『クルエラ』(2021年)#イオンシネマ草津 #エマ・ストーン #エマ・トンプソン #ディズニー | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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本作品を鑑賞に行かれた周囲の映画ブロガーの皆さんが、軒並み高評価でしたので、今回も、ちょうどdポイントの利用期限切れが迫っていたこともあり、dポイントで映画鑑賞チケット代などにも有効活用できるイオンシネマ系列のシネコンにと、父の日のプレゼントのお買い物も兼ねて、6月10日(木)に、年老いた父親を連れて、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで字幕版の鑑賞に出向いてきました。

 

今年度の28本目の劇場鑑賞作品。

(※今年度のイオンシネマ草津での5本目の劇場鑑賞作品。)

 

 

 

「ディズニー史上最も悪名高き悪役の誕生譚(21.6/10・2D字幕)」

ジャンル:人間ドラマ

原題:Cruella

製作年/国:2021年/アメリカ

配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

公式サイト:https://www.disney.co.jp/movie/cruella.html

上映時間:134分

上映区分:一般(G)

公開日:2021年5月27日(木)

※2021年5月28日(金)からDisney+でも配信開始

監督:クレイグ・ギレスピー

キャスト:

エマ・ストーン / エマ・トンプソン / ジョエル・フライ / ポール・ウォルター・ハウザー / エミリー・ビーチャム / カービー・ハウエル=バプティスト / マーク・ストロング / ティッパー・ザイフェルト=クリーブランド

 

 

【解説】

ディズニーアニメ「101匹わんちゃん」に登場した悪役クルエラの誕生秘話を、「ラ・ラ・ランド」のエマ・ストーン主演で実写映画化。

 

パンクムーブメント吹き荒れる70年代のロンドンに、デザイナーを志す少女エステラがやってくる。

情熱と野心に燃える彼女は、裁縫やデザイン画の制作に打ち込み、デザイナーへの道を駆けあがるため切磋琢磨する。

そのままデザイナーへの道を進んでいくと思われたエステラだったが、カリスマ的ファッションデザイナーのバロネスとの出会いが、エステラの運命を大きく変えることとなる。

夢と希望にあふれた若きエステラが、なぜ狂気に満ちたクルエラとなったのか。その秘密が明らかにされる。

 

エステラの運命を大きく変えるカリスマデザイナーのバロネス役を「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」「美女と野獣」のエマ・トンプソンが演じ、「キングスマン」シリーズのマーク・ストロングらが共演。

 

「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」「ラースと、その彼女」のクレイグ・ギレスピーがメガホンをとった。

 

2021年5月27日から劇場公開され、5月28日からDisney+でも配信(追加料金が必要なプレミアアクセスで公開)。

 

(以上、映画.comより、引用抜粋。)

 

 

 

京都市内のイオンシネマ京都桂川では人気作品だからか、字幕版を1日3回上映されているにも拘わらず、それに対して、滋賀県のイオンシネマ草津では字幕版は1日1回上映しかなかったのですが、その割りには、観客は10名も居なかったように思います。

 

 

本作品は、ディズニーアニメ映画『101匹わんちゃん』(1961年)のヴィラン(悪役)である、クルエラ・ド・ヴィルを主役にしたその誕生秘話を描く前日譚のスピンオフ映画とのこと。

 

ディズニーアニメ映画『101匹わんちゃん』やその実写版である『101』(1996年)や、更にその続編の『102』(2001年)は、私も、一応は観た記憶はあったのですが、あいにくと、私はサイコな敵役であるクルエラの名前も内容も、ほぼ全て失念していました。

 

 

見どころの一つである、エマ・ストーンとエマ・トンプソンという「2人のエマのアカデミー賞女優による熾烈な競演」。

これは両者が曲者で、やりとりが全く飽きが来ませんでした。

特に、主演のエマ・ストーンのクルエラ役に入り込む没入感が半端なく凄いものがありましたね。

 

 

この作品のクルエラは、ディズニー史上最も悪名高い悪役というよりも、母親を、エマ・トンプソン演じるバロネスに殺された復讐に燃える1人の女性でした。

バネロスこそが、この作品では『101』におけるクルエラであり、ヴィランに見えました。

 

 

 

 

主人公のエステラを1964年生まれとして、主に、1970年代のロンドンを舞台に、作風的にはファッション業界が舞台となるため、あの名作『プラダを着た悪魔』と似た雰囲気もありました。

 

 

また、幼少期の12歳当時のエステラ役のティッパー・ザイフェルト=クリーブランドも可愛くて仕方なかったです。

 

 

冒頭のディズニーのマークから「白・黒・赤」という独特な色使いがなされていたりして、とにかくスタイリッシュな映像に加えて、楽曲の選曲センスも良くて、映像、音楽ともに楽しめる作品になっていました。

 

 

大きな事実を知ってしまったエステラは、それ以降、よりファッショナブルでサイコなクルエラへと変貌を遂げるのですが、とは言え、ダルメシアン犬を虐待するようなヴィランには見えませんでしたし、劇中にダルメシアン柄の服を着てはいましたが、決して殺したわけでもありませんでした。

 

 

本作品は、またその哀しい生い立ちや境遇からDC映画の『バットマン』シリーズにおけるヴィランであるジョーカーが何故生まれたのかを描いた、ホアキン・フェニックス主演の名作『ジョーカー』にも似た構造の映画でもありました。

 

 

エマ・ストーンは元々大きな瞳をしていますが、エステラからクルエラへと変貌する際には、目の周りを真っ黒なアイライナーで囲んでおり、余計に大きな目に見えました。

 

 

 

エマ・トンプソンは、貫禄のサイコなカリスマ・デザイナーのバネロス役を好演していましたね。

 

 

 

 

また、この映画は目くるめくパンク・ファッションもさることながらも70年代のヒット・チューンズで五感を刺激しまくる作品でもあり、選曲センスが抜群に格好良い。

 

 

ですので、出来れば配信ではなく、スタイリッシュな映像美、楽曲、そして、エマ・ストーンの演技を堪能するためにも、是非、映画館で観るのが望ましい作品かとも思いました。

 

 

 

ディズニーアニメ映画『101匹わんちゃん』を知っていると、本作では、クルエラの相棒である「ジャスパー」と「ホーレス」、そして、「101匹わんちゃん」の主役の「ロジャー」「アニータ」などもキチンと出ていることもよく分かります。

 

 

特に、劇中、ナンシー・シナトラの「にくい貴方」の楽曲をバックに、クルエラ演じるエマ・ストーンが闊歩する場面の高揚感は半端なかったですね。

 

○ナンシー・シナトラ『にくい貴方』

 

 

もちろん、ワンコたちも大活躍します。クルエラの相棒の「ジャスパー」と「ホーレス」の飼う二匹の小型犬のみならず、三匹のダルメシアン犬も可愛かったですね。

最後に、ある男女にダルメシアンの仔犬が届きますが、これが元祖『101匹わんちゃん』に繋がるというようにお話しの連続性も考慮してありましたね。

 

 

 

○The Rolling Stones - She's A Rainbow (Official Lyric Video)

 

 

 

 

 

 

 

と言うわけで、イオンシネマ草津にしても、柴咲コウさんによる吹替え版の『クルエラ』の方が上映回数もかなり多かったのですが、また、上映時間も予告編を併せて約2時間半くらい座席に座っていなければならなかったのですが、あえて字幕版にて、70年代のロックミュージックがガンガンの中で、カーチェイスシーンもあったりと、かなり満足感に浸ることが出来て、その為か、体感的にもそんなにも長く感じなかった映画でした。

 

字幕翻訳担当の松浦美奈さんの意訳を駆使した日本語字幕も素晴らしかったです。

 

 

コロナ禍でも配信オンリーの公開形態にならず、映画館でも上映してくれて本当にラッキーでした。

 

ウォルト・ディズニーさん、この度は本当に有り難うございました。

 

 

 

私的な評価としましては、

決して大作と呼べる映画ではないですが、エマ・ストーンとエマ・トンプソンによる演技合戦に、スタイリッシュな映像美、楽曲の選曲センスの良さを充分に発揮し、堪能出来た作品で、かなり大満足でした。

 

また、ディズニーアニメ映画『101匹わんちゃん』や実写映画『101』の詳細を忘れていたり、知らなかったとしても、このスピンオフ映画単体でも充分楽しめる出来映えになっていましたので、それらの点からも、五つ星評価的には、★★★★★(100点)の満点評価も相応しい作品かと思いました。

 

○映画『クルエラ』本予告編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。