映画館の営業再開に伴い、私も父親と一緒にTOHOシネマズ二条まで、山崎紘菜ちゃんに会い行くべく(笑)、6月11日(木)に、久し振りに劇場鑑賞に行く事にしたのですが、この日は夕方から大雨洪水警報が発令されそうな悪天候になると予報だったので、この日でIMAX版の上映が終了する『AKIRA』のIMAX版の鑑賞は諦めて、朝一番の普通の『AKIRA』4Kリマスター版を初鑑賞。
この日に観た『AKIRA』4Kリマスター版の感想はまた後日にするとして、今回は、その翌日の6月12日(金)も、朝早くから両親を連れて母親のガン検診のために病院の送迎にクルマで連れて行ったついでに、その待ち時間の合間に、TOHOシネマズ二条にて、ジム・ジャームッシュ監督によるゾンビ映画の『デッド・ドント・ダイ』の鑑賞に行った際の感想を、先ずは取り急ぎ、以下に述べていこうかと思います。
今年度の15本目の劇場鑑賞作品。
「監督と豪華キャスト陣によるユル~いゾンビ映画(20.6/12・2D字幕版)」
ジャンル:コメディ
原題:THE DEAD DON'T DIE
製作年/国:2019年/スウェーデン=アメリカ合作
配給:ロングライド
公式サイト:https://longride.jp/the-dead-dont-die/
上映時間:104分
上映区分:R15+
公開日:2020年6月5日(金)
監督:ジム・ジャームッシュ
キャスト:
ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、ティルダ・スウィントン、クロエ・セビニー、スティーブ・ブシェミ、ダニー・グローバー、ケレイブ・ランドリー・ジョーンズ、ロージー・ペレス、イギー・ポップ、サラ・ドライバー、RZA、キャロル・ケイン、オースティン・バトラー、ルカ・サバト、セレーナ・ゴメス、トム・ウェイツ ほか
【解説】
鬼才ジム・ジャームッシュがビル・マーレイとアダム・ドライバーを主演にメガホンをとったゾンビコメディ。
アメリカの田舎町センターヴィルにある警察署に勤務するロバートソン署長とピーターソン巡査、モリソン巡査は、他愛のない住人のトラブルの対応に日々追われていた。
しかし、ダイナーで起こった変死事件から事態は一変。
墓場から死者が次々とよみがえり、ゾンビが町にあふれかえってしまう。
3人は日本刀を片手に救世主のごとく現れた葬儀屋のゼルダとともにゾンビたちと対峙していくが……。
ジャームッシュ作品常連のマーレイ、「パターソン」に続きジャームッシュ組参加となるドライバーのほか、ティルダ・スウィントン、クロエ・セビニー、スティーブ・ブシェーミ、トム・ウェイツ、セレーナ・ゴメス、ダニー・クローバー、ケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、イギー・ポップらが顔をそろえる。
2019年・第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門出品。
(以上、映画.comより、引用抜粋。)
「死者は死なない」と、その題名こそ古典的ゾンビ映画臭がするものの、本作品は絶叫ホラー映画でもなく、『ゾンビランド』のような本格的なコメディ映画でもない。
要は、ジム・ジャームッシュ監督の、ゾンビに対する愛に溢れた、ジム・ジャームッシュ作品のファミリー達の贅沢なキャスト陣による、オフビートなお芝居によるゾンビ映画とでも言える作品です。

かなり見当外れかも知れないですが、大晦日恒例の「ダウンタウンのガキ使いやあらへんで!」の「笑ってはいけない」シリーズと同じような空気感を醸し出し、もしも観客がクスッとでも笑ったりしたら、どこからともなく「アウト!」って言ってどつかれてしまいそうな位に、あたかも無表情で無機質な体裁のオフビートなお芝居をただひたすら観続けさせられ、その不条理な世界観を観ながら、果たして笑って良いものか否かと思いつつ観るような、実にユル~いコメディ風味のゾンビ映画。

物質主義・資本主義の奴隷としてのゾンビ像は古典的ながら、Wi-Fiゾンビ、Siriゾンビ、Bluetoothゾンビ、抗不安薬ゾンビなどはかなり現代的で風刺が効いていてそこそこ面白かったですね。

ただ、森に住む世捨て人に扮するトム・ウェイツが狂言廻し的な役回りなのは良いとして、お話し的には、所謂、ジム・ジャームッシュ監督作品やそのキャスト陣にまつわる内輪ネタや楽屋オチ的な小ネタを楽しむようなマニアックな映画にもなっており、ジム・ジャームッシュ監督作品をあまり観ていない私の場合には、ピーターソン巡査役のアダム・ドライバーが「スター・ウォーズ」で扮するカイロ・レンにまつわる小ネタくらいしか分からなかったので、小ネタ関係で笑えるツボを押さえられていなかったのが、もっとジム・ジャームッシュ監督作品を観ていたら良かったと、かなり観ながら悔しかったですね。

でも、第4の壁をぶち破るかのように、観客に話しかけるのではなく、警察署長役のビル・マーレイとピーターソン巡査役のアダム・ドライバーがその会話を通して、ジム・ジャームッシュ監督の脚本や演出手法について劇中内で愚痴ったり、映画のテーマ曲である主題歌がカーラジオから流れていたり、それがガソリンスタンドに併設されている雑貨店でもインディーズレーベルのカントリーミュージックのCDとして販売されていたりする点もクスッと笑えました。
あたかも、日本のドライブイン(サービスエリアや道の駅など)で販売している演歌歌手のカセットテープやCDと同じ様な感じにも思えて微笑ましくもありました。


ティルダ・スウィントン演じる、あたかも『キル・ビル』のユマ・サーマンを彷彿させるかのような日本刀を振り回す地球人離れした葬儀屋の女主人は、まさしく本当にその通りで驚かされましたが、その例に留まらず、この映画、トコトンといって良いほど伏線が回収されず、放りっぱなし状態で何でもありなので、最終的には、どの様にオチをつけるのかと期待していましたが、これといって大したオチもなく勿体ない終幕の映画でしたね。


私的な評価としましては、
クスクスッとは笑えるオフビートなお芝居による実にユル~いゾンビ映画で、そこそこ面白かったのですが、それぞれの伏線は回収されず終いだし、まさに何でもありの状態で、ただひたすらピーターソン巡査役のアダム・ドライバーがスター・ウォーズのカイロ・レンの如く淡々とゾンビ達を斬って斬って斬りまくるといった描写からも彼をイジっていたのかも知れないですが、そもそもジム・ジャームッシュ監督の作品自体にまとまり感がないからか、これといった大したオチもない中途半端な終幕で非常に勿体なく感じましたね。


また、音楽界からもRZAやセレーナ・ゴメスやイギー・ポップやトム・ウェイツなども参戦させた豪華なキャスト陣を贅沢な起用方法で調理していくのもジム・ジャームッシュ監督流なのか分かりませんが、配役が豪華な割りに中身がバカバカしくてチープなのもジム・ジャームッシュ監督の作品らしさという事なのでしょうか?!
いずれにせよ、意外で豪華なキャスト陣という点も、大晦日恒例の「ダウンタウンのガキ使いやあらへんで!」の「笑ってはいけない」シリーズと似て非なる部分なのかも知れないなと勝手に思い込んだりしていました(笑)。
贅沢なキャスト陣の起用法も換言すれば、単なる豪華キャスト陣の無駄遣いとも言えますからね。

とは言え、小ネタを沢山仕込んだマニアックで細やかな映画作りをしている割りには、ビル・マーレイ演じる警察署長の愚痴ではないですが、ジム・ジャームッシュ監督の脚本や演出手法が雑に感じざるを得ない部分も多々あり、伏線の回収のみならず観客を放りっぱなしにした様な展開には首をひねる他なかったでしたので、あくまでも、ジム・ジャームッシュ監督作品にはあまり詳しくない私の評価としましては、五つ星評価的には★★★☆(70点)の三つ星半くらいに留まらずを得ない評価が相応しいかと思う次第です。
※尚、ジム・ジャームッシュ監督作品といえば、日本人俳優の永瀬正敏さんがいつもカメオ出演している事で有名ですが、今作品では見当たらなかったですが、もしかしたら、何らかの物欲に囚われた生きた屍の役柄で出演されていたのかも(苦笑)。
今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。
















