次は、前年の2014年製作の『Last Wedding Dress』から2年連続の出品となった東京都八王子市の短編映画祭「八王子Short Film映画祭」出品用に製作された作品である短編映画『テイク8』。
今回も同映画祭主催の八王子日本閣の支援を受けて製作され、撮影場所もその結婚式場である。2015年12月6日の同映画祭で初公開されました。
また、同映画祭で第3回のグランプリを受賞したことで、八王子日本閣のYouTubeチャンネルで本編すべてが限定公開されているとのこと。
更に、「第3回 岩槻映画祭」グランプリ・観客賞、「第3回 あわら湯けむり芸術祭」グランプリ、「第9回 おもいがわ映画祭」グランプリ、「第33回 TOKYO月イチ映画祭」グランプリをはじめ、「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016」(短編部門)奨励賞・観客人気投票2位、「第15回 西東京市民映画祭」優秀作品賞(2位)、西東京商工会長賞、「福岡インディペンデント映画祭2016」優秀賞など日本各地の地方の映画祭で幾多の賞に輝いている短編映画である本作をご紹介いたします。
※尚、この自主映画を撮るクランクインのちょうど4日前に、上田慎一郎監督と美術・記録のふくだみゆきさんは自身らの結婚式を挙げており、<結婚>をテーマとしていることや主人公が上田と同じ自主映画監督である設定から、上田慎一郎監督自身と重なる点が多く「今しか撮れなかった映画」と語ってられたとのこと。
2018年10月からはオムニバス映画『上田慎一郎監督ショートムービーコレクション』の初期傑作選の短編映画の一篇として劇場公開されました。
私の場合には、昨年(2019年)の夏に発売され購入しておいた『上田慎一郎監督ショートムービーコレクション』のDVDの中のDISC1の一篇として、今回が初鑑賞でした。
<DISC1>
④『テイク8』
「ドリフの”もしものコーナー”のようで面白い良作」(DVD鑑賞)
ジャンル:人間ドラマ
製作年/国:2015年/日本
配給:ガチンコ・フィルム
公式サイト:http://www.g-film.net/ueda/
上映時間:本編19分
上映区分:一般(G)
公開日:2018年10月19日(金)
監督・脚本・編集:上田慎一郎
美術・記録:ふくだみゆき
キャスト:
芹澤興人、山本真由美、牟田浩二、山口友和、細川佳央、福島龍一、北井敏浩、曽我真臣 ほか
【解説】
「カメラを止めるな!」の大ヒットにより一躍脚光を浴びる上田慎一郎監督が、2015年に手がけた19分の短編作品。
2018年10月、「カメラを止めるな!」の大ヒットを受けて、上田監督の過去の短編作品を集めた「上田慎一郎ショートムービーコレクション」で劇場初公開。
自主映画監督の隆夫は、恋人の茜を花嫁役に結婚をテーマにした映画を撮影していた。残すは1シーンのみだったが、花嫁の父親役の俳優が急に来られなくなり、現場を見学していた茜の本物の父親が、やむなく代役を務めることになるのだが……。
主演は『3月のライオン』『64 ロクヨン』』などのメジャー作品からインディーズまで、バイプレイヤーとして幅広く活躍する芹澤興人。
(以上、映画.comより、引用抜粋。)
自主映画の撮影現場に、本物の”花嫁の父”の乱入で、最後のシーンが終わらない。さて、どうする!?
自主映画製作に打ち込む男との結婚をなかなか許せない父と、何とか真剣交際を認めてもらいたい映画監督と女優のカップル、肉親の愛情と恋人の愛情が交差する一日。
設定的には、売れないミュージシャンでも冴えない小説家でも役者でも何でも成立する話だけど、撮影中の劇中劇とリンクさせる事で、更に面白く感じましたね。

『カメ止め!』主題歌の『Keep Rolling』を歌ってられた山本真由美さん演じる、劇中劇での新婦役の「そうなりゃ、私が稼ぐわよ」「幸せになりたいなんて誰が言った?」と言った台詞が胸を打ち、もしや自分に置き換えて、涙腺が緩む人たちも多かったのではないでしょうか?
「2年続けて何にもならなかったら止める。」「いいんじゃない、でも無理だと思う」のやりとりも熱いし、観ていてジーンときましたね。
何かに熱中して続けている人はなかなか止められなくて、それも見越し含めて、本当に相手の事が好きで堪らないんだなと思いました。
上田慎一郎監督&ふくだみゆき監督夫妻、そして、『カメラを止めるな!』の隆之&晴美の日暮夫妻の姿をどうしても重ね合わせてしまいましたね。

<結婚>を巡るドラマの傍ら、映画撮影現場の裏側ドラマとして観ても、とても面白かった。
後輩に威張ってばかりの先輩助監督(細川佳央さん)と、『カメラを止めるな!』では、腰痛持ちのカメラマン役を好演していた山口友和さん演じる、劇中劇の新郎役のバイトリーダーの「芝居大きくなかったですか!?」の台詞にも、ついついツボってしまいました。
散々NGを重ねた後、ダメ押しの新郎役のバックレに、手作り感満載の対処の仕方とラストも良かったでした。

『テイク8』の出来上がりを想像するだけで非常にこみ上げて来るものもある。
無事お互いに握手して終わってほしいけど、結局まだ任せられないと意地張るのもそれはそれで面白いけどなぁ。
私的な評価と致しましては、
ドリフの”もしものコーナー”の様な設定で、また自主映画の撮影現場の裏側も垣間見ることが出来て面白かったです。
それもこれも、ちょうど本作のクランクインの4日前に、実際にこの結婚式場で挙式された、上田慎一郎監督&ふくだみゆきさん夫妻の姿が重なって見えてしまうからかも知れないですね。
とは言え、上田慎一郎監督&ふくだみゆきさん夫妻の場合には、決して結婚を反対された事はなかったそうです。
新婦役でありバイトリーダー役の山口友和さん、新婦の父親役の牟田浩二さんのお二人による短編映画『ハートにコブラツイスト』の役柄とでは180度全く異なる演技ぶりにも目を引かれましたね。
従いまして、わずか19分の短編映画ながらもギュギュッと凝縮された内容に心惹かれましたので、五つ星評価的には★★★★(80点)の四つ星の高評価も相応しい作品かと思いました。
以上で、DVDの<DISC1>収録の短編傑作選4作品の紹介終わり。
今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。


















