『ブラック・ウィドウ』(2021年)#イオンシネマ草津 #スカヨハ #ブラックウィドウ | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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公開延期を繰り返して来た本作品がようやく劇場公開初日を迎えた7月8日(木)に、『アベンジャーズ』については、ほぼ全く知らない私の父親と一緒に、父親の持つイオンシネマ・ワタシアター会員6ミタ無料鑑賞クーポンを有効活用するべく、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで、朝イチの2D字幕版の初回上映の鑑賞に出向いて来ました。

 

 

今年度の33本目の劇場鑑賞作品。

(※今年度のイオンシネマ草津での7本目の劇場鑑賞作品。)

 

 

ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフの発する台詞の端々にアベンジャーズの面々の名前などが挙がっていましたが、しかしながらも、結局、本編においては、誰一人として他のアベンジャーズのメンバーの出演もなかったですし、その意味合いでは、決して、ガチガチのMCU映画のファンでないと分からないような、一見さんお断り的な映画でもなく、アクションに次ぐアクションの本格的スパイアクション映画として、MCUのマーベル映画や、アベンジャーズの事をほぼ知らない私の父親でも「凄く面白かった!」と言わしめるほど、単独映画としてもスパイアクション巨編として観易く良く出来た映画でした。

 

Disney+の動画配信サービスでも加入者は追加料金を払えば、何度でも視聴出来るらしいのですが、ディズニー映画『クルエラ』の上映の際もそうでしたが、久々にスクリーン映えをするハリウッド作品です。

 

但しながら、現在、あいにくな事に、大人の事情から、日本を代表するTOHOシネマズをはじめ松竹・東映などの大手シネコンとディズニーさんが仲違いされて本作も作品公開を見合わせているらしいのですが、その他のシネコンのイオンシネマやユナイテッド・シネマなどにて、出来る限り、大きなスクリーンで、且つ大きな音響設備の整っている劇場で観られることをオススメします。

 

 

 

「ナターシャ・ロマノフよ、永遠に!(21.7/8・2D字幕鑑賞)」

ジャンル:アクション

原題:Black Widow

製作年/国:2021年/アメリカ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

公式サイト:

https://marvel.disney.co.jp/movie/blackwidow.html

上映時間:134分

上映区分:一般(G)

公開日:2021年7月8日(木)

監督:ケイト・ショートランド

キャスト:

スカーレット・ヨハンソン / フローレンス・ピュー / デヴィッド・ハーバー / O・T・ファグベンル / ウィリアム・ハート / レイ・ウィンストン / レイチェル・ワイズ

 

 

【解説】

「アベンジャーズ」シリーズをはじめとしたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の各作品で活躍した、スカーレット・ヨハンソン演じるブラック・ウィドウが単独で主役を務めた作品で、孤高の暗殺者だったブラック・ウィドウがなぜアベンジャーズになったのか、知られざる物語が明らかにされる。

 

物語の時代設定は「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」と「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」の間で、ブラック・ウィドウがアベンジャーズから離れていた時期に起こった出来事を描く。

 

ブラック・ウィドウの前に突如現れた、“妹”エレーナ。姉妹は、自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織「レッドルーム」の秘密を知ったことで命を狙われる。

唯一の味方は、かつて組織が作り出した“偽りの家族”だけだった。

しかし、その家族の再会によってレッドルームの恐るべき陰謀が動き出す。

 

エレーナ役は「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」でアカデミー助演女優賞にノミネートされたフローレンス・ピュー。

 

監督は、「ベルリン・シンドローム」のケイト・ショートランド。

 

2021年7月8日から劇場公開され、翌日の7月9日からDisney+でも配信(追加料金が必要なプレミアアクセスで公開)。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

時は、1995年のオハイオ。物語は、この地で仲睦まじく暮らす、幼いナターシャと父アレクセイと母メリーナ、妹エレーナの四人の家族たちの息詰まるキューバへの逃亡劇から幕を開けるのでした。

 

 

ナターシャの子供の頃を演じていたのは、ミラ・ジョヴォヴィッチの実の娘さんとのこと。青い髪色にキメてなかなかイケていました。

 

 

それから21年後、2016年、チームキャップに合流したナターシャはロス長官(ウィリアム・ハート)率いるS.H.I.E.L.Dの追っ手を避け、遙かノルウェーの隠れ家に潜んでいたのでした。

 

 

この舞台設定の時間軸的には『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)直後。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018年)との間。

即ち、チームキャップとチームアイアンマンとに分かれて争いをした後に失踪し、その後、時を経てキャップ&ファルコンと共に窮地に陥ったワンダとヴィジョンを助けるまでに、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフがどの様に生きてきたのかが語られることになります。

 

 

そんなアベンジャーズから一時離れていた彼女の前に、突然”妹”のエレーナ(フローレンス・ピュー)が現れるのでした。

 

 

姉妹は幼い頃からスパイ組織レッドルームに身を寄せて、偽装家族とともに生活しながら、冷酷な暗殺者として育てられていたのでした。

 

 

姉妹は何者かに襲撃されて戦うことを余儀なくされる。立ちはだかる敵は、見覚えのある盾やガジェットを振りかざし、アベンジャーズの面々によく似た能力を発揮するタスクマスター。

彼女らが命を狙われる理由は、どうやらその<過去>にあるらしい。

 

唯一の味方は、かつてレッドルームにより創り出された偽りの家族だけなのでした。

果たして、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフは、過去と家族と未来のすべてにおいて決着を付けることが出来るのか。

 

 

といったイントロダクションのお話しでした。

 

 

これまで、ブラック・ウィドウの過去は断片的には明らかになっており、例えば『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)で、ワンダのマインドコントロールを仕掛けられた際には、レッドルーム時代の悪夢がフラッシュバックし、スパイとして生きるため、不妊治療を半ば強制的に受けさせられた事も語られていました。

 

更には、一作目の『アベンジャーズ』(2012年)の空中空母でのワンシーンで、あのロキとの会話中に「ドレイコフの娘」「サンパウロ」「病院の火災」というワードも飛び出していました。

 

といった様に、MCUシリーズの過去作でも軽くその過去について触れられている通り、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフはソ連で暗殺者として訓練され、使われていました。

その後、ホークアイことクリント・バートンの紹介により、S.H.I.E.L.D.を経て、アベンジャーズの一員になった訳ですが、今作では、彼女は、離散していたレッドルーム時代の偽装家族を再集結させ、過去に所属していたスパイ組織レッドルームに対して、家族の力を合わせて戦いを挑み、そして最後には、もう一つの”家族”であるはずが、深くねじれまくったアベンジャーズを再結成するために旅立つといった筋書きでした。

 

 

このレッドルームというのはドレイコフ将軍(レイ・ウィンストン)が率いる、所謂ヴィラン達の巣窟であり、彼は孤児の女の子を集めて自由な意思を奪い暗殺部隊とするべく傭兵化を行ない、科学で彼女らの脳を洗脳し自分の思うがままに行動できる様に私物化しているのでした。

 

 

そんなレッドルームにかつて所属していたナターシャが、今作では組織から抜け組織に追われている妹エレーナを助け出すことが、先ずは今回彼女がレッドルームと戦う動機となったのでした。

 

 

また、かつての彼女やエレーナのように、未だに自由な意思を奪われ暗殺部隊となっている者達をもすべて解放するという、壮大ながらも、ある種暗いトーンの物語が主軸となってはいましたが、組織に立ち向かう、かつての偽装家族のメンバーが皆キャラ立ちしていて、あたかもPIXARアニメ映画の『Mr.インクレディブル』のキャラクターの様でもあり(笑)、そこここに笑いも提供してくれているので全体的にバランスが取れていて、かなり面白く観ることが出来ました。

 

 

父アレクセイ(デヴィッド・ハーバー)はソ連版キャプテン・アメリカとも言える超人兵士レッド・ガーディアンでもある訳なのですが、再会を果たしてからも、憎みきれないダメ親父節っぷりが炸裂。

”妻子”に「臭い」だの「太った」だの好き勝手言われっぱなしではありましたが、特に、冒頭での逃亡劇でのアクションシーンは、VFXやスタントの頑張りもあったと推察されますが、『007』シリーズのジェームズ・ボンドや『ミッション:インポッシブル』シリーズのイーサン・ハントばりのスパイアクションぶりの大活躍で格好良かった。

ここが彼の一番の見せ場でもあったかも知れないですね(笑)

 

 

母メリーナは科学者ながら喧嘩も上等。彼女が飼育している研究用の豚に夫アレクセイの名前を付けているのには思わず笑ってしまった。演じるのはレイチェル・ワイズなのでいつまでも綺麗で麗しいことこの上なかったですね。

 

 

そして妹のエレーナも面白くて良かったですね。

当初、私は、ぱっと見た感じでは、『キックアス』のヒットガール役を演じていたクロエ・グレース・モレッツが演じているのかと思っていましたが、ここ近年の映画界を賑わしているフローレンス・ピューが演じていました。

 

 

ブラック・ウィドウの後継者になるのならば彼女だろうと思わせるほど、太々しく、また強い。

姉のブラック・ウィドウのアベンジャーズでのヒーロー着地ポーズを散々いじって、その後自分も着地ポーズの真似をして「あ~、気持ち悪っ!」って言うあたりも、姉妹ならではとも思わせてくれて、ここでも笑わせて貰いました。

 

 

ただ本作に関しては、『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019年)に直接的に繋がる描写がストレートには描かれていないのが残念でしたが、これまでアベンジャーズの一員として大きく貢献し、『アベンジャーズ/エンドゲーム』では人類を助ける大きな決断をしたナターシャ・ロマノフ。

そんな彼女に花を添えるような作品と思って観ると、過去のナターシャの活躍をなにかしら思い出しながら楽しむことが出来る作品にもなっているかとも思います。

 

 

また父アレクセイ、母メリーナそして妹のエレーナとは偽装家族として3年間を共に過ごしながらも、最後には組織によって強制的に離ればなれに過ごす事となり、これまで強い確執があったようですが、今回の家族一丸となってのレッドルームと対峙することにより、最後には、血は繋がらないながらも、本当の家族になれたとも実感出来た4人だったかとも思います。

 

 

また、今作では描かれていなかったのですが、おそらく今作において、このナターシャの”真”の家族になった3人も、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の際の、例の魔人サノスの指パッチンによる、人類の半分を砂に帰しサラサラと消滅させる被害に遭っていたのではないかなどと思いを巡らしていました。

だからこそナターシャは惑星ヴァーミアであのような重大な決断を下したのではないかと、個人的に勝手に解釈しながらブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフの活躍を楽しませてもらいました。

 

 

またアクションシーンは非常にスピード感があり、女性版の『007』、或いは『ミッション:インポッシブル』といっても過言ではないかの様なスタイリッシュかつトリッキーな仕掛けに、MCU映画らしいヒーロー・アクションが融合。

 

 

心躍るガジェットを駆使した施設への潜入や、ノルウェー、モロッコ、ブダペストと世界中を駆け巡りながら、人々の生活が息づく街並みを背景にしたカーチェイス、バイクアクションはもちろんの事、強い驚きを伴うような騙し合いもあり、シリーズ初の本格的スパイアクション映画として、その映像体験は、心に渦巻くあらゆるモヤモヤを吹き飛ばし、最高のひとときにどっぷりと浸らせてくれました。

 

 

ほぼほぼ女性出演者だらけのアクション巨編ではありましたが非常に観易く出来ており、その辺はさすがディズニー映画傘下のマーベル映画かとも思いました。

 

 

そして、エンドロール後には、今度はホークアイことクリント・バートンを標的に妹エレーナが何やら動き出す事を匂わす<オマケ映像>で作品は終わります。

 

今後このお話しの続きについては、動画配信サービスのDisney+で放送予定の連続ドラマ『ホークアイ』の方に、フローレンス・ピューも出演し続いて行くようですね。

 

エレーナ役のフローレンス・ピューが晴れてMCU俳優の一員として仲間入りを果たし、今後も活躍が期待できそうで嬉しい限りですね。

 

こういう展開になると否が応でも、Disney+への加入意欲が増すばかりですね。

 

 

私的な評価としましては、

この記事の冒頭にも書いた感想の繰り返しになりますが、ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフの発する台詞の端々にアベンジャーズの面々の名前などが挙がっていましたが、しかしながらも、結局、本編においては、誰一人として他のアベンジャーズのメンバーの出演もなかったですし、その意味合いでは、決して、ガチガチのMCU映画のファンでないと分からないような、一見さんお断り的な映画でもなく、アクションに次ぐアクションの本格的スパイアクション映画として、MCUのマーベル映画や、アベンジャーズの事をほぼ知らない私の父親でも「凄く面白かった!」と言わしめるほど、単独映画としてもスパイアクション巨編として観易く良く出来た映画でした。

 

従いまして、五つ星評価的には、万人受けするスパイアクション映画の決定版として評価し、文句なしに★★★★★(100点)の満点評価も相応しい作品かと思いました。

 

○「ブラック・ウィドウ」最新予告【“家族”編】

 

 

○「ブラック・ウィドウ」予告【孤独な暗殺者は、なぜアベンジャーズになったのか。編】

 

 

○Malia J- Smells Like Teen Spirit (Black Widow Opening Credits)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。