6月30日(火)に、TOHOシネマズ二条に鑑賞に行ってから、もう1ヶ月以上経過しており、今更ながらにはなりますが、あくまでも、私個人的な備忘録として、今作品の感想をブログ記事としてUPさせて頂こうかと思います。
今年度の17本目の劇場鑑賞作品。
「原題は【電流戦争】。(20.6/30・2D字幕)」
ジャンル:人間ドラマ
原題:THE CURRENT WAR:Director’s Cut
製作年/国:2019年/アメリカ
配給:KADOKAWA
公式サイト:https://edisons-game.jp/
上映時間:108分
上映区分:一般(G)
公開日:2019年6月19日(金)
監督:アルフォンソ・ゴメス=レホン
キャスト:
ベネディクト・カンバーバッチ、マイケル・シャノン、トム・ホランド、ニコラス・ホルト、キャサリン・ウォーターストン、タペンス・ミドルトン、スタンリー・タウンゼント、マシュー・マクファディン 他
【解説】
発明王エジソンとライバルたちがアメリカ初の電力送電システムをめぐって繰り広げたビジネスバトル=電流戦争を映画化。
「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」のベネディクト・カンバーバッチがトーマス・エジソン、「シェイプ・オブ・ウォーター」のマイケル・シャノンがライバルのカリスマ実業家ジョージ・ウェスティングハウスを演じ、共演にも「女王陛下のお気に入り」のニコラス・ホルト、「スパイダーマン」シリーズのトム・ホランドら豪華キャストがそろった。
19世紀、アメリカは電気の誕生による新時代を迎えようとしていた。
白熱電球の事業化を成功させた天才発明家エジソンは、大統領からの仕事も平然と断る傲慢な男だった。
実業家ウェスティングハウスが交流式送電の実演会を成功させたというニュースに激怒したエジソンは、ネガティブキャンペーンで世論を誘導。事態は訴訟や駆け引き、裏工作が横行する世紀のビジネスバトルへと発展していく。
監督は「ぼくとアールと彼女のさよなら」のアルフォンソ・ゴメス=レホン。
(以上、映画.comより、引用抜粋。)
▲発明王トーマス・エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)。
『エジソンズ・ゲーム』というのは、あくまでも邦題であって、原題は『The Current War(電流戦争)』。
このような邦題にしたのは、おそらくですが同じベネディクト・カンバーバッチ主演の『イミテーションゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014年)が映画配給会社の脳裏に浮かんだのか、それとも池井戸潤さん原作の企業ドラマの『ノーサイド・ゲーム』の様に大ヒットしてくれる事を期待しての改題なのか分からないですが、少なくとも『ノーサイド・ゲーム』の様にスカッと分かりやすいお話しではなかった事だけはたしかでした。
この映画は、端的に言えば、偉人伝にもなっている発明王エジソン(ベネディクト・カンバーバッチ)の真実の姿・黒歴史に焦点を当てたお話であり、19世紀の電力事業の黎明期に起きた電流戦争の実話に基づいた、スリリングな実録ドラマです。
▲実業家ジョージ・ウエスティングハウス(マイケル・シャノン)。
アメリカ全土に電気をもたらすのに際して、<直流送電=DC>に拘った発明王エジソンに対し、<交流送電=AC>を主張した実業家ウエスティングハウス(マイケル・シャノン)と天才科学者ニコラ・テスラ(ニコラス・ホルト)が、この電気というインフラ整備事業を巡り、まさに、知られざる仁義なき裏歴史ともいえる送電の規格争いの1ページを、事実に着想を得て物語化した作品である点で、綺麗事ばかりではないお話になっているところが、発明王エジソンを描く上で、実にユニークで興味深い作品とも言えるかも知れないですね。
▲天才科学者ニコラ・テスラ(ニコラス・ホルト)。
この<電流戦争>の規格争いに際して、エジソンは結構汚い手を使ってまでもウエスティングハウス側を打ち負かそうとします。
何の科学的根拠の裏付けもないまま、<交流送電>が人の死につながるような危険性をはらんでいると、当時の新聞社などのメディアを焚き付けて広めると行った、ライバルに対しては敵意をむき出しにかかるという、偉人と呼ばれる者とはまるで程遠い姿なのでした。
結局のところ入札では、安価で遠くまで電気が送り届けることが出来るウエスティングハウス側が主張する<交流送電>に軍配が上がることは、私たちが普段使っている電気がコンセントまでは、すでにAC電源であることからしても、どちらが勝つのかもあらかじめ分かっている訳ですが、そこも全く問題なく鑑賞することは出来ます。
※直流=DirectCurrent(略号DC)
※交流=AlternatingCurrent(略号AC)
※両者の分かりやすい違いについては、以下にある、【『エジソンズ・ゲーム』字幕監修・岩尾教授による解説動画④【直流/交流について】直流と交流の違いとは?】をご視聴下さい。
ただこの映画に難があるとすれば、映画としての出来映えそのものであって、演出面や編集面で、今ひとつストーリーが追いにくい感じもしましたし、何よりもエピソードを盛り込み過ぎな上にお話が駆け足気味な点から面白味を半減させているようで、非常に残念な作品でした。
ベネディクト・カンバーバッチ扮する発明王エジソンについては、私は特に違和感もなく観ていましたが、映画の尺が長い割りには、これといったカタルシスを得るような演出に乏しく、悪い編集例の見本のような作品でした。
また、あれほど傍若無人なような振る舞いをする発明王エジソンに対し、従順に付いていく助手のサミュエル・インサル(トム・ホランド)の存在もイマイチ活かせていなかった様にも思いましたし、いっその事、はじめから、サミュエル・インサル(トム・ホランド)を狂言回し的な役回りの存在にしても良かった様にも思いました。
この映画で、あえて面白かったというか、知識になったのは、<交流送電>に対する発明王エジソンによるネガティブキャンペーンを行った際に、その副産物として、死刑囚の処刑用の電気椅子が発明された点くらいですね。
従いまして、私的な評価としましては、
ありきたりな偉人伝としての伝記映画ではなく、新しいエジソン像を描き出す面では興味深かったのですが、なにぶんと、本作は発明王エジソンの苦い話なので、カタルシスはおろか、観終わった後も、スッキリしません。
まだ人間的な魅力があれば同情の余地もあるのでしょうけれど、共感しづらい人間像として描かれているので、知る人ぞ知るエジソンの嫌な人物像に光を当てているので興味深くはあっても、あまりにもドラマチックでなく、その上、エピソードを盛り込みすぎていながら駆け足で描写する様な展開でしたので、面白味も半減せざるを得ない状況の作品でしたので、五つ星評価的には三つ星半の★★★☆(70点)程度の評価とした次第です。
○『エジソンズ・ゲーム』字幕監修・岩尾教授による解説動画①【人物解説】世紀の発明王トーマス・エジソンとは?
○『エジソンズ・ゲーム』字幕監修・岩尾教授による解説動画②【人物解説】カリスマ実業家ウェスティングハウスとは?
○『エジソンズ・ゲーム』字幕監修・岩尾教授による解説動画③【人物解説】孤高の天才・テスラとは?
○『エジソンズ・ゲーム』字幕監修・岩尾教授による解説動画④【直流/交流について】直流と交流の違いとは?
今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。
































