劇場鑑賞復活・・・!!!
前回の『デッド・ドント・ダイ』のブログ記事にも書きました通り、私が、新型コロナウィルス禍による緊急事態宣言に伴う映画の劇場鑑賞の自粛生活を始めてから、ようやく6月に入って映画館の営業再開をして、はじめて観に行ったのが、京都市のTOHOシネマズ二条での、この『AKIRA/4Kリマスター版』でした。
今年の4月3日(金)以来の約2ヶ月振りの映画の劇場鑑賞でした。
そして、この『AKIRA』というアニメ映画に関しては、これまで、最近でも、京都みなみ会館でのオールナイト爆音上映会など、それこそ幾度となく観る機会もあったのですが、その都度、機会を逸してしまっていて、お恥ずかしながらも、結局、今回が初めての鑑賞でした。
また、当初は、IMAX版で観ようかとも思っていたのですが、その日の天気予報が夕方から大雨洪水警報が発令される恐れもあるとの事で、その日の夜がIMAX版の最終上映日だったので、仕方なく諦めて、IMAX版ではない通常の4Kリマスター版を鑑賞するに至りました。
今年度の14本目の劇場鑑賞作品。

『ジャパニメーションの金字塔(20.6/11・4Kリマスター版)』
ジャンル:アクション
製作年/国:1988年/日本
配給:東宝
公式サイト:https://v-storage.bnarts.jp/sp-site/akira/
上映時間:124分
上映区分:PG12
日本初公開:1988年7月16日(土) ※4Kリマスター版は2020年公開
監督:大友克洋
VoiceCast(声の出演):
金田(岩田光央)、島鉄雄(佐々木望)、ケイ(小山茉美)、大佐(石田太郎)、竜(玄田哲章)、甲斐(草尾毅)、ドクター(鈴木瑞穂)、タカシ:26号(中村龍彦)、キヨコ:25号(伊藤福恵)、マサル:27号(神藤一弘) ほか

【解説】
漫画家の大友克洋が1982年から「ヤングマガジン」で連載した同名コミックを、大友自らが監督を務めて1988年にアニメーション映画化。
近未来の東京を舞台に超能力者と暴走族の少年たちや軍隊が繰り広げる戦いを描き、製作期間3年、総製作費10億円という当時としては破格の歳月や労力をつぎ込んで生み出された濃密でハイクオリティなアニメーションが国内外に多くの影響を与えた伝説的な一作。
1988年7月、関東に新型爆弾が落とされて第3次世界大戦が勃発。それから31年が過ぎた2019年、東京湾上に築かれた新たな都市=ネオ東京は翌年にオリンピック開催を控え、繁栄を取り戻しつつあった。
ある夜、職合訓練校に通う不良少年の金田と仲間の鉄雄らは、閉鎖された高速道路でバイクを走らせていたが、そこで26号と呼ばれる奇妙な男と遭遇する。
その男は、軍と対立するゲリラによって、「アキラ」という軍事機密と間違えてラボから連れ出され、軍に追われていた。
そこへ現れた軍によって、26号と接触して負傷した鉄雄が連れ去られてしまい……。
製作から30年以上を経た2020年、4Kリマスターと音楽監督の山城祥二指揮のもとで行われた5.1ch音源のリミックスを施した「AKIRA 4Kリマスターセット」が20年4月23日にブルーレイ発売。
それを受けて同年4月3日から全国のIMAXシアターで4Kリマスター版が劇場公開される。
※尚、新型コロナウィルス禍の緊急事態宣言のよる映画館の営業自粛に伴い、自粛要請解除後の全国のTOHOシネマズの営業再開日の6月5日に併せて、IMAX版の他に通常の4Kリマスター版も劇場公開されるに至る。
(以上、映画.comより、引用抜粋。)

私の場合には、全く予備知識もなく鑑賞に臨みましたので、そもそも『AKIRA』とは赤いバイクに乗っている金田の事かと思っていたほどでしたので(苦笑)、最初はお話しについていくのがやっとというか意味不明な部分も多く、寝不足も手伝って睡魔が襲ってくるほどでしたが、途中から、うっすらと意味も分かってきて俄然面白くなって行きました。

約2時間の尺に映画のストーリーを収めなくてはならないので、必要最低限の情報しか映像化されていなかったので、当初は私もかなり困惑してしまいましたが、中盤以降はかなりよくまとまっていて面白くなっていたかとは思います。

「1988年7月16日、関東で新型爆弾が投下され、第三次世界大戦が勃発。
それから31年後の2019年、東京湾上に築かれた都市<ネオ東京>では、翌年にオリンピック開催を控え、繁栄を取り戻しつつありました。
しかしその一方で、反政府ゲリラと軍(アーミー)との衝突も多発。」


といった舞台設定に関しても、特にこれといったナレーションもなく、上記の2カットの数秒の映像のみで表現していましたので、やはりそういった意味合いでも、多少は事前知識があった方が面白く観られるアニメ映画なのかも知れないですね。
というか、そもそもが当時は『ヤングマガジン』の『AKIRA』の連載漫画を読んでいることを前提で製作していたからなのか、この様に少々不親切な映像表現になっていたのかも知れないですね。

お話し的には、そういった舞台設定の中、
そんな或る夜、職業訓練校生の「健康優良不良少年」を自称する金田と、不良仲間の島鉄雄、甲斐、山形らは、ボスのジョーカー率いる暴走族クラウン団とバイクで抗争していました。
しかしその最中に、鉄雄が手のひらに「26」と記された顔がシワだらけの少年と衝突して、負傷してしまいます。
その少年は、アーミーと対立する反政府ゲリラによって、「アキラ」と呼ばれる軍事機密と間違われ、軍事基地にあるラボ(研究所)から連れ去られていたのでした。
負傷した鉄雄を介抱しようとした金田たちの前に、突如、軍用ヘリが下降し、大佐と呼ばれる軍の実質的な最高指揮官と、マサルという名の同じくシワだらけの少年が姿を現すのでした。
手のひらに「27」と記された27号=マサルと、連れ去られていた26号=タカシは、「ナンバーズ」と呼ばれる、先の世界大戦以前のアーミーによる極秘研究プロジェクトにより、超能力を覚醒した実験体だったのです。
アーミーは、タカシ=26号と、負傷した鉄雄をヘリに収容し、飛び去って行くのでした・・・・・・。
といったイントロダクションのアニメ映画でした。

要は、この映画を観るまでに、東京五輪2020を翌年に控えた、2019年の新たな都市<ネオ東京>を舞台に、超能力者と暴走族の不良少年たち、そして軍隊と反政府ゲリラとで繰り広げられる戦いを描いた作品だという事をしっかりとおさえておく必要があるでしょうね。
何気に、タカシ=26号などのシワだらけの顔付きが『ルパン三世:ルパンvs.複製人間』(1978年)に登場した、Dr.マモーによく似ていたので思わずニヤリとしてしまいました。
またDr.マモーとは無関係な、この作品の中に出てくるアーミーの大佐の部下のドクターが劇中に使用しているコンピュータの帳票類が殊の外、時代の差を感じさせてくれて、コンピュータ機器の黎明期を思い起こさせてくれました。
80年代の日本のバブル経済絶頂期に公開された本作品は、製作期間3年、総製作費10億円という、当時としては破格の歳月と労力を注入した訳ですが、1985年のプラザ合意後に急激に成長を遂げた日本におけるバブル経済の伸び方とシンクロしているかの様に、世紀末を迎える当時の終末論的なディストピアな空気感を感じさせる内容ながらも、どこかしら映像がきらびやかに映るのは気のせいでしょうか。
4Kリマスター版に併せて、5.1ch音源をリミックス化しただけあって、音響効果はIMAX版ではなくても、久し振りに映画館で観た映画としては、素人目ながらも、良い出来映えの音質だったのではないでしょうか。
芸能山城組による映画音楽も凄く良くて、ついついサントラ盤が欲しくなって来ますね♪
※芸能山城組の『AKIRA』のサントラ盤については、是非、記事内に貼付してあるYouTube動画にて視聴して下さればと思います。

私的な評価としましては、
この映画の中では80年代末に第三次世界大戦が勃発し、のちの30年で日本は復興を遂げて新たな都市<ネオ東京>という未来都市でオリンピックを開けるまでになりましたが、現実の日本は90年代の初めにバブル経済が弾けてしまい30年たった今でも景気回復できていないし、国の借金も約1.100兆円余りもある状態。盛り返そうと思って誘致した東京五輪も新型コロナウィルス感染症による感染拡大でいったいどうなることやら。
東京五輪の誘致やその延期(中止?)までリンクしている中、新型コロナウィルス感染症が何やら「AKIRA」の存在とダブって見えてきます。
あたかも本作品自体が、『20世紀少年』の「よげんの書」みたいですが、日本社会のみならず世界中が新型コロナウィルス禍により退廃的な方向に進みつつある事が決定的になっている今、この映画の空気感は公開当時よりも、より一層現実味を帯びてしまう事を考えますと、本当に凄いアニメ映画だと思われましたし、凄いアニメ映画はいつまで経っても色褪せないと実感致しました。
まさに、ジャパニメーションの金字塔たるに相応しい作品でしたね。
従いまして、五つ星評価的には、ほぼ満点の四つ星半評価に相当する★★★★☆(90点)も相応しい作品かと思いました次第です。
※尚、今回、私は、劇場鑑賞した記念に、以下の様な海外逆輸入版の『AKIRA』のポスター画を購入しました。

〇AKIRA soundtrack - Geinoh Yamashirogumi - "Tetsuo"
今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。