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~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

今年のM-1グランプリ2020の第16代目M-1チャンプには、ダークホース的な我流漫才の「マヂカルラブリー」が栄冠を射止めた訳ですが、私的には、あれは漫才で観客を笑わせているのではなくて、観客に馬鹿にされて笑われているに過ぎないとも思いましたので、半ば反則ワザでしたよね(笑)。

 

🏆マヂカルラブリー

 

 

特に決勝戦・最終決戦ネタの漫才では、画像の左の野田クリスタルさんが、あたかもエレファントカシマシの宮本浩次さんがコントでひとり芸をしてるかの様でもありましたね。

いま観直しますと、村上さんのツッコミも的確ではありましたが・・・。

 

※野田クリスタルさんは、R-1ぐらんぷり2020王者との事で、そういう意味合いでもピン芸人っぽいコント芸にも見えたのですね。

 

 

まぁ、このM-1グランプリ自体も本番で笑わせた者勝ちみたいなものなので、別に、正統派の漫才であろうと亜流の我流漫才であろうと別に良いのですが・・・。

でも、今年は特に漫才が上手いコンビを選ぶのではなく、どうも面白い人物を選ぶような大会になってしまっていた様にも感じてしまいましたね(笑)。

 

○おいでやすこが

 

 

個人的には、ピン芸人の「こがけん」と「おいでやす小田」による急造の漫才コンビの「おいでやすこが」が面白かったのですが、このコンビも漫才コンビというよりも、むしろ、ピン芸人による歌ネタ+キレツッコミの個人芸のコントのユニットといった感じだったかも知れないですね。

 

 

※尚、この「おいでやすこが」は、2本目の最終決戦ネタよりも、一位通過することになった1本目の決勝戦【1stRound】のネタの方が断然面白いので、そちらの動画を貼り付けておきます。

 

最終決戦ネタは、あまりにも、こがけんさんの歌ネタの個人芸と、おいでやす小田さんのキレツッコミの個人芸が個々バラバラになってしまっていたので、ネタを出す順番が逆だったら良かったのかも知れませんね。

 

○見取り図

 

 

そして、正統派の喋くり漫才の「見取り図」は面白くもあったのですが、結局、「マヂカルラブリー」の野田クリステルさんのひとり芸や、「おいでやすこが」のピン芸人コンビの個人芸の迫力に、してやられたといった感じになってしまった感もあり、イマイチな感じになってしまったのが残念ではありましたね。

 

 

※尚、個人的には、2本目の最終決戦ネタはあまりにも特定の田舎を小馬鹿にした芸風で昔のB&Bの漫才のようであまり好きではなかったので、こちらも、三位通過することになった1本目の決勝戦【1stRound】のネタの方が断然面白いので、そちらの動画を貼り付けておきます。

 

その他で、特に気になった決勝ラウンドでの漫才コンビは、ファイナリスト最年長のオッサン漫才コンビの「錦鯉」と、喋くり漫才の型がしっかり出来てきた「ニューヨーク」が面白かったですね(^^)v

 

○錦鯉

 

 

 

※あたかも、ウド鈴木さんが年老いたらこんな風になりそうな漫才でしたね。私もパチンコ台についてはあまり詳しくないですが、独特な世界観で面白かったですね(^^)v

 

○ニューヨーク

 

 

あかたも、あの「ナイツ」の様な犯罪の小ネタを交えた話芸による、型が出来上がりつつある、正統派の喋くり漫才で面白かったですね!

 

 

ある一定のパターンが出来上がれば、上沼恵美子さんの漫才評の言葉ではないですが、直ぐにでも「ナイツ」や「ミルクボーイ」をも超えて蹴落としそうな気配もある漫才でしたね(^^)v

 

とりあえずは、マヂカルラブリー。

第16代目M-1王者おめでとう!!!

 

 

 

 

 

 

 

※オマケ

〇オズワルド

 

M-1グランプリ2020の決勝ラウンドに進出していた「オズワルド」の伊藤俊介(オズワルド伊藤)さんって、映画『タイトル、拒絶』でも主演されていた、今が旬の実力派女優の伊藤沙莉さんの実兄なんですね!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

一応、島田紳助さんが審査委員長だった当時に、2009年準優勝になった「笑い飯」の漫才ネタに💯点を付けたほど面白い「鳥人(とりじん)」という伝説の漫才ネタの動画も貼り付けておきますね(^^)v

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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16日(水)・17日(木)は、京都市内の平野部でもそこそこの積雪があるかも知れないという週間天気予報から、急遽、12月15日(火)に、滋賀県大津市の大津アレックスシネマにて、念願だった故・手塚治虫氏の実写化不可能とも言われていた禁断の問題作を実子である手塚眞監督がクリストファー・ドイル撮影監督とタッグを組み、実写映画化した『ばるぼら』の鑑賞に出向いてきました。

 

今年度の46本目の劇場鑑賞作品。

 

 

「主演二人の体当たりの演技に尽きる官能映画(20.12/15・2D劇場)」

ジャンル:人間ドラマ

製作年/国:2019年/日本=ドイツ=イギリス合作

配給:イオンエンターテイメント

公式サイト:http://barbara-themovie.com/

上映時間:100分

上映区分:R15+

公開日:2020年11月20日(金)

原作:手塚治虫

監督・編集:手塚眞

撮影監督:クリストファー・ドイル

音楽担当:橋本一子

キャスト:

稲垣吾郎 / 二階堂ふみ / 渋川清彦 / 石橋静河 / 美波 / 大谷亮介 / 片山萌美 / ISSAY / 渡辺えり 他

 

 

【解説】

手塚治虫が1970年代に発表した大人向け漫画「ばるぼら」を、稲垣吾郎と二階堂ふみの主演で初映像化した実写作品。

 

手塚治虫の実子である手塚眞監督と、ウォン・カーウァイ作品で知られる撮影監督クリストファー・ドイルがタッグを組み、愛と狂気の寓話を美しい映像で描き出す。

 

異常性欲に悩まされている耽美派の人気小説家・美倉洋介は、新宿駅の片隅で、酔っ払ったホームレスのような少女ばるぼらと出会い、自宅に連れて帰る。

大酒飲みで自堕落なばるぼらだが、美倉は彼女に奇妙な魅力を感じ追い出すことができない。

彼女を近くに置いておくと不思議と美倉の手は動き出し、新たな小説を創造する意欲が沸き起こるのだ。

あたかも芸術家を守るミューズのような存在のばるぼらだったが……。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

▲噂に違わない大津アレックスシネマ名物のPOP広告がまさにアートの域で凄い出来映えでした(^^)v

 

 

故・手塚治虫氏は、あの『鉄腕アトム』を代表とする少年漫画から『リボンの騎士』のような少女漫画、更には『ブラック・ジャック』『三つ目がとおる』或いは『火の鳥』『ブッダ』のような大河ドラマ的な壮大な漫画まで、広範囲なジャンルを描かれて、その中でも《黒手塚》とも呼ばれるこの『ばるぼら』の様な成人向けの漫画も手がけられています。

 

 

ばるぼらは、原作漫画の中では片仮名表記のバルボラと呼ばれ、「都会が何千万という人間をのみ込んで消化し、たれ流した排泄物のような女」と説明されているそうです。

 

 

そんな新宿の裏町で酔い潰れた女バルボラに目が留まり、自宅に連れ帰った人気作家の美倉は、奇妙な魅力に取り憑かれ、その自由奔放な振る舞いには悩ませられながらも同居を続けるのでした。

その間、創作意欲は高まりながら、異常性欲にも溺れていくのでした。

 

 

稲垣吾郎さんが耽美主義の人気作家ながら、異常性欲に悩まされる美倉洋介を。そして、二階堂ふみさんが謎の女バルボラを演じています。

 

 

稲垣吾郎さんは表面的には従来のようなクールな役柄を演じつつ、その裏側では異常性欲に溺れるという新しいキャラクターを熱演し、あたかも新境地を開拓したかの様でした。

 

 

二階堂ふみさんは、以前に福山雅治さんと共演した『SCOOP!』(2016年)での下着を一切脱がない濡れ場シーンについて、私も含め多くの映画ファンから、「不自然極まりない」とのかなりの悪評と反感を買われて以来、ある種吹っ切れられたのか、その反動なのか、(私は未見ですが)、『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019年)でも裸体を晒されたらしく、ここのところの出演作品では、文字通り体当たりの濡れ場を続けて演じてられておられるようでした。

 

 

特に映画の後半は、二階堂ふみさんは全裸状態のスッポンポンのシーンが多いので、レイティングはR15+となってはいますが、明らかに大人向けのR18+の、所謂、18禁映画となっても仕方がないくらいに官能的でエロチックな内容でしたが、流石に、撮影監督クリストファー・ドイルの撮り方が上手いからか変にそれ程のイヤラシさを感じないから不思議でした。

 

 

ただ、中途半端に舞台設定を1970年代を現代に設定転換させたためか、普段は、仕事ではワープロで原稿を打っているはずの美倉洋介が、あるときは万年筆で原稿用紙に向かうなど、様々な部分で、チグハグ感も否めなかったのですが、そういった不自然な点も含めて、撮影監督クリストファー・ドイルのまるで年代不詳っぽく映す独特な撮影技術と、そしてトランペットの音色が実に効果的な、音楽担当の橋本一子さんのJAZZYなBGMが一体となって、あたかも甘美で退廃的な、夢かうつつか幻か判別不能な領域まで、とことん自堕落していく先の、原作者である、かの故・手塚治虫氏が幻視したであろう心象風景をも、稲垣吾郎さん扮する主人公・美倉洋介を通して観客にも体現させていくかのようでした。

 

 

年代不詳っぽい映像美にすることで、約半世紀近く前に描かれた原作漫画を現代に置き換えても古臭さをあまり感じなかったのは、そもそもの手塚治虫氏の原作のすごさなんだろうと再認識した次第でした。

 

 

一番の見どころは、稲垣吾郎さんと二階堂ふみさんとの、全裸による、稲垣吾郎さんの美尻や二階堂ふみさんの美乳をも露わにした濡れ場シーンという人がかなり多いかも知れないですが、勿論、その体当たりの濡れ場シーンは素晴らしかったのですが、私的には、如何にもオカルトっぽい、ブティックの店員との絡みのシーンや婚約者の里見志賀子(美波さん)などとの絡みのシーンなどCG技術をも駆使した妖艶な演出も見どころかと思いました。

 

 

 

脚本的に、細部に亘り、チグハグな点も見受けられましたが、私的にも、原作漫画を未だちゃんと読んでいないので、より一層に原作漫画も読みたくなったので、その意味合いでは、それだけでも、今回の手塚治虫氏の没後30年のアニバーサリー企画としてはかなり成功しているかとも思われました。

 

 

バルボラの母親役の渡辺えりさんには一見して笑ってしまいそうになりましたが、あの大仏様のような髪型も原作に忠実なんでしょうね(苦笑)。

 

 

また個人的には、渋川清彦さんも何気に登場してピンポイントで押さえてくれる重要な役廻りを演じてられて嬉しかったです。

 

謎の女バルボラ役の二階堂ふみさんに限らず、数々のオッパイが出てきますので、そういう意味合いでは、ある種、映画的にはオッパイ星人な(笑)男性向きの作品なのかも知れないですが、こういった耽美な世界観がお好きな御方々には、性別問わず面白く観ることが出来る映画かとも思いました。

 

 

私的な評価と致しましては、

新境地とも言うべき、稲垣吾郎さん、二階堂ふみさんによるまさに体当たりの濡れ場シーンを魅せてくれた映画であったと共に、《黒手塚》とも称される、あの故・手塚治虫氏による成人向け漫画の存在を広く世に知らしめる意味合いでも、かなり貢献した実写映画化作品だったかなとも思いました。

 

 

作品の出来映え自体は、舞台設定や脚本の細部などのチグハグな違和感については、撮影監督クリストファー・ドイルの巧みな撮影技術と、音楽担当の橋本一子さんによるJAZZYなBGMで、年代不詳な世界観を上手く醸し出していて、面白く観る事が出来ましたが、終盤になればなるほど濡れ場が多かったのですが、エロチックな展開での盛り上がりはありましたが、お話し自体の展開的には後半やや失速気味だったかも。

 

 

従いまして、五つ星評価的には作品自体にはやや辛めの三つ星半評価の★★★☆(70点)といったところですが、お二人の熱演に各人に星半分☆(10点×2=★)を加えさせて頂きまして、総合的には、ほぼ満点に近い四つ星半の★★★★☆(90点)も相応しい作品かと思いました。

 

※叶うことならば、音楽担当の橋本一子さんによるこの映画『ばるぼら』のサウンドトラック盤を発売して欲しいと願うばかりです。

 

 

○映画『ばるぼら』本予告

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで、12月11日(金)の公開初日初回上映の鑑賞に出向いて来ましたが、午前9時開場なので、そこそこ余裕を持って行きましたが、午前9時丁度くらいに映画館に到着し、自動券売機で当日入場チケットを購入しようと思ったら、先ず、残席が前の方の3列のみに僅か10席も満たないほどしかなかったのに驚かされました。

 

次に、この『天外者』の劇場オリジナルグッズを買い求めに並ぶ方々で、ものすごい長蛇の列になっていて、私も、パンフレットのみを買い求めたかったのでその列に並びましたが、ようやく購入し終えるのが、映画の上映開始時間のギリギリ前の状態で、正直かなり焦ってしまいました。

 

イオンシネマ草津のスクリーン2番は、本来は、凡そ250席あるのですが、新型コロナウィルスの感染予防対策による間引き営業の為、実際には約120席あまりの座席数となっている中で、満席完売状態。

 

更に、次の上映回もほぼ満席状態の模様でした。

 

パンフレット並びにグッズ類も即時完売品切れ状態になる勢いで、故・三浦春馬さんのファンの方々の哀悼の思いと熱意のほどがヒシヒシと伝わってくる様でした。

 

 

「三浦春馬さんの遺作であり代表作の映画(20.12/11・2D劇場)」

ジャンル:時代劇/人間ドラマ

製作年/国:2020年/日本

配給:ギグリーボックス

公式サイト:https://tengaramon-movie.com/

上映時間:109分

上映区分:一般(G)

公開日:2020年12月11日(金)

監督:田中光敏

脚本:小松江里子

製作総指揮:廣田稔

キャスト:

三浦春馬 / 三浦翔平 / 西川貴教 / 森永悠希 / 森川葵 / 迫田孝也 / 宅間孝行 / 徳重聡 / 榎木孝明 / 筒井真理子 / 内田朝陽 / 八木優希 / ロバート・アンダーソン / かたせ梨乃 / 蓮佛美沙子 / 生瀬勝久 / 六角慎司 / 丸山智己 / 田上晃吉

 

 

【解説】

三浦春馬が主演を務め、近代日本経済の基礎を構築し希代の“天外者(てんがらもん)=すさまじい才能の持ち主”と称された偉人・五代友厚の人生を描いた歴史群像劇。

「利休にたずねよ」「海難 1890」の脚本・小松江里子と監督・田中光敏がタッグを組み、オリジナルストーリーで描き出す。

 

江戸末期、ペリー来航に衝撃を受ける日本。

新たな時代の到来を察知した青年武士・五代才助(後の友厚)は、攘夷か開国かの内輪揉めには目もくれず、世界に目を向けていた。

 

そんな中、遊女はるとの出会いから「自由な夢を見たい」との思いに駆られた彼は、誰もが夢見ることのできる国をつくるため、坂本龍馬、岩崎弥太郎、伊藤博文らと志を共にする。

 

五代の盟友・坂本龍馬を三浦翔平、後に三菱財閥を築く岩崎弥太郎を西川貴教、初代内閣総理大臣となる伊藤博文の若かりし頃を森永悠希、遊女はるを森川葵がそれぞれ演じる。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

お話の流れ的には、

江戸時代末期から明治時代へと日本が夜明けを迎える時。年齢や性別や身分などに関係なく、誰しもが夢を持てる国づくりを求めて、日本国内はおろか海外にまで東奔西走し、激動の時代を駆け抜けた五代友厚の生涯を追った大河ドラマ的な作品でした。

 

 

亡くなられてしまった、三浦春馬さんにとって最後の主演映画となり、彼自身のその数奇な運命と、五代友厚のこのストーリー展開がリンクして、終幕に向かうにつれて、劇場内からは、すすり泣く声も聞こえてくるほどでした。

彼の圧倒的な熱量を帯びた演技には、文句の付けようもなく、実に魂を揺さぶるかのような熱演でした。

 

 

この【五代友厚】については、これまでには、2015年下半期放送のNHK朝の連続テレビ小説『あさが来た』で、ディーン・フジオカさんが演じ、《五代ロス》という言葉が話題となりましたが、坂本龍馬、西郷隆盛、土方歳三などのように、主役級で映像化されることはほぼ無かった中、今回、五代友厚にスポットライトが当たり、オリジナルストーリーであるとは言え、改めて、薩長同盟や大政奉還を成し遂げた、あの坂本龍馬や、初代内閣総理大臣となった伊藤博文、三菱財閥を築いた岩崎弥太郎などと共に、明治維新への大きなうねりを作り出し、坂本龍馬や岩崎弥太郎の亡き後も、100年後の日本の姿を見据えて、その理想の姿を描いて、信念を持って突き進んだことも知りました。

 

 

また、五代は、大阪を《東洋のマンチェスター》の様な商都にする事を目標とし、結果、大阪府のみならず、現在の日本経済の礎を築いた点でも、大きな功績を残された偉人だったとも言えるでしょう。

 

 

ただ、そういった映画の物語のスケールはかなり大きいのですが、なにぶん、市民の有志が立ち上げた《五代友厚プロジェクト》により7年の歳月を要して悲願の映画化を成したといった作品であるために、作品自体のクオリティーはそれほど高くもないのですが、それをも補う、三浦春馬さんの熱演ぶりが凄かったですね。

 

 

配役については、先ず、五代友厚役の三浦春馬さんの鬼気迫る演技には文句の付けようがなかったですし、何と言っても稀代の”天外者(てんがらもん)”【鹿児島弁で「すさまじい才能の持ち主」という意味】である、五代友厚を演じる三浦春馬さんの役柄とのフィット感は見事というしかなく、ある種の「運命的なもの」さえ感じさせる役柄で凄く良かったです。

 

 

次に、坂本龍馬役の三浦翔平さんも良かったのですが、ビジュアル的に龍馬にしては綺麗な顔立ち過ぎるのが玉に瑕でしたが決して悪くはなかったです。

 

 

また、事前にこの作品の配役として、西川貴教さんが出演されるのは知っていましたが、まさか岩崎弥太郎役に西川貴教さんというのは、イメージが違いすぎて驚かされましたし、頑張ってはおられましたが、張り切りすぎた演技などから、やや浮いていた感も無きにしも非ずでした・・・。

 

 

遊女はる役の森川葵さんも、現代的なお顔立ちであるからか、当時の遊女としては、違和感もあり、また、のちの伊藤博文役の森永悠希さんも、やや線が細い感じもしましたね。

 

 

そういった点からも、三浦春馬さん、三浦翔平さん以外の配役については、欲を言えばキリがないのですが、もう一捻りして欲しくも感じてしまいました。

 

 

その他、五代友厚の妻・豊子役の蓮佛美沙子さん。

 

 

五代友厚の両親役として、生瀬勝久さん、筒井真理子さんなど脇を固めておられた俳優陣は安心して観ることは出来ました。

 

 

 

因みに、終盤は大阪が舞台となりますが、そのクライマックスとなる、大阪商工会議所初代会頭就任式の演説会場の群衆の中には、現在の吉村洋文大阪府知事や松井一郎大阪市長の姿もエキストラの一員として映っていましたので、気になる人はチェックされてみても良いかも知れないですね。

特に、吉村洋文大阪府知事については、五代豊子役の蓮佛美沙子さんの隣に居られたので直ぐに分かりましたよ。

 

 

脚本家・小松江里子さんによるオリジナルストーリーとは言え、それなりに史実に基づいているのでしょうが、円山遊郭の遊女はるとの恋バナなどをはじめお話をかなり盛っているのかとは思いましたが、終幕に向けての約4500人もの長蛇の列により弔問に訪れる演出は、本当に、涙を誘う映像で、そのままエンディングロールに・・・。

 

 

五代友厚が根ざした「地位、名誉、金ではなく、大事なのは、その目的」という言葉が流れた後に、三浦春馬さんへの哀悼の意を込めたテロップが流れ、劇場内は、すすり泣く声と共に、自然とどこからともなく拍手が生まれ喝采の渦となっていました。

 

 

改めて、こんなにも才能に溢れた、若き優秀な俳優を亡くしたことが、とても残念で堪らなくなりました。

 

 

私的な評価と致しましては、

市民の有志で立ち上げた《五代友厚プロジェクト》により7年の歳月を要して作り上げた悲願の映画化作品ということから、作品自体のクオリティーもさして高くもなく、幕末期から明治維新を経た一般的でありがちな偉人伝となるところが、この五代友厚のキャラクターと見事にフィットし、圧倒的な熱量で生き抜いた五代友厚の生涯ともリンクする主演の三浦春馬さんの鬼気迫る演技から、俄然、映画の質も熱量も高くなってくる映画でした。

主演の三浦春馬さん、龍馬役の三浦翔平さん以外のメインの配役にやや難が見られる点もありはしましたが、総花的に見れば、日本の未来のために駆け抜けた五代友厚を主人公に据えた新たなる青春群像劇として良く出来ていました。

 

良く言えば、オールスターキャストでなかったからこそ、逆に五代友厚役の三浦春馬さんが輝いて見えたのかもとも解釈出来るかも知れないですよね。

従いまして、五つ星評価的には、三浦春馬さんの最後の主演作品という点も加味しまして、ほぼ満点の★★★★☆(90点)も相応しい作品かと思いました。

 

○映画『天外者』本予告(2020.12.11全国公開)

 

 

三浦春馬さんのご冥福を衷心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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