『シャン・チー/テン・リングスの伝説』(2021年) #イオンシネマ京都桂川 #シャン・チー | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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先月に劇場鑑賞してきた映画ですので、本当に今更ながらになりますが、私の父親の眼に出来たリンパ腫の病理検査結果があまり芳しくなかったので、そんな父親を元気づけるべく、出来る限り、曇りがちの気分をスカッとさせる映画を一緒に観ようかと思い立ち、また、貯まっていたdポイントの使用期限が迫って来ていた事もあり、先ずは先月の9月22日(水)に、MCU映画の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』というアクション・ファンタジー映画を、父親と共に、その当時に字幕版を唯一上映していた、イオンシネマ京都桂川まで鑑賞に出向いて来ました。

 

今年度の38本目の劇場鑑賞作品。

(※今年度のイオンシネマ京都桂川での2本目の劇場鑑賞作品。)

 


 

「一見さんでも楽しめる、MCU新シリーズの幕開け(21.9/22・2D字幕)」

ジャンル:アクション/ファンタジー

原題:Shang-Chi and the Legend of the Ten Rings

製作年/国:2021年/アメリカ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

公式サイト:https://marvel.disney.co.jp/movie/shang-chi.html

上映時間:132分

上映区分:一般(G)

公開日:2021年9月3日(金)

監督:デスティン・ダニエル・クレットン

キャスト:

シム・リウ / オークワフィナ / メン・ガー・チャン / ファラ・チャン / フロリアン・ムンテアヌ / ベネディクト・ウォン / ミシェル・ヨー / ベン・キングスレー / トニー・レオン / ユン・ワー / アンディ・リー / ロニー・チェン 他

 

 

【解説】

「アベンジャーズ」シリーズを中心にマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)を展開するマーベル・スタジオが、最強の力を持ちながらもそれを封印してきた心優しきヒーロー、シャン・チーを主人公に描くアクション大作。

犯罪組織を率いる父に幼いころから厳しく鍛えられ、最強の存在に仕立て上げられたシャン・チー。

しかし心根の優しい彼は自ら戦うことを禁じ、父の後継者となる運命から逃げ出した。

過去と決別し、サンフランシスコで平凡なホテルマンのショーンとして暮らしていたシャン・チーだったが、伝説の腕輪を操って世界を脅かそうとする父の陰謀に巻き込まれたことから、封印していた力を解き放ち、戦いに身を投じる。

 

「アイアンマン」シリーズなど、これまでのMCU作品で名前が登場していた犯罪組織「テン・リングス」の謎が明らかにされる。

 

主人公のシャン・チー役には中国系カナダ俳優のシム・リウが抜てきされ、トニー・レオン、オークワフィナ、ミシェル・ヨーら実力派俳優が共演。

「黒い司法 0%からの奇跡」のデスティン・ダニエル・クレットン監督がメガホンをとった。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

「テン・リングス」。それは不思議な力をもつ10組の腕輪。

これを装着した者は、無限のパワーと不老不死の力を得ることが出来る。

そして、このテン・リングスを、1000年以上もの間、我が物としていたのがシュー・ウェンウー(トニー・レオン)でした。

 

 

ウェンウーは時代の影に生き、秘密結社テン・リングスを組織し、人類史におけるあらゆる戦争に影で介入してきたのでした。

そんなウェンウーの最大の夢は、別次元の伝説の秘境の都、謂わば桃源郷ター・ローを見つけ出すことでした。

そしてその夢も眼前に迫るのでしたが、その都の入り口を守る守護者と思しき麗しき女性イン・リー(ファラ・チャン)が現れ、戦いとなったのでした。ウェンウーは、かつては目的のためならば手段を選ばない冷酷非情な男でしたが、テン・リングスの力をもってしても、ター・ローの門番の彼女に敵わなかったウェンウーは、何度も彼女に挑戦し決闘しているうちに、次第に愛という気持ちに芽生えていくのでした。

そして、ウェンウーは、テン・リングスを封印し、この女性と結婚し慎ましく暮らす未来を選ぶのであった。

 

 

そして、時代は流れて、現代のアメリカ・サンフランシスコ。

「ショーン」という偽名を名乗ってホテルの駐車場係をしながら一般人として生活をしているシャン・チー(シム・リウ)と悪友のケイティ(オークワフィナ)は、相変わらず友達に小言を言われながらも「世界の人口が指パッチンで半分になるような時代だからこそ、好きな事をしなくちゃ!」と明日の仕事の事も気にせず、カラオケで夜更かし、翌朝には、慌てて出勤のバスに乗ったのでした。

 

 

バスの車中でいつもの馬鹿話に興じていると、シャン・チーの前に、いかつい大男が立ち塞がったのでした。

「その胸のペンダントをよこせ!」と腕を伸ばすその男を、見事な武術で返り討ちにするシャン・チー。そんな武術を操る彼に目を見張るケイティ。「あんた?いったい何者なの?」

 

 

一人を撃退したシャン・チーでしたが、その仲間が10数名ほどが一斉に襲いかかって来たのでした。

これも撃退したシャン・チーでしたが、奇しくも胸のペンダントを奪われてしまい曇り顔。

また、そんな格闘の一部始終をバスの乗客に動画に撮られていたために、一躍有名になってしまうのでした。

 

 

祖国に置き去りにしてきた妹シャーリン(メンガー・チャン)が危ない!とその身を案じ、中国のマカオに直ぐさま急行すると言い出すのでした。

 

訳も分からないまま強引についてくるケイティに、シャン・チーは自らの生い立ちを語って行くのでした。

 

といったイントロダクションの映画でした。

 

 

アクション色が強い前半部とファンタジー色が濃い後半部とが全く異なる趣の映画でしたが、それなりになかなか面白く観る事が出来ました。

 

 

私個人的なクライマックスとしては、前半部分の『スピード』〔1994年)を彷彿させるかのようなサンフランシスコでの暴走バス内での格闘シーン。そして中国のマカオの高層ビルの屋外の足場でのアクションシーンが、本作で私的には最高潮な演出だったかと思いました。

 

 

後半部の秘境ター・ローでの戦闘など一連のシーンは、ファンタジー色が強くて、龍の出現などはあたかも昔の日本のアニメ「新・日本昔ばなし」のオープニングシーンか『ネバー・エンディング・ストーリー』(1984年)かのような演出で、思わず、たまげてしまいましたね。

 

 

『アベンジャーズ/エンドゲーム』を経て『ブラック・ウィドウ』の公開を以て一旦終了となったMCU映画。

これまでは一連の流れを全て鑑賞していなければお話しについて行きにくかった、一見さんお断り的な部分もあったマーベルヒーローのMCU映画でしたが、今作は、その第2期の新シリーズの幕開け的作品のため、一見さんお断り的な部分もほとんどなく、初見の人でもすんなり入り込める点は良かったかも知れないですね。

 

 

正直なところ、その新シリーズである『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の映画自体には、それほどに私的にはあまり魅力を感じていなかったのですが、今後の『アベンジャーズ』シリーズに絡んでくるならばと、また、アクション映画なので、父親の気分もスカッと晴れる作品かと思い、鑑賞してきた次第でした。

その結果、観てきて正解でした。

 

 

MCU待望の新ヒーローは、今度は、アジア系。

『ブラックパンサー』で黒人、『キャプテン・マーベル』で女性の主人公と、マーベルヒーローの多様性に力を注いでいるようですね。

 

 

新ヒーローはお世辞でも決してイケメンとは言えない、オジサン顔の32歳の中国系カナダ人のシム・リウを大抜擢。

 

 

シム・リウ演じる主人公のシャン・チーにしても、オークワフィナ演じる悪友のケイティにしても、決して美男美女ではない至って普通顔な点が逆に好感度を高める要因なのかも知れないですね。

 

 

今回のヒーローの特徴は、カンフーさながらの武術もさることながら、10個の腕輪。外れて飛んで行ったり、固まって強い力で殴打したりします。そもそもの持ち主はウェンウー(トニー・レオン)ですが、持ち主は変われるようなので、今後、誰かに貸し与えたり、はたまた盗まれたりして悪用されるなどひと騒動を起こすのかも知れないですね。

 

 

また、これまでのMCU作品をご覧になられていた御方々についても、これまで秘密結社テン・リングスという組織が『アイアンマン』シリーズなどにも登場していた点。特に、『アイアンマン3』で、秘密結社テン・リングスの首領のマンダリンを騙る偽者の三流役者トレヴァー・スラッタリー(ベン・キングスレー)もこの作品に登場している点でお話しの繋がりが見られる点でも面白く観ることが出来るかと思います。

 

 

また、『ドクター・ストレンジ』に出演していたドクター・ストレンジの盟友である魔術師ウォン(ベネディクト・ウォン)も数多くのシーンでカメオ出演。

そして『キャプテン・マーベル』のキャプテン・マーベルことミス・キャロル・ダンヴァース、そしてハルクことブルース・バナー博士も、オマケ映像として、エンドクレジットの間に登場したりするので、今後の第2期の『アベンジャーズ』シリーズに期待を寄せる人も楽しめる内容になっているかと思いました。

 

 

ただ、今作で惜しいのは、ラスボス的なクリーチャーの造型が、それこそ何百回と他の映画でも観たことがある様な俗っぽくて単調な造型だったのが非常に残念でなりませんでした。

 

※尚、今回の作品のMCU映画お約束のオマケ映像は、計2箇所ありますので、呉々もエンドロールの最後の最後まで席を立たれないように。

 

 

私的な評価としましては、

前述しました通り、ラスボス的なクリーチャーの造型が、あまりにも観慣れたような俗っぽくて単調な造型だったので、出現しても意外性もなかった点が非常に悔やまれました。

 

ですが、総花的に観れば、特に、アクションシーンなどは目を見張るものがありましたし、すごく面白く観ることが出来る映画だと思いました。

 

また、単体の映画としても、これまでの『アベンジャーズ/エンドゲーム』までの、ある種、一見さんお断り的な雰囲気を持っていたマーベルヒーロー物のMCU映画の中にあって、第2期の新シリーズの幕開け的作品という位置付けからも非常にお話しに入り込みやすく出来ている点も良かったでしたね。

 

従いまして、五つ星評価的には★★★★(80点)の高評価も相応しい作品かと思いました。

 

○「シャン・チー/テン・リングスの伝説」予告【最強ゆえに戦う事を禁じた、新ヒーロー誕生編】

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。