とりわけ”嵐”の二宮和也さんのファンという訳でもなく、むしろ、過去には、ジャニーズ事務所所属タレントの主演映画では、特に、若い世代の人たちの上映中の大声による私語など観客のマナーが酷すぎて観るに堪えないといった苦い経験があり、それ以降、ジャニーズ事務所所属タレントの主演映画については出来る限り劇場では観ない様に心に決めていたのですが、今回は、日本を代表するアイドルグループ”嵐”の二宮和也さん主演の映画ながらも、『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年)や『長いお別れ』(2019年)などの作品を世に送り出してきた、私の好きな中野量太監督の最新作と言うことで、公開日から4日目の10月6日(火)に、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで鑑賞に出向いてきました。
今年度の34本目の劇場鑑賞作品。
「家族写真が織り成す笑いと涙の感動実話(20.10/6・劇場)」
ジャンル:人間ドラマ
製作年/国:2020年/日本
配給:東宝
公式サイト:https://asadake.jp/
上映時間:127分
上映区分:一般(G)
公開日:2020年10月2日(金)
監督:中野量太
キャスト:
二宮和也、妻夫木聡、黒木華、菅田将暉、風吹ジュン、平田満、渡辺真起子、北村有紀哉、野波麻帆、駿河太郎、松澤匠、篠原ゆき子、池谷のぶえ、後藤由依良 ほか
【解説】
様々なシチュエーションでコスプレして撮影するユニークな家族写真で注目を集めた写真家・浅田政志の実話をもとに、二宮和也と妻夫木聡の共演、「湯を沸かすほどの熱い愛」の中野量太監督のメガホンで描いた人間ドラマ。
4人家族の次男坊として育ち写真家になった主人公・政志を二宮、やんちゃな弟をあたたかく見守る兄・幸宏を妻夫木が演じ、家族の“愛の絆”や“過去と今”をオリジナル要素を加えつつ描き出す。
浅田家の次男・政志は、父の影響で幼い頃から写真に興味を持ち、やがて写真専門学校に進学。卒業制作の被写体に家族を選び、浅田家の思い出のシーンを再現した写真で学校長賞を受賞する。
卒業後しばらくはくすぶっていたものの、再び写真と向き合うことを決意した政志が被写体に選んだのは、やはり家族だった。
様々なシチュエーションを設定しては家族でコスプレして撮影した写真で個展を開催し、写真集も出版され、権威ある賞も受賞する。
プロの写真家として歩み始めた政志は、全国の家族写真の撮影を引き受けるようになる。
しかし、2011年3月11日、東日本大震災が発生。かつて撮影した東北に住む家族のことが心配になった政志は被災地に足を運ぶが、そこで家や家族を失った人々の姿を目の当たりにする。
(以上、映画.comより、引用抜粋。)
率直な感想としましては、
予告編の中でおおかたのお話しの内容を露出してはいましたが、それをも増して、未だ未だ面白エピソードが沢山あって、笑いあり涙ありの面白い感動作品に仕上がっていて、観ている最中にクスクスッと声を挙げて笑ってしまうシーンや涙を流してしまうシーンも多かったです。
ただ欲を申せば、大阪の写真の専門学校を退学寸前で帰宅した際の浅田政志(二宮和也さん)が、両腕に本格的な凄いタトゥーを彫り込んでいたのを見て、いくら一風変わった家庭環境とはいえども、母親からは、「くれぐれも感染症には気を付けなさいね!」の一言で済ますというのは少々如何なものかと思いました(汗)。
ですので、身体にそのタトゥーを彫るに至った背景事情や経緯も、もう少し掘り下げて説明しても良かったのではとも思いました。
お話し的には、三重県津市出身の、様々なシチュエーションでコスプレをして撮影するユニークな家族写真を撮ることで注目を集めた、実在の写真家・浅田政志さんと、風変りながらも、彼の明るい家族・浅田家一同による、そのコスプレ写真集『浅田家』を世に出すことが出来て、苦労の末、写真界の芥川賞とも呼ばれる第34回木村伊兵衛賞を受賞するに至るまでのコミカルなプロフィール的な前半部分。
そして、後半はガラッと変わり、個性的な「家族写真」を撮ることにより写真家として評価された主人公・浅田政志(二宮和也さん)と、あの3.11の未曾有の大惨事の東日本大震災による津波で被災して家族や家を無くしてしまった人たちとの交流といったシリアスな内容との大きく分かれた二部構成的な映画でした。
このような二部的な構成になるのも、実在の写真家で本作のモデルである、浅田政志さんの写真集『浅田家』と『アルバムのチカラ』とのそれぞれの逸話を原案にした、一部エピソードなどに創作を加えた、ほぼノンフィクションの作品だからの様ですが、中野量太監督による自然災害と家族写真とが織り成す社会的な意義やメッセージをも、あえてお話しに絡めようとした配慮からかも知れないですね。
主人公の写真家・浅田政志役の二宮和也さんの飄々とした演技の憎らしいほどの巧さもさることながら、一方では、生真面目ながらも、コスプレ写真の際の撮影の段取りなどの裏方に奔走してくれる縁の下の力持ち的な浅田家の長男・幸宏役の妻夫木聡さんの役柄も良かったですね。
あのお兄さんが居たからこそ出来た家族写真だと思うとその苦労のほどが偲ばれましたね。
主人公の幼馴染の川上若菜役の黒木華さんも、従来のおしとやかで古風な女性といったイメージを一新して、ややSッ気のある性格で、主人公の浅田政志さんをグイグイと引っ張り、叱咤激励し、主人公の成長をフォローしていく役回りで、彼女自身も関西の大阪府高槻市出身者ということから、同じ近畿地方の三重県の伊勢弁も上手く駆使していたのも良かったのですが、陰日向に、浅田政志さんを支える姿が実に感動的でした。
また、東北で震災のボランティアとして浅田政志さんと出会う、気弱で誠実な大学院生・小野陽介役を演じていた菅田将暉さん。
つい最近では、TBS系連続ドラマ『MIU404』では、卑劣な犯人役を演じていたかと思えば、今回の映画では全く真逆の平凡な大学生役といった、演技の振り幅の大きさに驚かされるばかりでした。
そういう意味合いでは、今や出演する作品には、主役、或いはキーマン級の役柄を演じている彼ですが、今回の作品では菅田将暉さんと気が付かない人が居るほど、スクリーンの中で良い意味合いで存在感が平凡で、全く身体から発するオーラを変幻自在に消し去っている点が非常に上手かったでした。
黒木華さん、菅田将暉さんともに従来のイメージを覆す役柄を違和感なく演じ切っていて、演技巧者振りが際立っていましたし、作品の質をレベルアップするのにも貢献していました。
また、兄役の妻夫木聡さんはじめ父親役の平田満さん、母親役の風吹ジュンさんの浅田家の面々に加えて、北村有紀哉さん、渡辺真起子さんなど豪華配役も脇を固めていて安定の演技で盛り立てていました。
この写真撮影のシーンには涙でウルッと来る反面、「もっとこの事に早く気付けよ~!」とツッコミを入れたくなるのもご愛敬。
『浅田家!』のタイトルの「!」マークの伏線となるビックリ仰天の最後のオチが放つ徹頭徹尾の記念撮影による家族愛。
そして、更に、映画の本当の最後の最後まで観ますと、卒業制作で学院長賞を受賞した本物の「家族写真」のモノクロ写真の実際の本物の看護師姿の浅田家のお母様の姿が、劇中でお母さん役を演じてられた風吹ジュンさんと激似過ぎて、思わず場内が明るくなってまでも笑ってしまいました(笑)。
私的な評価としましては、
やや予告編で露出し過ぎていて、映画の内容の大筋が分かりすぎていた部分はあったにせよ、それにも増して、一部の創作のエピソードも含めて本編には未だ未だ沢山の面白エピソードが盛り込まれていて、笑いあり涙ありの感動実話の映画でなかなか良かったと思いました。
ジャニーズ事務所所属タレントの主演映画と言うことで、今回も嫌な思いをする前にスルーして敬遠しようかと思っていましたが、中野量太監督の作品ということで今回は劇場鑑賞して良かったでした。
従いまして、五つ星評価的にはほぼ満点に近い★★★★☆(90点)の四つ星半の高評価も相応しい作品かと思いました。
▲浅田政志著『浅田家』(本体2.600円+税)&劇場用パンフレット(本体1.000円+税)
この映画が、笑いあり涙ありであまりにも面白かったので、ついつい映画館の売店で、劇場用パンフレットの他にも、浅田政志さんの著書『浅田家』の写真集まで購入しちゃいました次第です。
劇場用パンフレットに収録されている劇中の『浅田家』の家族写真の数々と、本物の『浅田家』の写真集の家族写真を見比べても楽しめそうです。
※私のTwitterにも投稿しましたが、私が観に行った上映回の劇場鑑賞後には、イオンシネマ草津の劇場の入口付近で家族一同が揃って、あたかも『浅田家』のような記念撮影をなされているご家族が居られて、非常に羨ましかったので、本作品は、是非ご家族揃ってでの鑑賞をオススメしたいですね!
HALU6700@HALU7100
#イオンシネマ草津 で父親と鑑賞。鑑賞後に家族揃って劇場で記念撮影している一家がおられたのが羨ましかったので是非ご家族揃って鑑賞を!主演:#二宮和也 × 監督:#中野量太 「家族」を撮り続けた写真家と彼を支え続けた「家族」の感動実… https://t.co/cXFUVbK5dZ
2020年10月06日 15:24
の監督 中野量太@ryotagayuku
『浅田家!』が満足度1位に。大感謝! https://t.co/Tdr7l6lGA6
2020年10月06日 09:24
SWITCH@switch_pub
【特集 浅田政志と家族写真 発売中】写真集『浅田家』と映画『浅田家!』。ふたつの「浅田家」を生んだ赤々舎・姫野希美と中野量太監督に浅田政志がいま訊きたいこととは。二人が選ぶ浅田政志ベストショットも。映画『浅田家!』公開中!! ぜひ… https://t.co/qJzr7ugBfV
2020年10月07日 12:23
とむ@tommimi1125
印象的だったのは赤々舎代表・姫野希美さん(演・池谷のぶえ)の描写。「浅田家」の写真展を見ながら人目もはばからずに呵々大笑。写真集の出版も威勢よく即決してしまう。 こんなに大様でエネルギッシュな一面もお持ちなのかと驚いた。もちろんそれも写真の魅力があってこそのものでもあるわけで。
2020年10月08日 22:22
今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。
































































