『エターナルズ』(2021年) #イオンシネマ京都桂川 #エターナルズ #クロエ・ジャオ | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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イオンシネマ近畿15館『エターナルズ』公開記念Twitterキャンペーンに当選していた事もあり、当選をしたシネコンであるイオンシネマ草津で観ようかと思っていたところ、私の急な体調不良で、しばらくの間自宅静養していましたら、字幕版についてはイオンシネマ草津では既に終映となってしまっていたため、慌てて、12月7日(火)に、イオンシネマ京都桂川にて『エターナルズ』の字幕版の鑑賞に出向いて来ました。

 

 

今年度の48本目の劇場鑑賞作品。

(※今年度のイオンシネマ京都桂川での3本目の劇場鑑賞作品。)

 

 

 

「多様性重視の新ヒーロー達の一大叙事詩(21.12/7・2D字幕版)」

ジャンル:SF/アクション

原題:ETERNALS

製作年/国:2021年/アメリカ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/eternals.html

上映時間:156分

上映区分:一般(G)

公開日:2021年11月9日(金)

監督・脚本:クロエ・ジャオ

キャスト(配役名):

ジェンマ・チャン(セルシ) / リチャード・マッデン(イカリス) / アンジェリーナ・ジョリー(セナ) / サルマ・ハエック(エイジャック) / クメイル・ナンジアニ(キンゴ) / リア・マクヒュー(スプライト) / ブライアン・タイリー・ヘンリー(ファストス) / ローレン・リドロフ(マッカリ) / バリー・コーガン(ドルイグ) / マ・ドンソク(ギルガメッシュ) / キット・ハリントン(デイン・ウィットマン) / ハーリッシュ・パテル(カルーン) / ビル・スカルスガルド(クロ) / ハーズ・スレイマン(ベン) 他

 

 

【解説】

「アベンジャーズ」シリーズをはじめとしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)で知られるマーベル・スタジオが送り出すヒーローアクション大作。

太古から人類を見守ってきた「エターナルズ」と呼ばれる者たちの活躍を、「ノマドランド」でアカデミー賞を受賞したクロエ・ジャオ監督が描く。

 

「アベンジャーズ/エンドゲーム」後の世界を舞台に、これまで人知れず人類を守ってきたエターナルズが姿を現し、未曽有の危機に立ち向かう。

遙かな昔から地球に存在し、7000年もの間、陰から人類を見守ってきたエターナルズ。最凶最悪の敵サノスによって半分が消滅させられた全宇宙の生命は、アベンジャーズの戦いによって復活したが、その時の強大なエネルギーによって新たな脅威が誕生し、地球に迫っていた。

その脅威に立ち向かうべく、これまで身を潜めていたエターナルズが再び集結する。

 

10年ぶりのアクション作品への出演となるアンジェリーナ・ジョリーをはじめ、「クレイジー・リッチ!」のジェンマ・チェン、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、キット・ハリントン、これがハリウッドデビューとなる「新感染 ファイナル・エクスプレス」のマ・ドンソクらが出演。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

監督・脚本は、中国出身のクロエ・ジャオ。

『ノマドランド』で、白人以外の女性で初の米国アカデミー賞監督賞の栄誉に輝いた注目の新鋭が、マーベル・スタジオの大作を手掛けた。

『アイアンマン』(2008年)以降続いてきたマーベル・シネマティック・ユニバース。所謂、MCU映画のスーパーヒーロー達の活躍は、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)で一つの区切りを迎えたのでしたが、本作品から新たな戦いが幕を開けるのでした。

 

なので、時系列的には『アベンジャーズ/エンドゲーム』の後、指パッチンによって、半分になった人類が元通りに戻った世界からのお話しとなります。

 

 

新たな戦いという困難に立ち向かうのは、不老の種族<エターナルズ>。

 

 

7000年以上前の太古のメソポタミアに、宇宙の創造主であり宇宙最古の種族セレスティアルズのアリシェムは、セルシ、イカリス、スプライト、キンゴ、ファストス、マッカリ、ドルイグ、ギルガメッシュ、エイジャック、セナの超人的なパワーを有する男女混成の10人によるチームを、アリシェムとの交信が出来るエイジャックをリーダーとして、最古の敵であり捕食種のディヴィアンツから人類を守るため、地球に降り立たせたのでした。

 

そして、このディヴィアンツとの戦いは約500年前に最後の捕食種の怪物を倒したことで終結をみたのでした。

 

その後にメンバーは世界各地へと散らばり、人間の姿に身をやつして、人類の営みや成長を密かに見守り続けていたのでした。

 

 

そんなさなか、アベンジャーズが不在となった地球に、またもや滅亡の危機が迫るのでした。

残された時間はわずか7日間。

 

 

イギリス・ロンドンで学芸員として、子供のままの姿をしたスプライト(リア・マクヒュー)と一緒に暮らすセルシ(ジェンマ・チャン)は、恋人デイン・ウィットマン(キット・ハリントン)から同棲を持ちかけられていました。

 

 

 

そんな彼女たちは、世界各地でも巨大地震が起きた夜に、ディヴィアンツと呼ばれる怪物に襲われるのでした。

昔に戦っていた捕食種とは異なり、攻撃を受けても再生する能力を備えている手強いモンスターを相手に苦戦するのでしたが、そこに、かつての恋人で、事態をいち早く察知した最強の戦士イカリス(リチャード・マッデン)が現れ、協力をしてディヴィアンツを退治し、そして彼女らと共に、昔の仲間を結集すべく動き出すのでした。

 

 

物語のそのリアリティーさや、大自然の雄大な映像美などが持ち味でもあるクロエ・ジャオ監督の作風と、MARVELコミックのキャラクターが、CGを駆使した派手なアクション大作とは、もしや水と油のように相反するのではないかとも思ったのでしたが、それもすべて杞憂でした。

 

 

物質を別のものに変換できる能力を持つセルシをはじめ、あたかもDCコミックの「スーパーマン」かのように、自由に空を飛び両眼からビーム光線を放つイカリス、武器を自由自在に出現させる能力を有するセナ(アンジェリーナ・ジョリー)らは、最新のVFX技術でその能力を存分に発揮するのでした。

 

 

その一方で、海辺や荒野やアマゾンらしき熱帯雨林地域などでのロケ撮影をも多用した、クロエ・ジャオ監督らしい詩的な映像の中で、ヒーロー達の繊細な心の葛藤を色濃く見せるのでした。

 

 

 

料理上手な心優しい怪力男ギルガメッシュ(マ・ドンソク)やインドのボリウッド映画の大スターでもあるキンゴ(クメイル・ナンジアニ)らが中心に、小気味よいジョークを交えつつ、その反面、チームのメンバーたちの誰しもが弱さをにじませ、<エターナルズ>の戦士としての存在意義を己自身に問うのでした。

 

 

 

いったい何のために戦うのか。自分たちは<救済者(メシア)>なのか、それとも単なる<殺人者(マーダー)>なのかと。

ヒーローの内面にも光を当ててきたMARVEL映画でも、これほどまでに深く思い悩むヒーローの姿は珍しいかも知れない。

 

 

また、驚くべきは、本来的な悪役が不在にも見えること。

地球での捕食種たる怪物ディヴィアンツにも、彼らの論理や存在意義があるのでした。

 

 

これまでの既存のMCU作品のような、分りやすい敵や強すぎる悪人を叩きのめすといった単純な流れとは切り口が全く違うのも、クロエ・ジャオ監督のセンスによる新機軸の作品らしいのかも知れないですね。

 

 

<守るべきもの>がそれぞれ異なってしまうエターナルズ。

そして戦う相手は遂にはチームの中にも現れてしまうのでした。

 

 

敵も味方も判然としない中、不確かで複雑な世界を生きるよすがとなるもの。

それは<愛>。

ド直球のメッセージが胸を打ち抜くのでした。

 

 

 

10人のメンバーの中には、子供のままの姿の者もいれば、障碍がある者、ゲイ、即ち同性を愛する者も。

そして演じる俳優らの肌の色も様々。

それこそが真の私たちの生きる世界そのものであり、ポリティカル・コレクトネス。政治的妥当性とも訳される、所謂、ポリコレを意識し過ぎるだの何だのとか批判すること自体も、もはや時代遅れなんでしょうね。

 

多様性を重視するというよりも地球規模の新ヒーローなのだから真の世界観を表すのが当然なのでしょう。

 

※尚、イスラム圏の中東諸国やアジアの中国などでは、同性愛の描写が、政府の社会倫理上や宗教上の社会通念に反するとして、配給元のウォルト・ディズニー社に該当箇所の修正若しくはカットを強く要求したそうですが、ウォルト・ディズニー社がそれを頑として拒否したため、上映禁止になっているとの事ですが、国家レベルによる圧力に屈することなく、修正やカットに応じずに、何としてでも表現の自由を守ったウォルト・ディズニー社の英断には賛辞を送りたいですね。

 

 

そういった背景などもありながらも、この多様性を重視した新ヒーローの登場により、温かな手触りで、MARVELヒーローの歴史も更新されたと言って良いでしょう。

 

 

そして、今回もオマケ映像がエンドロール途中と、最後の最後にと、2回ありました。

1つ目は、エターナルズのメンバーの前にサノスの弟・エロスが登場するシーン。

そして2つ目は、セルシの恋人デイン・ウィットマンが魔剣を手にすると・・・。といった映像でしたが、共に、私の場合には、原作コミックを読んでいないので、このシーンについての意味合いはよく分からず終いでした(汗)

 

従来のMCU作品とは世界観もスケール感からも大幅に異なるほどの超大作映画でしたので、今後、既存のMCU作品との関わり合いがどうなっていくのかも気になるところ。

クロエ・ジャオ監督が「2時間30分を超える長尺と言われるが、それでも描き尽くせないくらいの内容」などと発言されていたのも分るほど濃厚な内容の一大叙事詩のような映画でした。

 

 

私的な評価としましては、

これまでのMARVELヒーローとは異なり、単純な構成の英雄譚のお話しになっていない点も、非常に面白かったのですが、こんなにも宇宙の創造主や或いは7000年以上前の太古から人類を見守ってきた宇宙人で不老の種族などといった、スケール感が半端なく、こんなにも大風呂敷を広げて、今後、既存のMCU作品との関わり合い具合など、それらとの整合性はいったい大丈夫なのかなぁと多少心配になるほどでした。

 

巷間では、賛否両論が大きく分かれている作品ではあるようですが、作品自体は、私個人的にはかなり楽しめましたので、五つ星評価的には★★★★★(100点)の満点評価も相応しい作品かと思いました。

 

 

 

イオンシネマ京都桂川さん。

この度は『エターナルズ』の字幕版をロングラン上映して下さって有り難うございました。

 

 

○「エターナルズ」予告【地球滅亡まで残された時間は7日間。編】

 

 

この『エターナルズ』のサントラですが、あの『アイアンマン』や『パシフィック・リム』などの楽曲提供でも有名な作曲家ラミン・ジャワディ氏の手によるオリジナルスコアが今作も最高!!!

サントラ盤は配信のみでしたので、早速、iTunesStoreから全20曲をダウンロードしました。

 

Ramin Djawadi - Eternals Theme (From "Eternals"/Official Audio)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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令和3年(2021年)の師走もあと半月と押し迫って来た、本日12月18日の朝は、この冬一番の寒波が流れ込み、京都市内でもパラパラと雪が降り、金閣寺(鹿苑寺)舎利殿など、市内では、18日午前6時の記録上の積雪自体は0センチでしたが、京都市北区などの洛北地域の山間部を中心に、この冬初めての雪化粧をしました。

 

 

○京都で雪、金閣寺が雪化粧(2021年12月18日、京都市北区)

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。