HALUの映画鑑賞ライフのBlog -129ページ目

HALUの映画鑑賞ライフのBlog

~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

先日、『コンフィデンスマンJP/プリンセス編』を劇場鑑賞する前に、TVドラマ版シリーズの方も未見ながら、先ずは、劇場版第1弾の『コンフィデンスマンJP/ロマンス編』をAmazonPrimeVideoで視聴し予習しましたので、備忘録的にブログ記事としても感想を記録しておきたいと思います。

 

 

「故・三浦春馬さん追悼、恋愛詐欺師ジェシーよ永遠に!(AmazonPrimeVideo)」

ジャンル:コメディ

製作年/国:2019年/日本

配給:東宝

公式サイト:

https://confidenceman-movie.com/romance/

上映時間:116分

上映区分:一般(G)

公開日:2019年5月17日(金)

監督:田中亮

キャスト:

長澤まさみ、東出昌大、小手伸也、小日向文世、織田梨沙、瀧川英次、マイケル・キダ、前田敦子、佐津川愛美、岡田義徳、桜井ユキ、生瀬勝久、山口紗弥加、小池徹平、佐藤隆太、吉瀬美智子、石黒賢、竹内結子、三浦春馬、江口洋介 ジャッキーちゃん、小栗旬

 

 

【解説】

長澤まさみ、東出昌大、小日向文世が共演した人気テレビドラマ「コンフィデンスマンJP」の劇場版。

天才的な知能を持つが詰めの甘いダー子と、彼女に振り回されてばかりのお人よしなボクちゃん、百戦錬磨のベテラン詐欺師のリチャードの3人の信用詐欺師は、香港マフィアの女帝ラン・リウが持つと言われる伝説のパープルダイヤを狙い、香港へ飛ぶ。

3人がランに取り入るべく様々な策を講じる中、天才詐欺師ジェシーも彼女を狙っていることが判明。さらに以前ダー子たちに騙された日本のヤクザ・赤星の影もちらつきはじめ、事態は予測不可能な方向へ展開していく。

テレビドラマ版でおなじみのキャストが再結集するほか、ラン役を竹内結子、ジェシー役を三浦春馬、赤星役を江口洋介がそれぞれ演じる。

「ALWAYS 三丁目の夕日」シリーズなどの脚本家・古沢良太がテレビドラマ版に引き続き脚本を担当。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

実は、TVドラマ版シリーズは全話録画をしてあるのですが、ついつい観るのが億劫になってしまっていたら、昨年の劇場版第1弾の公開時には本作品も見逃してしまう羽目になり、今回、慌てて、劇場版第2弾の『コンフィデンスマンJP/プリンセス編』を劇場鑑賞するのに際し、先ずはこの劇場版第1弾の本作『コンフィデンスマンJP/ロマンス編』のみ、ちょうどAmazonPrimeVideoで視聴出来たので予習として鑑賞。

 

 

※尚、このシリーズは短話完結ものの作品ですので、勿論、劇場版だけ観ても楽しめますが、以降の作品などに過去の登場人物が再登場しますので、時系列で観ないと、過去話のネタバレになってしまいます。

ですので、「過去話も観る予定の人は絶対に、TVドラマ版シリーズ⇒劇場版『ロマンス編』⇒TVスペシャルドラマ『運勢編』⇒劇場版『プリンセス編』の順番で観るように!!!最低でも、『ロマンス編』を観た後に『プリンセス編』を鑑賞するように!!!」との、他の映画ブロガーさん達からのご忠告に従い、この作品『ロマンス編』を『プリンセス編』の劇場鑑賞前に視聴しておいて本当に良かったです。

 

ご忠告して下さった皆さん。有り難うございました。

 

 

今作は、信用詐欺師の3人が中心となり、香港マフィアの女帝ラン・リウが持つという伝説のパープルダイアを狙うべく、香港を舞台にした豪華劇場版。

 

 

率直な感想としましては、

粗を探せば、設定上おかしい部分も多少ありはしましたが、それでも、あの名作『スティング』ばりに私もまんまと騙されてしまいました。

 

 

 

 

漫画の登場人物のようなオーバーアクションな演技や、個性的なキャラクター像に、分かり易過ぎる映画のパロディなど、この世界観が合わない人には全く受け付けない作品なのかも知れないですが、私はこういった作風の映画は大好物なので、すごく面白く観ることが出来ました。

 

 

騙し騙され、そしてまた騙し・・・。

観ているこちらも、一体誰の手のひらの上で物事が進んでいるのか疑心暗鬼になりながら鑑賞。

 

 

そんな中、なんと言っても、今回の『コンフィデンスマンJP/ロマンス編』で、鍵を握っていたのが、三浦春馬さん。

 

彼の甘いマスクに骨抜きにされてきた女性がいったい何人居たのだろうかと思うほど、恋愛詐欺師ジェシー役がハマっていました。

 

そんな彼が、もうこの世にいないことが信じられない。

 

 

観れば観るほど、切なくて、愛おしくて、また楽しいお話しなだけに、何とも言い難い複雑な心境になってしまいました。

 

この映画では、恋愛詐欺師ジェシーという、三浦春馬さんが持つあらゆる魅力をとことん絞り出してくれたかのような素晴らしい役柄でもありました。

彼の演技を観ているだけでも、この映画の評価は、もう★五つの満点評価って感じるほどでした。

 

 

肝心のお話の方自体は、私も多くの人たちの感想と同じで、クライマックスのヘリコプターが飛び去る辺りまで、割りと順当に読み通りの展開でしたので、「誰もが絶対に騙される」といったあの謳い文句は大袈裟だったのか?と思っていましたらば、そこから、大どんでん返しがあり、私もキッチリまんまと騙されてしまいました。

 

 

ダー子役の長澤まさみさんの女を捨てたようなはっちゃけた演技も良かったですが、ダー子のスタア様の貫禄のある演技も素晴らしかったです。

 

 

反社会的勢力代表の赤星役の江口洋介さんも悪役が板に付いていて演技にも新境地を開拓したようで面白く観ることが出来ました。

 

 

 

私的な評価と致しましては、

TVドラマ版シリーズを録画をしていながらも見ていなかったのが非常に悔やまれるほど、今回の劇場版『ロマンス編』が面白かったので、私は、この『ロマンス編』の後に、劇場版第2弾の『プリンセス編』を劇場鑑賞して来ましたが、後追いにはなりますが、これからTVドラマ版シリーズとTVスペシャルドラマ『運勢編』を観てみようかと思いました次第です。

 

 

また前述しました通り、劇場版のお話自体の面白さに加えて、今回の『ロマンス編』での恋愛詐欺師ジェシー役を演じた三浦春馬さんを追悼するべく、彼の魅力的な素晴らしい演技を観る上でも、変幻自在で個性的な役柄で最適な作品かとも思いましたので、彼の演技を観るだけでも、本作の評価は、五つ星評価的には★★★★★(100点)の満点評価が相応しい作品かと思いました。

 

○映画『コンフィデンスマンJP/ロマンス編』12月4日Blu-ray & DVD リリース!

 

 

 

 

○『コンフィデンスマンJP/ロマンス編』主題歌:Official髭男dism - Pretender[Official Video]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

公開二日目の9月12日(土)に、一緒に観に行った年老いた父親の希望で、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで、この『ミッドウェイ』の朝一番の上映回の鑑賞に行って来ました。

 

既に、劇場鑑賞済みの映画『コンフィデンスマンJP/プリンセス編』とはご紹介する順序が前後しますが、取り急ぎ、先ずは、本作品をご紹介させて頂きたいと思います。

 

今年度の30本目の劇場鑑賞作品。

 

 

「あの映画『パール・ハーバー』よりはマシな戦争娯楽映画(20.9/12・2D字幕版)』

ジャンル:アクション/戦争映画

原題:MIDWAY

製作年/国:2019年/アメリカ

配給:キノフィルムズ=木下グループ

公式サイト:http://midway-movie.jp/

上映時間:138分

上映区分:一般(G)

公開日:2020年9月11日(金)

監督:ローランド・エメリッヒ

キャスト:

エド・スクライン、パトリック・ウィルソン、ウディ・ハレルソン、マンディ・ムーア、ルーク・エバンス、豊川悦司、浅野忠信、國村隼、デニス・クエイド、ルーク・クラインタンク、アーロン・エッカート、ニック・ジョナス、ダレン・クリス、キーアン・ジョンソン、アレクサンダー・ルドウィグ 他

 

 

【解説】

「インデペンデンス・デイ」「ホワイトハウス・ダウン」のローランド・エメリッヒ監督が、第2次世界大戦(太平洋戦争)のターニングポイントとなったミッドウェイ海戦を描いた戦争ドラマ。

1941年12月7日、日本軍は戦争の早期終結を狙う連合艦隊司令官・山本五十六の命により、真珠湾のアメリカ艦隊に攻撃を仕掛ける。

大打撃を受けたアメリカ海軍は、兵士の士気高揚に長けたチェスター・ニミッツを新たな太平洋艦隊司令長官に任命。

日米の攻防が激化する中、本土攻撃の脅威に焦る日本軍は、大戦力を投入した次なる戦いを計画する。

真珠湾の反省から情報戦に注力するアメリカ軍は、その目的地をハワイ諸島北西のミッドウェイ島と分析し、全戦力を集中した逆襲に勝負をかける。

そしてついに、空中・海上・海中のすべてが戦場となる3日間の壮絶な戦いが幕を開ける。

 

キャストにはエド・スクライン、ウディ・ハレルソン、デニス・クエイド、豊川悦司、浅野忠信、國村隼ら実力派が海を越えて集結。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

1941年12月7日(日本時間12月8日)、大日本帝国海軍が、ハワイ・オワフ島の真珠湾に奇襲攻撃を仕掛けてから、約半年後の1942年6月4日(日本時間6月5日)ハワイ諸島、ミッドウェイ島付近で起きた日米の海戦で、暗号を解読されて米軍に待ち伏せされてしまっていた大日本帝国海軍が開戦以来の大敗を喫することとなり、その後の戦況の流れを米国優位に大きく決定付けた、かのミッドウェイ海戦までを描いた戦争映画。

 

 

率直な感想としましては、

戦争娯楽映画として観る分には、目くじら立てて酷評するほど酷い映画ではなかったです。

 

 

むしろ”ハリウッドの破壊王”の異名を持つ、ローランド・エメリッヒ監督が描いた戦争映画だけに、あの悪評が高いマイケル・ベイ監督の『パール・ハーバー』(2001年)よりも、製作に120億を費やしたというだけあって、最新の高度なVFX効果を駆使しているからか、特に戦闘描写の迫力とスケールは圧倒的でしたし、また大日本帝国海軍の捉え方も、取り立てて酷い描き方でもないので特段に文句のつけようもなかったのですね。

 

 

 

ただ観客動員を狙っての事なのか分からないですが、配給会社によるYouTube動画の予告編にもある、「日米双方からの視点から観た太平洋戦争の真実の映画」といった謳い文句の戦争映画である点は、疑問を呈したかったですね。

 

 

そういった意味からも、欲を申せば、米国軍サイドの人間模様は軍幹部から一兵卒まで描いているにも拘わらず、それに比べて、もう少し大日本帝国海軍側の人間ドラマ部分も、山本五十六海軍大将役の豊川悦司さん、南雲忠一中将役の國村隼さん、山口多聞少将役の浅野忠信さん等の日本人俳優さんの起用のみならず、もう少し浅くても良いので幅広く多くの軍人についても、その生き様を描いて欲しかったですね。

 

 

 

それと、驚いたのは、大日本帝国海軍サイドに、まだ神風特攻隊などが存在する以前の開戦間もない時期の戦闘でしたので、日本軍よりも米国空軍機の方が急降下爆撃など捨て身の空中戦をしてくるなど、日本軍よりも特攻的な攻撃をしているのには驚かされました。

 

 

 

特に米軍のベスト大尉(エド・スクライン)はその戦法で空母を2艦も撃沈させたらしく、フィクションではなく、史実に基づいた事らしいので、日本軍にも増して勇敢なカリスマ的なパイロットがいた事実は今回勉強になりました。

 

 

更に、開戦して直ぐに、数機ながらも米軍機による東京への空襲があったのは知らなかったのでその点も勉強になりました。

 

 

また今回のローランド・エメリッヒ監督版の『ミッドウェイ』の作品の中で、特に焦点が当てられたのが、日本軍の暗号を解読する情報戦でした。

 

 

 

 

大日本帝国海軍による真珠湾への奇襲攻撃の反省から、チェスター・ニミッツ大将(ウディ・ハレルソン)はじめ米軍幹部も情報戦に注力し、情報部のレイトン少佐(パトリック・ウィルソン)が、次の目的地をミッドウエイ島沖と分析し、限られた全戦力を集中させて待ち伏せによる逆襲に勝負を賭けるのでした。

 

 

そして、この暗号解読は見事に的中し、このミッドウェイ海戦では大日本帝国海軍は米国軍の待ち伏せによる逆襲攻撃に遭い、空母4艦と搭乗機約290機の全てを喪失し、大敗を喫することになるのでした。

 

 

そして、今回のローランド・エメリッヒ監督版の『ミッドウェイ』のその他良かったところは、ハリウッド産の映画の場合には、日本語が堪能ではない韓国人や中国人俳優或いは日系人俳優を”なんちゃって日本人”的に起用することが多い中、今回の映画化に当たっては大日本帝国海軍の乗組員達は、少なくとも端役に至るまで、ちゃんとした日本語を話していましたのでその点は良かったと思いました。

 

 

ただ、ちょっと腹立たしかったのは、エンディングロール前に、ミッドウェイ海戦からの後日談が語られるのに際して、米国軍による原爆投下についてなどは一切触れられることもなかった点や、また戦勝国ならではの米国の軍人達への叙勲などのナレーションに終始して、日本軍サイドの後日談は、山本五十六海軍大将の戦死について触れるのみでしたので、ハリウッド産の映画といえどもその扱いの差が歴然だったのが悔しかったですね。

 

ただ一緒に観に行った年老いた私の父親曰く「アメリカは戦勝国だから戦時下の記録をちゃんと残すから叙勲などが出来るけれど、敗戦国であり占領国になった日本軍の場合には、多くの戦時資料を破棄したり焼却したりしていたので、戦後の後日談が少ないと思えばええねん。」と申しておりましたので、なるほどそういった見方もあるのかと妙に納得した次第でした。

 

また、私個人的に本作で特に面白く観ることが出来た点としては、史実に基づいていたとは言え、”西部劇の神様”こと巨匠ジョン・フォード監督がミッドウェイ島までプロパガンダ映画のドキュメンタリー映画の撮影に来るくだりが面白かったですね(笑)。

 

 

私的な評価と致しましては、

あの悪評高いマイケル・ベイ監督の『パール・ハーバー』(2001年)よりかは未だ幾分かマシな映画だとも思いましたし、アメリカ偏重な描写はハリウッド産の映画だから致し方ないとも思いましたし、中華人民共和国の企業の多額の資本で製作された映画の割りには、中国人キャストを無理矢理配置するなどの忖度(そんたく)もなかったので、その点は誠実に作られていたと思いました。

故に、”破壊王”ローランド・エメリッヒ監督の面目躍如の会心の一作だったかもと思わせる戦争映画でした。

 

巷間では、評価がイマイチ低い作品みたいですが、戦争娯楽映画として観る分には、私見ですが、五つ星評価的には★★★★(80点)の四つ星評価も相応しい作品かと思いました。

 

○映画『ミッドウェイ』予告編

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

9月2日(水)に滋賀県大津市の大津アレックスシネマでセカンド上映していた話題の韓国映画『はちどり』をポイント無料鑑賞。

 

今年度28本目の劇場鑑賞作品。

 

 

「私的には凡庸な作品に感じましたが、世界の国内外で50冠以上の栄誉に輝く非凡な作品とのこと。(20.9/2・2D字幕)」

ジャンル:人間ドラマ

英題:HOUSE OF HUMMINGBIRD

製作年/国:2018年/韓国=アメリカ合作

配給:アニモプロデュース

公式サイト:https://animoproduce.co.jp/hachidori/

上映時間:138分

上映区分:PG12

公開日:2020年6月20日(土)

監督:キム・ボラ

キャスト:

パク・ジフ、キム・セビョク、チョン・インギ、イ・スンヨン、パク・スヨン、キル・ヘヨン

 

 

【解説】

1990年代の韓国を舞台に、思春期の少女の揺れ動く思いや家族との関わりを繊細に描いた人間ドラマ。

本作が初長編となるキム・ボラ監督が、自身の少女時代の体験をもとに描き、世界各地の映画祭で数々の賞を受賞した。

 

1994年、空前の経済成長を迎えた韓国。14歳の少女ウニは、両親や姉兄とソウルの集合団地で暮らしている。

学校になじめない彼女は、別の学校に通う親友と悪さをしたり、男子生徒や後輩の女子とデートをしたりして過ごしていた。

小さな餅屋を切り盛りする両親は、子どもたちの心の動きと向き合う余裕がなく、兄はそんな両親の目を盗んでウニに暴力を振るう。

ウニは自分に無関心な大人たちに囲まれ、孤独な思いを抱えていた。

ある日、ウニが通う漢文塾に、不思議な雰囲気の女性教師ヨンジがやって来る。

自分の話に耳を傾けてくれる彼女に、ウニは心を開いていくが……。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

舞台は、1994年のソウル。サッカーW杯・アメリカ大会に沸き、北朝鮮の金日成国家主席が死亡したこの年。

14歳のキム・ウニ(パク・ジフ)は小さな餅屋を営む父母、兄姉との5人家族で集合団地に暮らす、ごく普通の中学2年生。

 

 

ちょっとした悪戯に興じたり、授業中に居眠りをしたり、放課後に仲の良い男子生徒とデートしたりと、ごく普通の生活を送っているのでした。

 

 

しかしながらも、兄に対して一流国立大学のソウル大学への入学という過大な期待を寄せる父、妹に対して常に高圧的な兄、そんな男二人に献身的な母、そんな男尊女卑な家庭に絶望して夜な夜な遊びに興じる姉など自分の家族との関係にも疲弊し孤独感を募らせていました。

そんな折りに、ウニが嫌々ながら通っていた漢文塾に新しい女性講師としてヨンジが現れるのでした。

 

 

真正面からウニに向き合い話を聞いてくれるヨンジにウニは少しずつ閉ざした心を開いていくのでしたが、或る日、突然ヨンジが姿を消してしまうのでした・・・。

 

 

といったイントロダクションでお話しが展開する、思春期の少女の揺れ動く思いを繊細に描いた作品。

 

 

特段に詳しい状況説明もなく、淡々と物語が進む中で、主人公ウニが抱える悩みが少しずつ浮き彫りになっていくといった構成の人間ドラマ。

 

さり気なく明らかに描写される、儒教教育により男尊女卑や家父長制が厳しく、急激な高度成長による超学歴社会に基づく経済格差が激しい韓国独特なお国柄での、こういった境遇にある思春期の少女の疎外感や鬱屈した思いや行動に対して、果たして共感し得るか否かが、即ち、この映画を如何に評価するかに懸かっているかとも思うのですが、思春期の少女を題材にした映画は多々ある中で、他の多くの作品と比較して、私には、この作品の主人公キム・ウニの気持ちや行動にはやや共感や理解し難い部分もあり、従いまして、この作品がこの作品が思春期を描いた映画としてズバ抜けて秀でている様には思えなかったのが正直な感想でした。

 

あいにくと、観た直後には、全体的に凡庸な印象しか受けなかったのが率直な感想でした。

 

 

ただ、鑑賞後にパンフレットなどで評論を読んだ後に思ったのは、社会の転換期と、主人公ウニの中学2年生という、中学1年でもなく中学3年でもない、子供なのか大人なのか分からない、まさに子供から大人への転換期と重なり合うという設定自体は上手いし、1994年のこの年は、北朝鮮の金日成国家主席が死亡し、そしてソンス大橋崩落事故が起こる事など、実際の出来事をも巧みに物語に組み込んでいる点はリアリティに溢れて良かったと思います。

 

前者はウニにとってはどこか他人事でしたが、後者は大きく深い衝撃を与えることとなるのですが、それは何故なのかは、皆さんも、是非この作品を観てご自身でお確かめ下さればと思います。

 

 

邦題は『はちどり』ですが、英題は「HOUSE OF HUMMINGBIRD」。

キム・ボラ監督曰く、「劇中のはちどりは主人公のウニそのものであり、遠目では飛んでいるように見えませんが、絶えず羽を1秒間に80回も羽ばたかせ続ける姿には彼女の精一杯の努力を反映しているようにも思えるから。」との事だそうです。

 

 

私の初見の感想としましては、お話しの展開に起伏が少なくて凡庸だし、内容的にも少々冗長気味ではありましたが、鑑賞後にパンフレットやSNSのレビュー投稿の数多くの絶賛評などを読むにつれ、「一人の14歳の問題からスタートしながらも、普遍性を持ちつつ、私たちの問題にも繋がる見事な着地点の出来映えの作品」などとの多数の意見を目にすると、「そういうものなのかなぁ」と、私の心も、へし折れて揺れて来ました次第でした。

 

本作が長編デビュー作品の女性監督のキム・ボラ監督の分身的な存在として主人公ウニを描いたセミ・ドキュメンタリー的な映画として観ると、また味わいも違うのかも知れないですね(汗)。

 

 

従いまして、私的な評価としましては、

映画を観終わった直後には、期待値のハードルを上げ過ぎたあまりに、至って凡庸な作風の映画とばかりに思ってしまい、五つ星評価的には★★★(60点)の三つ星評価が関の山の作品かと思っておりましたが、絶賛評で溢れる他の多くの人の意見を目にしていると、「このように感じるのは、単に、自分の映画を観る目が養われていないせいだからかも知れない」と考えを改め、厳しい採点から★1つ分加味し、★★★★(80点)の高評価も相応しい作品と思い直しました次第です(汗)。

 

 

 

○世界各国で50冠以上!韓国映画『はちどり』予告編

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。