『ゴールデンカムイ』(2024年)#イオンシネマ草津 #ゴールデンカムイ #山﨑賢人 #山田杏奈 | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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今更ながらにはなりますが、この作品は、今年の1月19日(金)から公開していたのですが、公開日から1ヶ月以上経過し、劇場の観客の入り具合も空きだしたかと思われる、2月28日(水)になって、ようやく私も滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで鑑賞に出向いて来ましたので、その際の感想についても、備忘録として、拙ブログにも書き留めておきたいと思います。

 

今年度の8本目の劇場鑑賞作品。

(今年度のイオンシネマ草津での2本目の劇場鑑賞作品。)

 

 

 

「アイヌの埋蔵金争奪戦、大迫力の実写映画化(24.2/28・2D劇場鑑賞)」

ジャンル:アクション/人間ドラマ

製作年/国:2024年/日本

製作幹事:WOWOW / 集英社

制作プロダクション:CREDEUS

製作会社:映画『ゴールデンカムイ』製作委員会

配給:東宝

公式サイト:https://kamuy-movie.com/

上映時間:128分

上映区分:PG12

劇場公開日:2024年1月19日(金)

原作:野田サトル『ゴールデンカムイ』(集英社ヤングジャンプ・コミックス刊)

製作:田代秀樹 / 井原多美 / 瓶子吉久 / 市川南 / 堂山昌司 / 荒木宏幸 / 弓矢政法 / 舛田淳 / 長嶋潤二 / 松橋真三

製作総指揮:西憲彦 / 大好誠

撮影:相馬大輔

美術:磯見俊裕 / 露木恵美子

音楽:やまだ豊

主題歌:ACIDMAN『輝けるもの』(ユニバーサルミュージック)

照明:佐藤浩太 

装飾:大庭信正 / 松本吉正 / 柳澤武

編集:和田剛

アクション監督:下村勇二

VFXスーパーバイザー:小坂一順

音楽プロデューサー:千田耕平

サウンドデザイナー:松井謙典

スクリプター:加山くみ子

衣装デザイン:宮本まさ江

ヘアメイクデザイン:酒井啓介

技髪デザイン:荒木孝治

特殊造形:百武明

特殊メイク:中田彰輝

操演・特殊効果:羽鳥博幸

ホースコーディネーター:辻井啓伺

アイヌ語・文化監修:中川裕 / 秋辺デボ

キャスティング:緒方慶子

助監督:李相國 / 山田一洋

制作担当:桜井恵夢 / 小沼秀剛 / 狭間聡司

アイヌコタン・チセ建設:尾崎剛

アイヌ服飾制作:関根真紀

アイヌ民具制作:貝澤守

アイヌ料理監修:三神直美

狩猟監修:門別徳司

アイヌ文化監修協力:北海道アイヌ協会

陸軍軍事監修:軍事法規研究会

医療監修:中澤睦雄

脚本:黒岩勉

監督:久保茂昭

ナレーション:津田健次郎

キャスト(配役名):

山﨑賢人(杉元佐一) / 山田杏奈(アシリパ) / 眞栄田郷敦(尾形百之助) / 工藤阿須加(月島基) / 柳俊太郎(二階堂浩平・洋平) / 泉澤祐希(寅次) / 矢本悠馬(白石由竹) / 山内圭哉(玉井芳藏) / 堀部圭亮(和田光示) / 永尾柚乃(オソマ) / 浅田芭路(アシリパ・幼少期) / 大谷亮平(谷垣源次郎) / 勝矢(牛山辰馬) / 高畑充希(梅子) / 島津健太郎(笠原勘次郎) / 成松修(岡田文夫) / 青木健(野間直明) / 松嶋健太(前山一夫) / 濱正悟(三島剣之助) / 兼松若人(野崎) / 野崎亨類(塩谷武郎) / 榎木智一(土方の部下)/ 金城茉里奈(アイヌの村人) / 宮崎歩夢(アイヌの少女) / 野原壱太(アイヌの少年) / 鈴木かつき(アイヌの少年) / 二ノ宮陸登(アイヌの少年) / 塚尾桜雅(寅太郎) / 佐伯紅緒(遊女) / ボブ鈴木(妓夫太郎) / ドン・ジョンソン(トーマス) / 木場勝己(永倉新八) / 大方斐紗子(フチ) / 秋辺デボ(大叔父) / マキタスポーツ(後藤竹千代) / 井浦新(ウイルク) / 玉木宏(鶴見篤四郎中尉) / 舘ひろし(土方歳三) その他

 

 

 

【解説】

明治末期の北海道を舞台にアイヌ埋蔵金争奪戦の行方を描いた野田サトルの大ヒット漫画を実写映画化。

日露戦争での鬼神のごとき戦いぶりから「不死身の杉元」の異名を持つ杉元佐一。

ある目的のため一獲千金を狙う彼は、北海道の山奥で砂金採りに明け暮れていた。そんなある日、杉元はアイヌ民族から強奪された莫大な金塊の存在を知る。金塊を奪った「のっぺら坊」と呼ばれる男は、捕まる直前に金塊を隠し、その在処を暗号にした刺青を24人の囚人の身体に彫って彼らを脱獄させた。

金塊を見つけ出すべく動き始めた杉元は、野生のヒグマに襲われたところをアイヌの少女アシリパに救われる。

彼女は金塊を奪った男に父親を殺されており、その仇を討つため杉元と行動をともにすることに。

一方、大日本帝国陸軍第七師団の鶴見篤四郎中尉と、戊辰戦争で戦死したとされていた新選組副長・土方歳三も、それぞれ金塊の行方を追っていた。

「キングダム」シリーズの山崎賢人が杉元、「彼女が好きなものは」の山田杏奈がアシリパを演じ、眞栄田郷敦、工藤阿須加、玉木宏、舘ひろしら豪華キャストが個性豊かなキャラクターたちを演じる。監督は「HiGH&LOW」シリーズの久保茂昭。

※アシリパの「リ」は小文字が正式表記

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

累計発行部数2,700万部を突破する大人気コミック『ゴールデンカムイ』(野田サトル/集英社ヤングジャンプ・コミックス刊)については、映画『花束みたいな恋をした』(2021年)の劇中にて、若者層に根強い人気を誇るサブカルチャーの代表格的漫画として、台詞の中に幾度となく『ゴールデンカムイ』というタイトル名が登場していた事から、私は、その存在を初めて知りましたが、その際には、それほどにもこの『ゴールデンカムイ』自体にも興味も惹かれていなくて、特に原作漫画を読むまでには至りませんでした。

 

 

 

 

 

また、2014年から続いた原作漫画の連載完結(全31巻)に伴い、京都文化博物館においても、2022年に巡回開催された『ゴールデンカムイ展』について、展示会開催時期が、ちょうど新型コロナ禍が落ち着きを見せてきたことから、三年ぶりに開催された祇園祭の山鉾巡行や五山の送り火などの京都の恒例行事の時季と重なっていた事もあってか、連日、展示会入場者も物凄い混み具合でしたので、結局、展示会にも観に行かず終いとなってしまっていました。

 

なので、これまで本作『ゴールデンカムイ』の漫画やアニメにも全く触れて来なかった謂わば門外漢とも言える私でしたが、今回の実写映画化に際して、原作既読者の方々の間でも、ものすごく好評であり、大ヒットを記録している事を知り、今度ばかりは、喰わず嫌いをして観逃す事のない様にと今回劇場鑑賞に臨んだ次第でした。

 

  あらすじ

 

 

幕開けは日露戦争最大の激戦地「203高地」。

この描写力・演出が凄かった。決して洋画にも負けてもいない迫力で、原作漫画ではほんの数ページで終わる場面らしいのですが、今回の実写映画化に際して、当初4日間の予定を大幅に10日間以上に延長をして撮影したらしく、ものの数分で終わらせてはいなかったのでした。

 

 

なので冒頭から制作陣と演者の本気度が滲み出る、迫真のシーンとなっていました。

主人公の杉元佐一(山﨑賢人さん)が銃弾や手榴弾が飛び交う戦場を駆け回るのですが、先ずは、その戦火の映像のスケールの大きさに驚かされ、更に、ほぼアクション専用のワイヤさえも使わずに行なったらしい、その躍動感溢れる山﨑賢人さんの豪快なアクションに目を見張りました。

この一連のアクションを通して、杉元に《不死身の杉元》との異名が付いた由縁と、彼が戦争で背負ったもの、そして今から120年前の出来事を観客に突きつけながら、舞台は白銀の大地・北海道に移るのでした。

 

 

ある目的のために大金を手に入れるべく、北海道で砂金採りに明け暮れていた杉元でしたが、或る日、《のっぺら坊》と呼ばれる男がアイヌ民族から強奪したという金塊の話の存在を知るのでした。

その男は収監先の網走監獄で、24人の囚人の身体に金塊の隠し場所を示す刺青を彫り、彼らを脱獄させたという。その刺青は、24人全員でひとつの暗号になるという。

 

 

そんな折、この金塊の行方を追うと決めた杉元は、ヒグマの襲撃を受けるのでしたが、金塊を奪った男に父親を殺されたアイヌの少女・アシリパ(山田杏奈さん)と出会い、彼女にその危機から命を救われるのでした。そして彼女は、父親の仇を討つため、杉元と行動を共にすることに。

 

 

一方、同じく金塊を狙うのは、日露戦争で命を懸けて戦いながらも報われなかった師団員のために、北海道征服を目論む大日本帝国陸軍第七師団の中尉・鶴見篤四郎(玉木宏さん)。

 

 

そして、もう一人、戊辰戦争の五稜郭の戦いで戦死したはずの元新撰組《鬼の副長》こと土方歳三(舘ひろしさん)が未だ生きており、彼らとのアイヌの莫大な埋蔵金を巡る三つ巴のサバイバル・バトルが幕を開けるのでした。

 

 

  感想

 

率直な感想としましては、

今までこの『ゴールデンカムイ』の原作漫画も読むことなく過ごしてきたことを深く反省するくらいに、ものすごく面白い設定のうえに、ド迫力に溢れた映像美に痺れまくった映画でした。

 

いずれの登場人物も皆キャラ立ちしていて、すごく存在感があり、生憎と、原作漫画は未読ながらも、第七師団の尾形百之助役の眞栄田郷敦さん、谷垣源次郎役の大谷亮平さんをはじめ、二階堂浩平・洋平の双子役の柳俊太郎さんなどの配役は勿論のこと、異様な相貌の鶴見篤四郎中尉役の玉木宏さん、土方歳三役の舘ひろしさんなど、衣装、特殊メイクなども見事にハマっていました。

 

 

 

 

 

そんな中でもアシリパ役の山田杏奈さんの配役が抜群に良かったですね!

 

 

芯の強さを感じさせつつ、可愛らしくもあり、弓矢を扱うなどして杉元と共闘する場面では、ほぼ未経験だったらしいアクションも見事にこなしてみせていました。

 

  アイヌ文化の表現の強い拘り。

 

またアイヌ文化の表現についても、それ相応の拘りが見てとれて、とても勉強にもなりました。

特に目を引いたのが北海道平取町二風谷に作られたアイヌのコタン(集落)。忠実に再現したアイヌ料理のオハウ(汁物)やチタタプ(肉や魚のたたき)などにも要注目。

またアシリパの大叔父役には、実際にアイヌの血をひく秋辺デボさんが起用されていました。

 

 

またお話し自体のシリアスと笑いの配分も実に絶妙で、オマケ映像なども含め、脱獄王の異名を持つ脱獄囚の白石由竹役の矢本悠馬さんとの掛け合いなども面白く、2時間8分を飽きずに観ることが出来ました。

 

  私的評価:★★★★★(100点満点)

 

私の苦手なヤンキーたちの抗争映画の『HiGH&LOW』シリーズが代表作の久保茂昭監督による実写映画化ということで、実は観始めるまでは、その出来映えには、かなり心配もしていたのですが、そういった不安も全て杞憂に終わるほどに良く出来た作品でした。

 

これも本作の脚本家の黒岩勉さん、アクション監督担当の下村勇二さん、音楽担当のやまだ豊さんなどをはじめ主要スタッフや主要キャストが、あの『キングダム』ともほぼ同じ面々だったのも奏功したのかもしれないですね。

 

 

従いまして、私の様に、これまで『ゴールデンカムイ』の読者でなかった人達に対しても、今回の実写映画化の成功によって、より幅広い層に『ゴールデンカムイ』の魅力を伝えるという狙いにおいても、五ツ星評価的には、文句なしの★★★★★(100点)の満点評価と言っても良い作品に仕上がっていました。

 

全31巻もある原作漫画の壮大なる物語の第3巻途中くらいまでを描いた実写映画化の序章としては、先ずはよく出来ていたと思います。

 

※但しながら、この続編の展開については、次回作は、映画化ではなく、『連続ドラマW ゴールデンカムイー北海道刺青囚人争奪編ー』として、今年の2024年秋頃より、製作幹事会社のWOWOWの主力作品として、WOWOWオンラインおよびWOWOWオンデマンドにおいて連続ドラマとして放送・配信予定とのことで、その為に本シリーズを視聴するのに際し、また私もWOWOWオンラインにも新規加入しなくてはならないことを考えると、更に懐が寒くなってしまうのが辛いですね!

 

 

○映画『ゴールデンカムイ』予告①【2024年1月19日(金)公開ッ‼】

 

 

 

 

○Golden KamuyーYutaka Yamada

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。