『ハウス・オブ・グッチ』(2021年) #イオンシネマ京都桂川 #レディー・ガガ #GUCCI | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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今年の1月14日(金)に日本公開された作品ですが、私は公開日から18日後の1月31日(月)に、イオンシネマ京都桂川で鑑賞してきた作品。

 

公開日から、もう約2ヶ月以上経過していますので、多くの映画館では、すでに上映を終了している事かと思いますが、今更ながらになりますが、あくまでも私自身の備忘録的に、当該ブログに感想を記録に残しておきたいと思います。

 

※私事で恐縮ですが、しばらくのあいだ、謎の高熱で苦しんでいましたが、ようやく熱も下がり、日常生活にも特段の不便も無くなって来たので、劇場鑑賞に行くのは、未だ病み上がりの身なので、人混みは避けたいため、先ずは、鑑賞済みで未だブログ記事に感想を残せていない作品の記事を順次アップしていこうかと思っております。

 

 

今年度の9本目の劇場鑑賞作品。

(※今年度のイオンシネマ京都桂川での1本目の劇場鑑賞作品。)

 

 

 

「華麗なる創業者一族の崩壊劇(22.1/31・2D字幕版)」

ジャンル:人間ドラマ

原題:HOUSE OF GUCCI

製作年/国:2021年/アメリカ

配給:東宝東和

公式サイト:https://house-of-gucci.jp/

上映時間:159分

上映区分:PG12

公開日:2022年1月14日(金)

監督:リドリー・スコット

キャスト(配役名):

レディー・ガガ(パトリツィア・レッジアーニ) / アダム・ドライバー(マウリツィオ・グッチ) / ジャレッド・レト(パオロ・グッチ) / ジェレミー・アイアンズ(ロドルフォ・グッチ) / サルマ・ハエック(ジュゼッピーナ・アウリエンマ) / アル・パチーノ(アルド・グッチ) / ジャック・ヒューストン(ドメニコ・デ・ソーレ) / リーヴ・カーニー(トム・フォード) / カミーユ・コッタン(パオラ・フランキ) / ヴィンセント・リオッタ(フェルナンド・レッジアーニ) / アレクシア・マレー(シルヴァーナ・レッジアーニ) / ミア・マクガヴァン・ザイニー(アレッサンドラ・グッチ) / フローレンス・アンドリューズ(ジェニー・グッチ) / マダリーナ・ディアナ・ゲアナ(ソフィア・ローレン) / ユセフ・カーコア(ネミール・キルダル) / メーディ・ネブー(サイード) / ミロウド・ムーラ土・ベナマラ(オマル) / アントネッロ・アヌンツィアータ(カール・ラガーフェルド) / キャサリン・ウォーカー(アナ・ウィンター) / マルティーン・パルミサーノ(リチャード・アヴェドン) 他

 

 

【解説】

巨匠リドリー・スコット監督が、ファッションブランド「GUCCI(グッチ)」の創業者一族の崩壊を描いたサスペンスドラマ。

サラ・ゲイ・フォーデンのノンフィクション小説「ハウス・オブ・グッチ」を原作に、グッチ一族の確執と3代目社長マウリツィオ・グッチ暗殺事件を描き出す。

 

1995年3月27日、GUCCI創業者グッチオ・グッチの孫にあたる3代目社長マウリツィオが、ミラノの街で銃弾に倒れた。犯人の特定が難航する中、犯行を指示した驚きの黒幕が明かされる。

 

マウリツィオの妻で、グッチ家の崩壊を招くパトリツィア・レッジャーニを「アリー/スター誕生」のレディー・ガガ、夫マウリツィオ・グッチを「マリッジ・ストーリー」のアダム・ドライバーが演じ、アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズ、ジャレッド・レトが共演。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

「Gucci」は、イタリア・フィレンツェの零細な麦藁帽子製造店に生まれたグッチオ・グッチが、ロンドンに渡り、イギリス貴族の洗練された感性に刺激を受け、苦労の末、第一次世界大戦後に、イタリア・フィレンツェに戻り、乗馬をモチーフにした皮革製品の製造販売店として、1921年に立ち上げ創業したイタリアのファッションブランド。

バッグ・靴・財布などの皮革商品をはじめ、服、宝飾品、時計、香水などを幅広く世界的に展開する名門ファッションブランドです。

 

 

しかし、創業者一族の息子や孫は後継とカネを巡り衝突し、最終的には殺人事件を引き起こすほどの骨肉の争いを繰り広げたのでした。

 

 

火をつけたのは創業者一族にとっては”部外者”に過ぎない一人の女。

驚きの実話をリドリー・スコット監督が映画化したこの華麗なる一族の愛憎劇を描いた作品です。

 

 

 

1978年、ミラノ。父親の運送会社を手伝うパトリツィア・レッジアーニ(レディー・ガガ)は、グッチ創業者の孫で弁護士志望のマウリツィオ・グッチ(アダム・ドライバー)と出会い、誘惑し真剣交際に持ち込むのでした。

 

 

そして、マウリツィオの父ロドルフォ・グッチ(ジェレミー・アイアンズ)の反対を押し切り、まだ学生だったマウリツィオはパトリツィアの実家の運送会社に転がり込み、結婚。そして、二人の間に長女が生まれ父のロドルフォ・グッチとの仲も修復するも、ほどなくロドルフォは他界。

 

 

 

すると、ロドルフォ・グッチの兄でマウリツィオ・グッチの伯父でブランド総帥のアルド・グッチ(アル・パチーノ)は、マウリツィオとパトリツィアをたいそう可愛がり、自分の活動拠点のニューヨークに二人を招き、これ幸いとパトリツィアが伯父と結託し、夫のマウリツィオを経営に参画させるのでした。

 

 

最大の見どころは、やはりスター同士の火花散る競演でしょうか。

「アリー/スター誕生」(2018年)の歌姫役で高い評価を得たガガ様は今作は歌を封印。

 

 

コメディパートとも思えるほど、どことなく憎めない俗物を怪演するアルド・グッチ役のアル・パチーノや、その息子(次男)で、もはや原形を留めていないほどの特殊メイキャップによる怪演を果たしたパオロ・グッチ役のジャレッド・レトらベテラン陣を向こうに回し、三代目社長にまで就任させた夫マウリツィオ・グッチには私生活でも裏切られて、愛を憎しみに変え、占い師による指導にハマり執心しながら、ただひたすら破滅の道に突き進む哀れな妻を演じきっていました。

 

 

▲高名な占い師ジュゼッピーナ・アウリエンマ役のサルマ・ハエック

 

70年~90年代のグラマラスなファッションを身に纏ったガガ様の悪女ぶりには、大女優の風格すら漂うほどでした。

 

 

お話しの展開そのものはよくある「お家騒動」であって、「昼メロ」の豪華版といった印象も否めない部分もありはします。

しかし、パトリツィア・レッジアーニが辿る運命は、男性支配の伝統的な名家に殴り込みをかけた末の破滅と観られなくもないのではないか。

そういう意味合いで見るならば、あの『エイリアン』(1979年)以来、タフなヒロインを描き続ける巨匠リドリー・スコット監督ならではの手腕がさえ渡っていると言って過言ではないかもしれないですね。

 

 

ただ、グッチ創業者一族の確執と3代目社長マウリツィオ・グッチ暗殺事件を描いた、サラ・ゲイ・フォーデンのノンフィクション小説『ハウス・オブ・グッチ』の原作の方はあいにくと未読のため、原作には、一体どの様に具体的に表現されているのかは知らないのですが、Wikipediaからの情報によりますと、グッチの元クリエイティブ・ディレクターのトム・フォード氏がこの映画を観た感想として、アル・パチーノ演じるアルド・グッチとその次男役のパオロ・グッチ役のジャレッド・レトの演技については、アメリカのコメディ番組『サタデー・ナイト・ライブ』の出演者などを引き合いに出して厳しく否定的に評価しているらしく、映画としては、ただの暗い愛憎劇では面白味もないので、アル・パチーノやジャレッド・レトの演技はコメディパートとしての役割的には必要だったのかも知れないですが、私も笑いながら観てはいながらも、特に、パオロ・グッチ役のジャレッド・レトの特殊メイクによるハゲ具合と言った表面上の見栄え以上に、大袈裟なくらいに、お馬鹿な思考力しか湧かない謂わば無能なキャラクター像の演出には、あまりにもちょっと遣り過ぎ感が有り過ぎだったのではとは少々不快にも思いました(汗)

 

 

アル・パチーノ演じるアルド・グッチが大層な日本贔屓なのはバブル全盛期の頃を時代背景にもしていただけに愉快でもあり懐かしかったですけれど。

 

 

映画的には、誰の視点で見るかによって共感具合も変わってくるかも知れないですが、あまりにもガガ様が演じる肉欲的なパトリツィアに入れあげて、途中までうまいこと利用されていたお坊ちゃまマウリツィオ・グッチ役をアダム・ドライバーが素敵なファッションを身に纏って、そつなく演じていましたが、彼がそんな妻に対して醒めてしまった時の対応が、パトリツィアでなくても傷付きそうなほどでしたね。

 

 

私は、主人公のパトリツィア目線で観ていたからか、たたでさえ長尺の映画ではありますが、夫のマウリツィオがパトリツィアに醒めてしまってからが、私も同情的な視点で観てしまったからか、余計に長く感じてしまいましたね。

 

 

このグッチ創業者一族の崩壊劇も、リドリー・スコット監督流の様々な脚色が加えられているからこそ面白い愛憎劇として成り立ってるのかとは思いますが、やや極端に遣り過ぎ感を感じざるを得なかったのが玉に瑕だったかも知れないですね。

 

 

 

私的な評価としましては、

やや長尺で冗長なお話しにも感じましたが、ガガ様の演技と当時のGUCCIファッションが目を瞠り見応えのある作品にはなっていたかとは思います。

ただ原作を脚色してコメディ色豊かにしようとしたせいなのかも知れないですが、アル・パチーノ演じるアルド・グッチ。またそれ以上に原形を留めていないような特殊メイクによるジャレッド・レト演じるパオロ・グッチのハゲ具合もさることながら、そのおバカ加減の演出ぶりが、極端に過ぎて遣り過ぎ感が有り過ぎて、当初は私も笑って観ていましたが、途中で不快な気分になってしまうくらいでした(汗)

 

従いまして、面白い作品には違いはないのですが、やや勿体ない作品でした。

五つ星評価的には、★★★☆(70点)の三つ星半の評価くらいが相応しい作品かと思いました。

 

○映画『ハウス・オブ・グッチ』本予告<1月14日(金)全国公開>

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。