今年の2月27日(金)の公開初日に観に行きたかった作品でしたが、3月第2週、3月12日(木)に観に行ける機会が出来たので、商業用長編映画デビュー作の『37セカンズ』(2019年)がすごく好印象の作品だったことから予てから気になっていた、大阪出身で米国を拠点にする日本人女性のHIKARI監督の長編作品の第2弾で、且つ、オスカー俳優のブレンダン・フレイザー主演による100%日本ロケの作品ということで、念願だった映画『レンタル・ファミリー』を滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで足を運んで来ました。
記事にするのが劇場鑑賞から早1か月遅れとなり、今更ながらにはなりますが、備忘録的に拙ブログにも、あくまでも記録として感想記事を残しておきたいと思います。
※因みに、京都のミニシアター・出町座では、本作品を、来たる5月15日(金)~5月28日(木)の約2週間上映される予定とのことです。
今年度の4本目の劇場鑑賞作品。
(今年度のイオンシネマ草津での4本目の劇場鑑賞作品。)
「”仮”の役割を演じて見付けた意義や生きる喜びを、米国人の視点から描いた感動作(26.3/12・2D字幕版)」
ジャンル:人間ドラマ/コメディ
原題または英題:Rental Family
製作年/国:2025年/アメリカ・日本の国際共同製作
製作会社:サイト・アンシーン・プロダクション / ドーモ・アリガト・プロダクション
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ(サーチライト・ピクチャーズ)
公式サイト:https://www.searchlightpictures.jp/movies/rentalfamily
上映時間:110分
上映区分:一般(G)
劇場公開日:2026年2月27日(金)
【スタッフ】
製作:エディ・ベイスマン / ジュリア・レベデフ / HIKARI / 山口晋
製作総指揮:ジェニファー・セムラー / 小泉朋 / スティーブン・ブレイハット / レオニード・レベデフ / ブレンダン・フレイザー / オーレン・ムーバーマン
撮影:石坂拓郎
美術:磯田典宏 / 高山雅子
衣装:望月恵
ヘアメイク:百瀬広美
編集:アラン・ボームガーテン / トーマス・A・クルーガー
音楽:ヨンシー / アレックス・ソマーズ
キャスティング:川村恵 / 高田ゆみ
脚本:HIKARI / スティーブン・ブレイハット
監督:HIKARI
【キャスト(配役名)】
ブレンダン・フレイザー(フィリップ・ヴァンダープルーグ) / 平岳大(多田信二:レンタルファミリー社のオーナー) / 山本真理(中島愛子:レンタルファミリー社の所属スタッフ) / ゴーマン・シャノン眞陽(川崎美亜) / 柄本明(長谷川喜久雄:かつて人気を博していた有名老俳優) / 篠崎しの(川崎瞳:美亜の母親) / 木村文(寺田光太:レンタルファミリー社の最年少スタッフ) / 真飛聖(長谷川雅美:喜久雄の娘) / 森田望智(新婦の佳恵) / 菅原大吉・原日出子(新婦・佳恵の両親) / 安藤玉恵(LOLA:風俗嬢) / 神野三鈴(美亜がお受験した学校の面接官) / 宇野祥平(レンタルファミリー社に生前葬を依頼した客) / 梅沢昌代(長谷川家の女中) / 板谷由夏(多田の妻) その他
【解説・あらすじ】
「ザ・ホエール」で第95回アカデミー主演男優賞に輝いたブレンダン・フレイザーが主演を務め、全編日本で撮影を敢行したヒューマンドラマ。長編デビュー作「37セカンズ」やドラマ「BEEF ビーフ」などで注目された日本人監督・HIKARIがメガホンをとり、東京で暮らす落ちぶれた俳優が、レンタル・ファミリーの仕事を通して自分自身を見つめ直していく姿を描く。
かつて歯磨き粉のCMで一世を風靡したものの、近頃は世間から忘れ去られつつあるアメリカ人俳優フィリップ。俳優業を細々と続けながら東京で暮らし、すっかり街になじんでいた。そんなある日、フィリップはレンタル・ファミリー会社を経営する多田から仕事を依頼される。レンタル・ファミリーとは、依頼人にとって大切な「家族」のような役割を演じることで報酬を得る仕事。最初のうちは、他人の人生に深く関わることに戸惑うフィリップだったが、仕事を通して出会った人々と交流していくうちに、いつしか彼自身の心にも変化が起こりはじめる。
レンタル・ファミリー会社を営む多田役で平岳大、レンタル・ファミリー会社の俳優として働く愛子役で山本真理、老優・喜久雄役で柄本明が共演。
(以上、映画.comより、引用抜粋。)
〇映画『レンタル・ファミリー』ロケ地マップ
レンタル派遣ビジネスの世界に足を踏み入れた米国人の視点を通して描く人間賛歌。
お金を支払って、家族や恋人、親友などの役割を演じてもらう「レンタル〇〇」は、特に日本で盛んなビジネスモデルのようです。しかし、それは一体どうしてなのでしょうか。
大阪出身で米国を拠点にされている日本人女性のHIKARI監督が、本作で、日本のレンタル人材派遣ビジネスの世界に足を踏み入れた米国人の視点を通して、そんな人と人とが繋がる煩雑さと尊さを描きだしてくれました。
イントロダクション
かつて歯磨き粉のCMで一世風靡し、それを機に7年前に東京に移住をしたが今や落ち目の俳優フィリップ・ヴァンダープルーグ(ブレンダン・フレイザー)の元に葬儀の弔問客を演じる仕事が舞い込むのでした。
フィリップは現場で、依頼に応じて俳優を貸し出す「レンタル・ファミリー社」と出会うのでした。
実際のレンタル派遣ビジネスの世界でも、白人男性の需要があるらしいですね。
レンタル・ファミリー社の経営者の多田(平岳大さん)にスカウトにされたフィリップの初仕事は、なんと「偽りの結婚式」。
新婦(森田望智さん)の両親や親族なども上手く騙したことにより、未だ同性婚が認められていない日本では、ちゃんと世間体も保つことが出来て、結果的には、皆が幸せになったのでした。
でも、母子家庭で育った美亜(ゴーマン・シャノン眞陽ちゃん)のお受験の面接の為だけの父親役には、今回は、流石に子供を騙すので彼も躊躇ってしまいます。
いくら美亜の将来を考えての母親からの依頼とは言え、私も映画を観ていながら、幼い子供の清らかな心を嘘で固めて騙すのはどうなのかなぁ?と思ってはいました(汗)💦
そして、彼らは、ひとつの仕事をずっと行なっている訳ではなく、色んな役柄のレンタル派遣サービスをあちこち掛け持ちをしているようでした。
それこそ年配女性のカラオケの遊び相手から、引き籠もり気味の青年のテレビゲームの対戦相手、不倫男性の謝罪の代行業までもと引き受けるレンタル派遣サービスの内容も枚挙にいとまがないのでした。
次第にレンタル・ファミリー社の他の2人の派遣スタッフ(山本真理さん、木村文さん)とも打ち解けて行き、少しずつフィリップとの信頼関係も醸成されていきます。
でも美亜の父親役として面接に臨むまでの間、心ふれあう時間を大切に一緒に費やすにつれて、フィリップは思うのでした。
この仕事は、果たして「優しい嘘」で人を助ける仕事では無く、傷付ける仕事なのでは?と思い悩んでしまうのでした。
そのように、当初は心を痛めながら困惑していたフィリップでしたが、徐々に「優しい嘘」の依頼者たちの根底にある本意に気付いていくことで、人一倍その役柄に成り切ろうと思ってしまうのでした。
特に、かつて日本映画界で大活躍していた有名俳優だった長谷川喜久雄(柄本明さん)に取材をする記者役の依頼に際しては、認知症気味の喜久雄との間で友情が芽生えて来たこともあり、ついついお人好しのフィリップは、この仕事の依頼人である喜久雄の娘・雅美(真飛聖さん)にとっては、大きなお世話なことをしてしまった事により、遂には警察沙汰になってしまいます。
しかしながらも、かえってこの出来事により、レンタル・ファミリー社の所属スタッフたちの仕事への思いを変えることになり、スタッフ間の絆も更に固くなるのでした。
喜久雄の里帰りは少々感慨深くなりましたが、日本独自の自然界のどこにもかしこににも神々が宿る、所謂、【八百万の神】といった風習・信仰も紹介してくれているところが、日本人女性監督のHIKARI監督らしい脚本・演出で良かったです。
長崎県の天草地方でのロケの風景が実に綺麗でした。
そういえば、多田社長の愛妻とひとり息子までもが・・・。といった設定にはハッと驚かさせられました。
といったようなイントロダクションの映画でした。
日本女性のHIKARI監督の演出が好印象。
流石に日本人女性のHIKARI監督の作品だけあって、従前からの固定的で画一的なイメージを当てはめた、所謂、ステレオタイプな日本描写や、或いは「なんちゃって日本」のような文化の違いを面白可笑しく描くような、ありがちで安直な演出手法は採っていないあたりが非常に好感が持てて良かったでした。
仕事の意義を実感するにつれて、オスカー俳優のブレンダン・フレイザー演じるフィリップの表情は徐々に生き生きと明るくなり、大きな体躯も次第に日本の日常風景に溶け込んでいくようでした。
よくあるお仕事ドラマの体裁の作りで、異文化に身を置くことや「郷に入れば郷に従え」のことわざの如く、関わりを持つ他者の中に馴染んでいくことの本質を浮かび上がらせているあたりにスポットを当てたのが実にお見事でした。
日本語とも何ら変わらない、柄本明さんの英語での達者なお芝居にも脱帽でしたし、ブレンダン・フレイザーの発する日本語にも、心情がのっていて違和感なかった点も素晴らしかったですね。
私的評価:★★★★★(100点満点)。
私的な評価と致しましては、妻や恋人への謝罪の代行を依頼した不倫男性たち以外には、特段、腹立たしいような嫌な配役も出てこなかったですし、終始ほんわかと優しい気持ちに浸れる感動作品で、実に私好みの映画であり、映画本編の尺も1時間50分と非常に観易い点もすごく好印象でしたので、五ツ星評価的にも★★★★★(100点)の満点評価が相応しい作品かと思いました次第です。
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#イオンシネマ草津 で『#レンタル・ファミリー 』鑑賞。落ち目の米国人俳優がレンタル代行サービスで他人を演じながら人生を再発見し、孤独な日本社会の中で人と人とが繋がる煩雑さと尊さを「優しい嘘」で紡ぐ米国人の視点で描いた物語。ブレンダン・ブレイザー主演、HIKARI監督作品。涙腺崩壊の傑作! pic.twitter.com/wCpi1dX15w
— HALU6700 (@HALU7100) March 12, 2026
〇『レンタル・ファミリー』ティーザー予告映像<2026年2月27日(金)公開>
〇『レンタル・ファミリー』特別映像<Building A New Family>│2026年2月27日(金)公開
今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。







































