上映&サイン会>

51:空の青さを知る人よ

 

11月(7本)

52:IT/イットTheEnd”それ”が見えたら終わり(2D字幕)

53:永遠の門・ゴッホの見た未来(2D字幕)

54:ターミネーター:ニューフェイト(2D字幕)

55:ルパン三世/カリオストロの城(4DX2D)

56:決算!忠臣蔵

57:アイリッシュマン(2D字幕)

58:i-新聞記者ドキュメント

 

12月(3本)

59:シティーハンターTHE MOVIE 史上最香のミッション(2D吹替)

60:スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2D字幕・ATMOS)

61:家族を想うとき(2D字幕)

 

▲サービスカット!今年の紅白歌合戦の紅組司会の若かりし日の綾瀬はるかさんの可愛いビキニ姿をどうぞ!

 

<私的2019年映画ベスト10>

 

映画自体を観ている本数自体が、周りの映画通の御方々と比べると、少なかったり、ミニシアター系の作品をあまり鑑賞していない傾向から、かなり偏りがあるかも知れないですが、あくまでも私見による独断と偏見から、2019年度ベスト10として、10作品。そして、+αとしてNetflix特別枠の1作品を加えてランキングしたのが、以下の私のTwitterのツイートの通りとなっております。

 

私個人的には、断トツに、DCコミックの実写映画化の『ジョーカー』。

 

 

 

また、マーベルコミックのMCU作品シリーズのMARVELスタジオ発足以降、足掛け11年に亘るシリーズ集大成の『アベンジャーズ/エンドゲーム』がツートップでしたね。

 

 

 

そして同じく、今作で一応の終わりを遂げる、SWシリーズの42年に亘るスカイウォーカー・サーガ(物語)のシリーズ最終章エピソード⑨の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』や、第91回米国アカデミー賞長編アニメーション部門賞を受賞しただけある、アニメ版の『スパイダーマン:スパイダーバース』が良かったです。

 

 

 

あと、昨年度の第91回米国アカデミー賞外国語部門賞、監督賞、撮影賞の見事3冠に輝いた、アルフォンソ・キュアロンの監督・脚本による『ROMA/ローマ』。

 

 

或いは、マーティン・スコセッシ監督の『アイリッシュマン』。更には、『マリッジ・ストーリー』、『2人のローマ教皇』などの動画配信サービスのNetflix独占配信作品が旋風を巻き起こしており、本年度の第92回米国アカデミー賞の前哨戦である、第77回ゴールデングローブ賞でもこの3作品が各部門で多数ノミネートされ、作品賞5作品のうちこの3作品がノミネートされるなど映画賞レースを席巻しているNetflix作品にも今後も目が離せない状態ですね!!

 

 

ジョーカー

②アベンジャーズ/エンドゲーム

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

スパイダーマン:スパイダーバース

アイリッシュマン

ROMA/ローマ

ブラック・クランズマン

グリーンブック

家族を想うとき

バジュランギおじさんと、小さな迷子

 

※Netflix特別枠:マリッジ・ストーリー、2人のローマ教皇

 

尚、②位の「アベンジャーズ/エンドゲーム」のブログ記事については、今年の4月26日の日本公開当時に製作サイドのルッソ兄弟監督からネタバレ厳禁の通達が出ていましたので、その後もそのまま放置した形となり現在に至っていますが、Blu-rayディスクも購入済みですので、後日、出来る限り早急にブログ記事をUPさせて頂こうかと思っています。

 

 

昨年に、TVモニター用のFireTVstickのリモコンセットも新規購入し、従来のAmazonプライム会員に加えて、今年の12月より動画配信サービスのNetflixにも加入しましたので、Netflix独占配信作品の映画はもとより、アニメなど様々な作品を視聴していければと思っています。

 

とは言え、そもそも私の映画鑑賞の場合は、あくまでも、パニック障碍など心の病の既往症を治療することを本来の目的とした、行動療法の一環とした「映画鑑賞療法」を主たる目的としていますので、引き続き、週1本以上のペースで劇場鑑賞の方も続けて行きたいとは思っています。

 

それに伴い、個人的な備忘録的に続けている映画鑑賞ブログながらも、ちゃんと備忘録としてさえも機能出来ていない有り様ではありますが映画を今後も観続けていく限りは、私もこのブログも少しでも長く続けて行けたらいいなぁとは思っています。

 

本当に言葉のボキャブラリーに乏しく、時には、他の人のブログ記事などの文脈も若干参考にさせて頂きながら、どうにかこうにか書き続けているといった実に稚拙なブログではありますが、是非、来年も仲良くして頂き、お目をお通し下さったり、時に「いいね!」やコメントなどを下さったりした拙ブログの読者の皆さん。今年もどうも有り難うございました。

 

今年も「災害」が多い年でしたが、平成から新元号・令和に改まり、今年の漢字は「令」という字でしたが、来年こそは「福」が多く訪れる年である様にと衷心より祈念しております。

私個人的には、公共交通機関にも独りきりで移動出来る様になるように、チャレンジの「挑」みの年にしたいと思います。

 

皆様方、どうかよいお年をお迎え下さいませ(^^ゞ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

イギリスの名匠、ケン・ローチ監督の映画はそんなにも多くの本数は観ていないのですが、NHKの『クローズアップ現代+』でのケン・ローチ監督と是枝裕和監督との対談番組を観て、今回、一度は引退を表明していたのをあえて前言を撤回してまで撮りたかったという、この話題作を心待ちにしていましたが、公開日から出遅れましたが、ようやくながら、12月26日(木)に京都で唯一の公開館であるMOVIX京都まで鑑賞に出向いて来ました。

 

今年(2019年)61本目の劇場鑑賞作品。

 

 

「働けど働けど搾取される名もなき人々(19.12/26・字幕版)」

ジャンル:社会派ドラマ

原題:SORRY WE MISSED YOU

製作年/国:2019年/イギリス=フランス=ベルギー合作

配給:ロングライド

公式サイト:https://longride.jp/kazoku/

上映時間:100分

上映区分:一般(G)

公開日:2019年12月13日(金)

監督:ケン・ローチ

キャスト:クリス・ヒッチェン、デビー・ハニーウッド、リス・ストーン、ケイティ・プロクター、ロス・ブリュースター ほか

 

 

【解説】

「麦の穂をゆらす風」「わたしは、ダニエル・ブレイク」と2度にわたり、カンヌ国際映画祭の最高賞パルムドールを受賞した、イギリスの巨匠ケン・ローチ監督作品。

現代が抱えるさまざまな労働問題に直面しながら、力強く生きるある家族の姿が描かれる。

イギリス、ニューカッスルに暮らすターナー家。フランチャイズの宅配ドライバーとして独立した父のリッキーは、過酷な現場で時間に追われながらも念願であるマイホーム購入の夢をかなえるため懸命に働いている。

そんな夫をサポートする妻のアビーもまた、パートタイムの介護福祉士として時間外まで1日中働いていた。

家族の幸せのためを思っての仕事が、いつしか家族が一緒に顔を合わせる時間を奪い、高校生のセブと小学生のライザ・ジェーンは寂しさを募らせてゆく。

そんな中、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう。

 

2019年・第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

率直な感想と致しましては、今作には本当に泣かされてしまいました。

今年の劇場鑑賞は映画納めのつもりで鑑賞に出向いたのですが、最後の最後で、凄く強烈な訴求力を持つ映画に出会ってしまいました。

それ程に、まさしく傑作でした。

 

 

イギリスのニューカッスルで家族と共に暮らすリッキー(クリス・ヒッチェン)は、効率よく稼げるという謳い文句の宅配ドライバーの仕事に就く面接のシーンから、映画は始まります。

フランチャイズの「個人事業主」として運送サービスを提供し、給料ではなく運送料を受け取るという契約。

「勝ち組になるのも負け組になるのも自分次第」というのが、独立ドライバーという触れ込みでした。

 

 

借金を背負い生活も苦しい中で、妻の訪問介護の仕事用の車を手放し、大きなバンを購入すると、彼は早速仕事を始めました。

 

 

10年前、世界的な金融危機のあおりを受けて、住宅ローンが組めなくなり、持ち家の夢も、安定した仕事も一度に失ったリッキーは、妻と二人の子供たちの幸福、そして自分自身の誇りのために、1日14時間の週6日勤務という過酷な環境の中で、真面目に勤務を続け、生活を立て直そうと宅配の仕事に賭けるのでした。

ですが独立ドライバーとは名ばかりで、実際には「本部」が決めたスケジュールに従って働きづめ。しかも何かあったら自己責任の上に罰金が科せられる。それがこの業界。というか、この企業でのルール。

これぞ、まさに、<ブラック企業>ですね。

 

 

彼の給料だけでは二人の子供を育てていくには家計の遣り繰りが出来ないため、夫婦共働きで、訪問介護でパートタイムで介護福祉士の仕事をするアビー(デビー・ハニーウッド)も、介護委託の「本部」からの理不尽な決まり事に振り回されて1日12時間以上働かされて困惑しているのでした。

 

 

この様に、「本部」のほんの一握りの支配層の人間のみが莫大な利益を得るといった巧妙な搾取の構図に、末端の独立ドライバーであるリッキー達や、そして、民営化された訪問介護のパートタイマーの介護福祉士として働く妻アビーも、金・時間をからめとられて、やがて疲弊していくのでした。

 

 

また、両親の仕事が忙しくなるにつれて、家族が一緒に過ごす時間が減っていき、小学生の娘のライザ・ジェーン(ケイティ・プロクター)は不眠症気味になり、高校生の息子のセブ(リス・ストーン)は不登校になり、街でグラフィックアートと称してスプレー缶で落書きをすることに没頭するようになるのでした。

といった様に、家族を守るために、いつかマイホームを持ちたいという夢を叶えるため、その日のために懸命に働いているのに、少しずつ家族はすれ違い、家庭が揺れ始めて行くのでした・・・。

 

といったイントロダクションの映画でした。

 

 

携帯電話やインターネットの普及、情報化の加速、レスポンスの即応化などにより、世界経済はすっかり一変し、人々は時間に追われ、余裕を失ってしまい、いつしか人間らしい生活がないがしろにされてしまっていった。

低価格競争、24時間サービスの提供、顧客満足度の指標化による管理体制など、そもそもその舵を切ったのは、国の経済政策や事業主なのかも知れないですが、その背景には、私たち消費者個人の際限なき欲望が根本にあります。

 

 

そして、今作の宅配ドライバー達の地域担当の雇用主でもある上司マロニーは言う。

「ドライバーの寝不足なんて誰も気になどしていない。興味があるのは、いかに安く、より速く、という事だけだ。」と。

疲弊した労働者、冷たい目の雇用主、そのどちらの立場もが我々自身の姿にも重なる。利便性と効率化を突き詰めた先に、一体何があるというのか。

「本当に、このままで良いのか!」とケン・ローチ監督は、この人間性を失いつつある社会の構図に、怒りをこめながらも、労働者たちに取材した上で繰り広げられ、淡々と見せつける、この現実に即した物語が、魅力的な役者たちの身体を通して私たち観客の胸に迫ってくる。

 

 

ケン・ローチ監督は、前述したNHKでの是枝裕和監督との対談番組で、労働者階級の問題を捉えた作品には、労働者階級の出自までにも拘ってキャスティングするというだけあって、主人公のリッキー役は、元配管工の労働者で、40歳を機に俳優業に挑んだというクリス・ヒッチェンを起用するなど、あまり知らない俳優陣でしたが、俳優業のプロ、アマを問わずにその役柄の雰囲気を醸し出すキャスティングに徹したそうで、半ばドキュメンタリー映画っぽく見えるのもそのせいかも知れないですね。

 

 

 

そしてまた、映画化に当たっては、徹底的なリサーチにより、ドライバー達がトイレに行く時間がないのでペットボトルに済ませるとか、盗難保険に入っていない品物はドライバーが弁償するなど、業界の裏側が具体的に描き込まれてもいました。

 

 

先に挙げた様な新自由主義的な経済政策や行き過ぎた個人主義がいったい何をもたらしたか。

凝視をいざなう人間ドラマの力は、どんな文章を費やすよりも雄弁とも言えるでしょう。

 

 

また、原題の『Sorry we missed you』には2つの意味を有する、所謂、ダブルミーニングなタイトルですが、1つは、映画の中にも出てきますが、宅配の不在票に書かれた「お届けにうかがいましたがご不在でした。」という慣例表現。もう1つは「あなた方を見逃していてごめんなさい。」という文字通りの意味で、ここにケン・ローチ監督自身の気持ちが顕著に表れていると私は思いました。

 

 

スキャナというちっぽけな機械端末に押し込められた宅配ドライバー達。或いは、置き去りにされた老人達。利益を生まなければ無駄として切り捨てられる現代社会。何かが少しずつ歪み、噛み合わなくなっていき、この物語のリッキー一家も、両親が家族との時間を取れないがために、非行に走る反抗期の高校生の息子セブに振り回されて、急遽、休みを取ったがために配送サービスでの収入が入らない上に、罰金が科せられるシステムから負の連鎖が始まり、映画の中での妻アビーの台詞ではないですが、「蟻地獄へ足を取られてズブズブと沈んでいくのを止められなくなっているのが怖い。」状態へと突き進む。

 

 

家族崩壊の危機に直面し、小学生の娘がついつい採ってしまった行動には思わず泣かされてしまいました。

また後半に、雇用主でもある地区担当の上司マロニーに妻アビーが電話口で怒鳴ってしまうシーンでは、いくら雇用主と取り交わした契約に基づくルールとは言え、私もあまりにもの理不尽な要求に怒りが込み上げると同時に、このシーンでも泣けてきました。

 

 

1936年生まれの御年83歳のケン・ローチ監督は、前作『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016年)にて、今の社会への痛烈な異議申し立て的な社会派ドラマにより、カンヌ国際映画祭にて自身二度目の最高賞のパルムドールを受賞したこともあってか、年齢的なこともあり、次回作を作るかどうか明言を避けていました。

でも今回も撮った。現代社会の片隅で苦しむ人々に心を寄せて、彼ら彼女らを取り巻く理不尽な現状への怒りを全カットから静かに滴らせる映画を。

 

 

従いまして、私的な評価としましては、

ラストシーンがちょっと気懸かりな終わり方ではありましたが、概ね、現代社会における人間性の欠如を捉えた、今の社会への痛烈な異議申し立て的な社会派ドラマとして充分にガツンと来る作品として強烈な訴求力を発揮した映画でしたので、五つ星評価的には、ほぼ満点の★★★★☆(90点)の高評価も相応しい作品かと思いました次第です。

 

※また、本作品については、今年(2019年)のベスト10圏内にも相当する映画かとも思いました。

 

●映画『家族を想うとき』予告編(90秒)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼社会派の映画監督で有名なケン・ローチ監督が撮ったハートフル・コメディのファンタジー映画の『エリックを探して』(2009年)もオススメです!!

 

 

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この日は、この映画『家族を想うとき』を鑑賞後、新京極のMOVIX京都から烏丸三条近くまで、京都市営地下鉄を1駅分を徒歩で、京都文化博物館まで行き、アール・ヌーヴォーの寵児とも呼ばれる、リトグラフなどのデザイン画家としても有名なアルフォンス・ミュシャの大規模な展覧会『みんなのミュシャ』展が開催中だったので、観覧してきました。

 

 

アルフォンス・ミュシャ自身のリトグラフなどのデザイン画のみならず、彼に影響を受けた、現代に至るグラフィックアート作品やレコードジャケットイラストや、アメコミのアベンジャーズやデアデビルやウルヴァリンの表紙絵や日本の漫画まで彼から影響を与えられた作品群の展示もされていて、本当に『みんなのミュシャ』という名が相応しい大規模な展示内容でとても素敵な展覧会でした。

 

まだ来年1月13日(月・祝)まで、京都文化博物館にて開催中ですので、展示内容もすごく良かったので、時間的な余裕がお有りでしたらば、是非とも多くの方々にも観覧に行って欲しい展覧会でした。

 

 

 

 

 

※数は少ないながらも写真撮影可の作品も3点ほどありました。

【写真撮影可の作品】

 

 

 

約150点以上の展示品をくまなくジックリと観ている時間がなかったので、代表的な作品などをサッサッと観覧して、あとは後ほど、公式図録の方で勉強し直そうと思い、公式図録のみを購入してきました。

本当は、公式グッズ類も欲しかったのですが、クリアファイルをはじめ文具類などは山ほど沢山持っているので我慢して、やむなく帰宅。

 

▲『みんなのミュシャ』展・公式図録(税込価格:2.640円)。

 

▲ミュシャ風のペコちゃんに見送られて、この日は、京都文化博物館を後にしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。

ネタバレを含むtweetなどをTwitterのタイムライン上などで目にする前に早々に観に行こうと思い、公開初日の12月20日(金)に、イオンシネマ京都桂川にてドルビーアトモス2D字幕版上映で鑑賞。

 

今年度、劇場鑑賞作品60本目。

 

 

 

 

「J・J・エイブラムス監督の手腕を発揮した完結編(19.12/20・ATMOS字幕版)」

ジャンル:SF/アクション

原題:STAR WARS THE RISE OF SKYWALKER

製作年/国:2019年/アメリカ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

公式サイト:https://starwars.disney.co.jp/

上映時間:142分

上映区分:一般(G)

公開日:2019年12月20日(金)

監督:J.J.エイブラムス

キャスト:

デイジー・リドリー、アダム・ドライバー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック、マーク・ハミル、キャリー・フィッシャー、ビリー・ディー・ウィリアムズ、ルピタ・ニョンゴ、ドーナル・グリーソン、ケリー・マリー・トラン、ヨーナス・スオタモ、アンソニー・ダニエルズ、ビリー・ラード、ケリー・ラッセル、ナオミ・アッキー、リチャード・E・グラント ほか

 

 

【解説】

「スター・ウォーズ」の新たな3部作としてスタートした「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(2015)、「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」(2017)に続く3部作の3作目。

「スター・ウォーズ」サーガのエピソード9にあたり、1977年のシリーズ1作目から計9作品を通して語られてきたスカイウォーカー家の物語が完結する。

「フォースの覚醒」を手がけたJ・J・エイブラムスが再びメガホンをとり、主人公のレイを演じるデイジー・リドリーほか、ジョン・ボイエガ、アダム・ドライバー、オスカー・アイザックら3部作の主要キャラクターを演じてきたキャストが集結。

初期3部作の「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」(1980)、「スター・ウォーズ/ジェダイの帰還」(1983)に登場した、ビリー・ディー・ウィリアムズ演じるランド・カルリジアンが再登場するほか、シリーズを通して重要な役割を担ってきた、2016年12月に急逝したキャリー・フィッシャー演じるレイア・オーガナも、「フォースの覚醒」製作時に撮影されていたものの未使用だった映像を用いて登場する。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 


ネタバレを極力回避しながら、次より今作の率直な感想を述べさせて頂きますと、

 

 

 

前作Episode8『最後のジェダイ』でお話しの筋道を横道に逸らされて滅茶苦茶にされた上に、大風呂敷を広げられた状況下で、SWシリーズの監督に、Episode7『フォースの覚醒』に続き再登板させられたJ・J・エイブラムス監督の手腕が試された本作のシリーズ完結編でしたが、いろいろと難癖付ける古参ファンなどもいるようですが、Episode8『最後のジェダイ』のあんな無茶苦茶な状況下で続きを作るようにバトンを渡されたにも拘わらず、あの内容で、しかも、ほぼ納得が行くラストシーンでまとめ上げた事を鑑みますと、もう本当に、この完成度でも充分でした。


▲Episode8『最後のジェダイ』(2017年)を鑑賞時の私のリブログ記事も掲載しておきますのでご参考まで。

 

 


 


あのEpisode8『最後のジェダイ』を振り返り、極論を言えば、ルーク・スカイウォーカーとベン・ソロとの確執の逸話のシーン、そして、様々な逸話を盛り込んだ本作の計142分とを併せて、それらを2章に分けて製作すれば良かったくらいに、今作の最終章では、あの前作のEpisode8『最後のジェダイ』の内容をも活かした上で、足早に色んな逸話を盛り込んで完結編としても整合性のあるお話しにしようと思えば、もはや、あの筋書きの内容で精一杯だったのだと思います。

 



しかしながらも、今作は、世界的にも(特に中国市場などでは)出足が興行的に苦戦しているらしいですが、それは前作のEpisode8『最後のジェダイ』の出来映えに失望してしまったファンが多かったからかも知れないですが、そんな中、今作は、完結編に相応しい、本当に良く出来たお話しでした。

 

 



レイが、いったい何故にあそこまで強大なフォースの力を有するのか、いったい何者なのかといった、その理由や出自も今作で明らかになります。

 



最後の台詞のシーンに至っては、SWシリーズのスカイウォーカー・サーガの最後を象徴するシーンでもあり、実に良かったと思われました。

 



Episode7『フォースの覚醒』以降からすると、一見すると、あたかもレイを中心とした続3部作と思われがちですが、あのダースベイダー卿の孫であるカイロ・レン(=ベン・ソロ)の苦悩を描いた続3部作とも言えるシリーズでもありました。

 


今作でドロイドのC-3POが「最後に、友の姿をこの目に焼き付けておきたいのです。」と語る台詞ではないですが、私たち観客も、いつまでも焼き付けておきたいシーンが沢山盛り込まれていた最終章になっていたかと思います。

 

 


例えば、今作から登場する新たなドロイドのD-Oを併せて、レイ、フィン、ポー・ダメロン、チューバッカ、C-3POに、BB-8とで、計7名の勇姿はあたかも『七人の侍』のオマージュ的な演出だったのかもと思えたりするシーンもあり、また、ポー・ダメロンの元運び屋仲間で、今作からの新キャラの運び屋のゾーリ・ブリスなどの活躍も見どころでした。

 

 

 

 


勿論、旧三部作から再登場のミレニアム・ファルコン号の元船長のランド・カルリジアンの活躍も、私たちオールドファンには嬉しかったです。

 

 

 

 


また、レイア・オーガナ将軍役の故キャリー・フィッシャーの急逝により、今作の脚本も大幅に修正せざるを得なくなった訳なのですが、しかしながら、何よりも、レイア・オーガナ将軍の出演シーンは決してCG技術で再現するような事はせずに、故キャリー・フィッシャーが生前のEpisode7『フォースの覚醒』に出演した際に未使用だったフィルムを活用し上手く繋ぎ合わせて、お話しを上手く完成に結び付けた点も、実に素晴らしかったでした。

 



主題は、フォースの力の<光と闇>は<血筋>よりも<強い絆>に由来するとも言うような展開で、旧三部作(EP4~6)、新三部作(EP1~3)を通して、SWシリーズのスカイウォーカー・サーガに一貫しているお話しの流れとしても整合性を保つことが出来ていて、非常に上手く仕上げてあったと思いました。

 

 



私的な評価としましては、
よくぞあのEpisode8『最後のジェダイ』の状況下から、単体の映画としても成り立たせて、且つ、新三部作(EP7~9)の最終章として、また全9章のシリーズ完結編としても上手く成立させる様な話し運びにした力量は凄いと感服しましたし、J・J・エイブラムス監督の手腕が見事に発揮された完結編として、42年に亘る壮大なSWシリーズのスカイウォーカー・サーガを無事に完結に導いてくれた監督はじめ関係者各位を労いたい気持ちと、ただただ感動と感謝の気持ちでいっぱいでした。

 

ありがとうJ・J・エイブラムス監督。ありがとうスター・ウォーズ。

 



従いまして、前作で広げた大風呂敷の伏線が多少回収しきれていない点や、今作が足早に展開しすぎな面など気になる点もあるにはあったのですが、細部に囚われすぎて、「木を見て森を見ず」という諺(ことわざ)の様にならないように、シリーズ全9作品の全体を通して、俯瞰的に見れば、実によく出来た整合性の採れた完結編になっていましたので、あえて文句を付けることなく、五つ星評価的には、満点に相当する★★★★★(100点)の評価でも相応しい作品だったと思いました次第です。

 

●『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』最後の予告篇 世界同時解禁

 

 

 

●『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』特別映像

 

 

※あくまでも、私個人的見解としては、スカイウォーカー・サーガではないですが、SWシリーズの中ではスピンオフ映画の『ローグ・ワン/スターウォーズ・ストーリー』が最も完成度が高い作品かとは思っております。

 

 

 

 

 

 

 

▲左より「Newsweek日本版スターウォーズ特集号」、限定版パンフレット、通常版パンフレット。

 

▲SWシリーズのスカイウォーカー・サーガが完結編となる特集号にて、映画雑誌『映画秘宝』が次号で休刊を正式発表されるという皮肉。

愛読誌が消滅するというのは本当に哀し過ぎますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。