『キングスマン:ファースト・エージェント』(2021年) #ユナイテッドシネマ大津 #映画納め | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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旧年中に観た映画の感想の記事については、2021年の映画納めに観た本作品が最後。計51本目の劇場鑑賞作品となります。

 

新型コロナ禍により日本公開が都合4回、2年間も延期になっていた曰く付きの作品が、ようやく公開の陽の目を見ました。

 

大晦日の前の日の、12月30日(木)に、一緒に観に行った父親からの希望で、auシネマ割も使える、滋賀県大津市のユナイテッド・シネマ大津までクルマで鑑賞に出向いた『キングスマン:ファースト・エージェント』の2D字幕版について、年を跨いでの今更ながらの感想の記載と思われるかも知れないですが、一応は、本作品も、年末年始向け映画でもありますので、今回も私の個人的な備忘録としても、当該ブログに記録を残しておくことと致します。

 

 

2021年度の51本目の劇場鑑賞作品であり、映画納めの作品。

(※2021年度のユナイテッドシネマ大津での3本目の劇場鑑賞作品。)

 

 

 

「今明かされる”キングスマン”誕生秘話(21.12/30・2D字幕版)」

ジャンル:アクション

原題:The King's Man

製作年/国:2021年/アメリカ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

公式サイト:https://www.20thcenturystudios.jp/movies/kingsman_fa

上映時間:131分

上映区分:PG12

公開日:2021年12月24日(金)

監督:マシュー・ヴォーン

キャスト(配役名):

レイフ・ファインズ(オーランド・オックスフォード公) / ハリス・ディキンソン(コンラッド・オックスフォード) / ジャイモン・フンスー(ショーラ) / ジェマ・アータートン(ポリー・ワトキンズ) / リス・エヴァンス(グリゴリー・ラスプーチン) / トム・ホランダー(イギリス国王ジョージ5世/ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世/ロシア皇帝ニコライ2世) / チャールズ・ダンス(キッチナー伯爵) / マシュー・グード(モートン) / ダニエル・ブリュール(エリック・ヤン・ハヌッセン) / ヴァレリー・パフナー(マタ・ハリ) / ジョエル・バズマン(ガヴリロ・プリンツィプ) / アーロン・ボドボス(フェリックス・ユスポフ) / アーロン・テイラー=ジョンソン(アーチー・リード) / ブランカ・カティチ(アレクサンドラ皇后) / イアン・ケリー(ウッドロウ・ウィルソン大統領) 他

 

 

【解説】

スタイリッシュな英国紳士が過激なアクションを繰り広げる人気スパイアクション「キングスマン」シリーズの3作目。第1次世界大戦を背景に、世界最強のスパイ組織「キングスマン」誕生の秘話を描く。

 

表向きは高級紳士服テーラーだが実は世界最強のスパイ組織という「キングスマン」。

国家に属さない秘密結社である彼らの最初の任務は、世界大戦を終わらせることだった。

1914年、世界大戦を裏でひそかに操る闇の組織に対し、英国貴族のオックスフォード公と息子のコンラッドが立ち向かう。

人類破滅へのカウントダウンが迫るなか、彼らは仲間たちとともに闇の組織を打倒し、戦争を止めるために奔走する。

 

「ハリー・ポッター」シリーズでも知られる英国の名優レイフ・ファインズがオックスフォード公、「マレフィセント2」「ブルックリンの片隅で」の新鋭ハリス・ディキンソンが息子のコンラッドを演じた。

彼らの前に立ちふさがる敵でもある怪僧ラスプーチンには個性派俳優のリス・エヴァンスが扮した。

 

監督、脚本、製作はシリーズ全作を手がけるマシュー・ボーン。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

パロディーで、ドタバタ喜劇で、アクロバティックなスパイアクション活劇。そこに少々ブラックな味わいを加えた、それがマシュー・ヴォーン監督の『キングスマン』シリーズでした。

今回も前2作と同様に監督はマシュー・ヴォーンが担当。

と来れば、今作の第3弾もと思われたところですが、印象はかなり違い、前半部分は、なかなか重苦しい内容で展開。

 

 

時代設定は、前2作から遡って、第一次世界大戦の開戦前夜。

そんな中、国家に属さない独自のスパイ組織「キングスマン」の誕生秘話が描かれるのでした。

 

 

時は、1914年。貴族社会の打倒を目指す闇の狂団が率いる秘密結社の陰謀によって、第一次世界大戦を引き起こすのでした。

 

 

そこで、平和主義者の英国貴族オーランド・オックスフォード公(レイフ・ファインズ)は独自の情報網を駆使して、闇の狂団の動向を察知し、陰謀を阻止して世界大戦を終結させようと秘密裏にスパイ活動を開始するのでした。

 

 

仲間となるのは、オックスフォード家の使用人たち。

一家の世話係で家政婦でありながら射撃の名人でもあるポリー・ワトキンズ(ジェマ・アータートン)、アフリカの戦士だった執事ショーラ(ジャイモン・フンスー)など、ユニークな顔ぶれが中心となり、世界中の要人の使用人たちとによる独自の情報網を駆使するのでした。

 

 

まさに「家政婦は見た!」の国際組織版かのようでした(笑)

 

 

さらに、オックスフォード公の息子コンラッド(ハリス・ディキンソン)は、英国軍の兵士として仕官し世界大戦に参加しようとするのですが、父に止められ、闇の狂団との戦いに加わっていくのでした。

 

 

第一次世界大戦はいかにして起こったのか。

その複雑な事情が虚実を織り交ぜて描かれるのでした。

怪僧ラスプーチン(リス・エヴェンス)、二重女性スパイのマタ・ハリ(ヴァレリー・パフナー)、超能力でヒトラーをも操ったとされる預言者エリック・ヤン・ハヌッセン(ダニエル・ブリュール)、そして第一次世界大戦の火種となった、あの「サラエボ事件」を起こした張本人のガヴリロ・プリンツィプ(ジョエル・バズマン)ほか、実在した人物たちが次々に登場します。

 

 

また、その他、イギリス国王ジョージ5世、ドイツ皇帝ヴィルヘルム2世、ロシア皇帝ニコライは実際に従兄弟同士でしたが、何と、トム・ホランダーが1人3役で演じています。

 

 

このように時代背景はほぼ史実に基づいており、その点では歴史ドラマのような面白さを体感出来て、その一方で、実在の人物たちの描き方は非常にコミカルで、史実からどんどんと逸脱していくのが、これまた愉快で楽しく観ることが出来ました。

 

 

特に、その中でも、ロシア皇帝ニコライ2世を傀儡のように陰で操る、怪僧ラスプーチンの存在がコミカルに誇張されていて、非常に面白かったです。

 

 

更に、実際の戦争が絡むシーンのシリアスさは、あたかも戦争映画のようでもあり、それらを観ていますと、もはや何を見ているのか分からないほどの多様な内容でしたが、それらは不思議と一つになっているから面白かったです。

平和主義者の父と正義感溢れる息子という、オックスフォード家の親子のドラマが全体を巧く貫いていて、物語を推進する原動力にもなっているからでしょうか。

 

 

そして勿論、圧巻はアクションシーンに尽きました。

当然ながら、スタントダブルによるスタント撮影も実施しているでしょうが、それでもオーランド・オックスフォード公役のレイフ・ファインズが、こんなにも動けるのかと驚かされてしまいました。

 

 

チャイコフスキー作曲の『1812年』の演奏に合わせて、コサックダンス風の派手な動きで剣を繰り出す怪僧ラスプーチンと戦うシーンもすごく斬新で愉快でしたが、終盤のアクションがすごかった。

 

 

飛行機からパラシュートで敵のアジトに落ちていくあたりからピンチに次ぐピンチ、アクションに次ぐアクション。終盤は手に汗握る、いつも通りの大活劇のメインまで、フルコースの料理を堪能しました(笑)

 

 

内容的には前2作の前日譚ではありながらも、第1作目、第2作目を観ていなくても、単体映画としても充分に楽しめる「キングスマン」の誕生秘話であり、これまで『キングスマン』シリーズを一度も観たことがなかった方々にも是非とも観て楽しんで欲しい作品でした。

 

 

エンディングロール途中でのオマケ映像に、あの有名な歴史上の人物まで登場させるくらいでしたので、このレイフ・ファインズ演じるオーランド・オックスフォード公を中心とした独自のスパイ組織「キングスマン」のその後の活躍を描く、この『ファースト・エージェント』の続編の製作も、(本作品の興行成績次第かも知れないですが)、是非とも期待したいですね。

 

2021年度の締めくくりの映画納めにも実に相応しい作品でした。

 

 

私的な評価としましては、

内容的には、前2作の前日譚でありながらも、これまで一度も「キングスマン」シリーズ作品をご覧になられておられない御方々でも、単体の作品としても充分に楽しめる作りの作品になっており、時代背景はほぼ史実に基づかせながら、その一方で、実在の人物たちの描き方は非常にコミカルで、史実からどんどんと逸脱していくのがまた愉快で楽しめますので、是非とも、この年始に、お勧めの映画です。

 

従いまして、五つ星評価的には、ほぼ満点の★★★★☆(90点)の四つ星半の評価も相応しい作品かと思いました。

 

 

 

○映画『キングスマン:ファースト・エージェント』レギュラー予告編 12月24日(金)公開

 

 

 

 

▲第2作目の『キングスマン:ゴールデン・サークル』の感想の過去記事も上記に貼り付けておりますので、ご興味が惹かれましたらば、お目をお通し下されば幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。