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HALUの映画鑑賞ライフのBlog

~映画鑑賞雑記帳 &京都・滋賀の季節の歳時記 & 読書などのお気儘ライフ~

視聴者からの多くのリクエストに応えて、今夜の2月20日(土)深夜0:50から2:05(75分間)に、地上波のNHK・Eテレにて、映画『37セカンズ』(2019年)をテレビ用に再編集したバリバラドラマが再放送されます。

 

もう約1時間を切りました、あと50分後に放送です・・・!!!

 

つきましては、深夜枠のため、Blu-rayレコーダーなどお手持ちの機器にて予約録画のうえ、この機会に、是非、ご視聴して下さればと思う次第です。

 

祝!毎日映画コンクール新人賞授賞(佳山明さん)

 

 

障碍で車椅子生活を送る主人公が、様々な出会いを通じて自立していく過程を描いた年頃の車椅子女性の青春映画として、世界で認められたHIKARI監督の長編映画第一作『37セカンズ』を、新たな視点でテレビドラマ用に再編集したバリバラドラマ。

 

 

生まれた時に37秒間呼吸が出来なかったことで身体に障碍を抱えてしまった貴田夢馬:ユマ(佳山明さん)は、漫画家のゴーストライターをしながら、母親の介護を受けて暮らしている。

そんな時、介護士の男性と出会い、ユマの中で何かが動き始めるのでした。

これまでの自分の置かれた世界から脱するため、ユマは自らの力で道を切り開いていくのでした。

 

2019年ベルリン国際映画祭で観客賞を受賞した映画『37セカンズ』をテレビ用に再編集。

 

映画とは違うもうひとつのユマの物語。

 

 

【出演】佳山明 / 神野三鈴 / 大東駿介 / 渡辺真紀子 / 萩原みのり / 宇野祥平 / 奥野瑛太 / 板谷由夏

【脚本・監督】HIKARI

【音楽担当】Aska Matsumiya


○映画『37セカンズ』予告編

 

 

 

○『37セカンズ』主題歌:CHAI-「N.E.O.」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

建国記念の日の祝日の公開日でもあるその翌日の2月12日(金)に、京都市内から滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで、待望だった西川美和監督の約5年振りの新作映画の鑑賞に出向いて来ました。

 

※この作品よりも先に、滋賀県大津市の大津アレックスシネマにて『キング・オブ・シーヴズ』を鑑賞済みですが、今作を観てあまりにも感動しましたので、順序は前後しますが、つきましては、『すばらしき世界』の方から先にブログ記事化してご紹介させて頂きたいと思います。

 

 

「西川美和監督屈指の作品(21.2/12・劇場鑑賞)」

ジャンル:人間ドラマ

製作年/国:2021年/日本

配給:ワーナー・ブラザース映画

公式サイト:https://wwws.warnerbros.co.jp/subarashikisekai/

上映時間:126分

上映区分:一般(G)

公開日:2021年2月11日(木)

原案:佐木隆三

脚本・監督:西川美和

キャスト:

役所広司 / 仲野太賀 / 六角精児 / 北村有紀哉 / 白竜 / キムラ緑子 / 長澤まさみ / 安田成美 / 梶芽衣子 / 橋爪功

 

 

【解説】

「ゆれる」「永い言い訳」の西川美和監督が役所広司と初タッグを組んだ人間ドラマ。

 

これまですべてオリジナル脚本の映画を手がけたきた西川美和監督にとって初めて小説原案の作品となり、直木賞作家・佐木隆三が実在の人物をモデルにつづった小説「身分帳」を原案に、舞台を原作から約35年後の現代に置き換え、人生の大半を裏社会と刑務所で過ごした男の再出発の日々を描く。

 

殺人を犯し13年の刑期を終えた三上は、目まぐるしく変化する社会からすっかり取り残され、身元引受人の弁護士・庄司らの助けを借りながら自立を目指していた。

 

そんなある日、生き別れた母を探す三上に、若手テレビディレクターの津乃田とやり手のプロデューサーの吉澤が近づいてくる。

彼らは、社会に適応しようとあがきながら、生き別れた母親を捜す三上の姿を感動ドキュメンタリーに仕立て上げようとしていたが……。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

率直な感想としましては、実に素晴らしい作品でした。

今のところ、今年一番の作品に出会った気がするほどでした。

 

今回は、直木賞作家・佐木隆三さんによるノンフィクション小説『身分帳』が原案の映画化作品とはいえ、過去に直木賞候補にもなったほどの名脚本家として名高い西川美和監督と芝居巧者な役所広司さんがタッグを組んだ時点で、もはやほぼ名作の素地は出来ていた作品でした。

 

 

NHK『あさイチ』の2月5日(金)のプレミアムトークに、西川美和監督がご出演なされた際の談話によりますと、これまでご自身によるオリジナル脚本による映画化に拘ってこられた西川美和監督が、あえて惚れ込んで温めて来られた原案小説のある初の脚本・監督作品ですが、脚本の執筆途中から、主演の三上役に役所広司さんをアテ書きされたらしいだけあって、役所広司さんもその期待に応えて、正義感が人一倍強くて、一本気で直情型なために、ひとたび激高すると瞬間湯沸かし器の如く手の付けられない凶暴さを見せる、元殺人犯の三上役といった、この得体の知れない怪物的なキャラクターを見事に演じきってられていました。

 

 

主人公の三上(役所広司さん)は、人生の大半を刑務所で過ごしてきた元殺人犯で、13年の刑期を終え、旭川刑務所を後にし、身元引受人の弁護士夫婦(橋爪功さん、梶芽衣子さん)の庇護の下、娑婆(シャバ)でカタギとして再出発を図ろうとするのですが、世間の目は冷酷で、様々な局面で、三上は疎外感を味わうのでした。

 

 

いきなり生活保護申請でつまずきかけるのでしたが、身元引受人の弁護士の助言もあり、福祉事務所のケースワーカーの井口(北村有紀哉さん)の手配もあって、生活保護を受け、アパート住まいを始めることにもなるのでしたが・・・。

 

 

私事ですが、私の場合には、もちろん刑務所に入所した事は一度もないのですが、一時的に、浦島太郎状態になった似たような境遇としては、私は病気療養のために企業勤めを長期間に亘りドロップアウトしてしまったクチなので、社会の既定の路線から一旦十数年間もの長期間離脱してしまうと、復職がしづらい事を目に見えて経験しましたので、役所広司さん演じる三上という元ヤクザがシャバで再び生活を始めるのに苦労する過程が、どうにも他人事には思えなかったです。

 

 

また、西川美和監督の師匠である是枝裕和監督の『三度目の殺人』(2017年)については、是枝裕和監督が撮影段階に入っても未だ考えながら脚本を改稿し続けてられたような作品だったためなのか、同じ役所広司さん出演映画であっても、出来映えはイマイチに思えましたが、今回の作品は先に原案小説(直木賞作家・佐木隆三さんの『身分帳』)があるが故なのか、毎回オリジナル脚本の名脚本家としても名高い西川美和監督にしては、原案小説の贅肉を取捨選択してスリム化させるという、いつもの独自脚本の場合とは、ちょっと勝手の違う作業だったのかも知れないですが、心情の吐露くらいは別にしても、必要以上に説明過多の台詞廻しになり過ぎず、なかなか良く出来た脚本で良かったとは思いました。

 

 

元犯罪者が社会復帰に苦労するのを自業自得と言ってしまえばそれまで。

今作では、出所後の三上と関わった者たちが、彼の瞬間湯沸かし器の如く振るってしまう暴力に対する抑止力になっていく経緯が、静かに自然に丁寧に描かれていた点が素晴らしかったです。

 

 

TVディレクター津乃田(仲野太賀さん)や弁護士夫婦(橋爪功さん、梶芽衣子さん)、福祉事務所のケースワーカーの井口さん(北村有紀哉さん)、近所の安売りスーパーの店長(六角精児さん)など、三上に関わる人々が、出来過ぎ感がありはしながらも、実にリアルに演出されていました。

最初は、三上に良い印象を抱いていなくても、交流を深めていくうちに次第に信頼関係が生まれてくる過程がごくごく自然に描かれていました。

 

 

「すばらしき世界」という題名については、ひとによって解釈の仕方も違うのでしょうが、不寛容と善意が入り混じった、この世の中の残酷さや優しさを映しながら、人と人のつながり方次第によって、世の中も決して捨てたモノでもないはずだし、すばらしくも悪くもなるんだよ。といった意味合いに捉えてはどうかとも思いましたし、一所懸命に生きること自体の美しさを織り込んだ作品としても、「すばらしき世界」という意味合いもかけ離れてはいないかとも思いました。

 

そういう意味合いでは、前科のある人々もそうでない人も同じだし、健常者も障がい者も同じでしょうね。

 

 

前科のある人をはじめとした既定の路線からドロップアウトした者に対する再就職の在り方の不寛容な現実といった社会問題もサラリと投げかけていましたが、他方では、争いごとから逃げる処世術として、イジメや障がい者差別など社会の抱える理不尽な出来事にも目を背けながら生きていかねばならないといった不条理さも同時に根深い問題として投げかけ訴えている点が、如何にも西川美和監督らしい問題意識に根ざした屈指の一本だとも思いました。

 

 

また問題意識の面で言えば、三上が出所早々に弁護士夫婦と、すき焼きを囲みながら、TVで自分の子供を他人に養子縁組をさせる女性達の報道を観ながら、怒りを隠せない主人公・三上の演出は、深読みし過ぎかも知れないですが、あたかも、原作・辻村深月さん×河瀬直美監督による映画『朝が来る』(2020年)の内容に対する問題提起かとも思えたりもしましたね。

 

 

個人的には、免許センターの実技試験をはじめ、一所懸命さが裏目に出る、実にユーモアに溢れる描き方が、西川美和監督らしくて凄く人間味が溢れていて優しい映画だったなぁと思いました。

 

 

あくまでも、個人的には、名脚本家として、直木賞候補作家としての顔も持っておられる、西川美和さんなので、『ゆれる』や『ディア・ドクター』などのご本人による独自脚本の映像化作品の方が、私的には、西川美和監督作品の中では好きなのですが、今回のこの作品については、三上役の役所広司さんの怪演とTVディレクターの津乃田役の仲野太賀さんの好演に尽きましたね。

 

 

また、西川美和監督はこれまで得てしてヒロインに視点を据えることを避ける傾向にあったのですが、今作に限って言えば、例を挙げるとキリがないほどですが、イタい事実を指摘する免許証再交付所の婦警(山田真歩さん)や、「お前はもう終わってる!」と津乃田に啖呵をを切りながら、三上をネタにしようと謀る女性TVプロデューサー吉澤(長澤まさみさん)、坂本九さんの名曲「見上げてごらん夜の星を」を熱唱して三上を励ます弁護士の妻(梶芽衣子さん)、東日本大震災で身をやつした宮城県出身のソープ嬢・リリーさん(桜木梨奈さん)、三上を逃がしてやる兄弟分の組長の姐さん(キムラ緑子さん)、別れた妻(安田成美さん)としっかりした小学生の女の子(白鳥玉季さん)などなど、女性たちがすべて際立って魅力的で深く印象に残る点からも、この『すばらしき世界』は、西川美和監督の集大成的な作品とも言えるかも知れない。

 

 

私的な評価と致しましては、

直木賞作家・佐木隆三さんのノンフィクション小説『身分帳』を原案に初の原作のある映画化に取り組んだ西川美和監督×役所広司さん主演の怪演による、人生の大半を刑務所で過ごした男がシャバで生きるた為に一所懸命に奮闘する姿を滑稽に描いた実は優しい映画であり、不寛容と善意が入り混じった世の中で、ドロップアウトした男が世渡りをしていく中で人の残酷さと優しさを映した問題作。

今作は、役所広司さんの怪演に寄るところも大きいですが、これまでの西川美和監督の集大成的な作品であり、あらゆる社会的な問題意識に根ざした屈指の一本かと思いましたので、五つ星評価的にも、文句を付けるところなしの★★★★★(100点)満点評価も相応しい映画だと思いました次第です。

 

今のところ、今年一番の作品に出会った気がしました。


○映画『すばらしき世界』本予告 2021年2月11日(木・祝)公開

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

邦題も、原題のまま『ゴジラVSコング』となり、日本公開日も本年2021年5月14日(金)からの公開に正式決定!

 

日本版予告編では、海外版予告編から更に、小栗旬さん演じる、芹沢猪四郎博士(渡辺謙さん)の息子である芹沢蓮役の登場シーンや、ゴジラVSコングの格闘シーンなどを約5秒間追加した模様。

 

 

映画『ゴジラvsコング』予告編【5月14日(金)公開】

 

 

今はただ、もうこれ以上の公開延期が繰り返されることがないことを祈るのみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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