『この世界の片隅に』(2016年) #この世界の片隅に #片渕須直 #イオンシネマ京都桂川 | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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「祝!キネマ旬報日本映画第1位&監督賞のダブル受賞。(16.11/13&17.1/10:ULTIRA上映)」

 

 

ジャンル:人間ドラマ

製作年/国:2016年/日本

配給:東京テアトル

公式サイト:http://konosekai.jp/

上映時間:130分

公開日:2016年11月12日(土)

監督:片渕須直

声の出演:のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ、岩井七世、生山茂、新谷真弓、渋谷天外ほか

 

 

 

【解説】

第13回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞したこうの史代の同名コミックを、「マイマイ新子と千年の魔法」の片渕須直監督がアニメ映画化。

第2次世界大戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前向きに生きようとするヒロインと、彼女を取り巻く人々の日常を生き生きと描く。

昭和19年、故郷の広島市江波から20キロ離れた呉に18歳で嫁いできた女性すずは、戦争によって様々なものが欠乏する中で、家族の毎日の食卓を作るために工夫を凝らしていた。しかし戦争が進むにつれ、日本海軍の拠点である呉は空襲の標的となり、すずの身近なものも次々と失われていく。それでもなお、前を向いて日々の暮らしを営み続けるすずだったが……。

 

能年玲奈から改名した、のんが主人公すず役でアニメ映画の声優初挑戦を果たした。

(以上、映画.comより抜粋させて頂きました。)

 

 

 

 

私の場合には、お友達と一緒に昨年11月の公開2日目の11/13(日)に、初めて本作を観賞に行った際には、のんさんの声の演技が上手くて、北條(浦野)すずという役柄の雰囲気作りにも、すごくマッチしていましたし、この一連のお話しを観ながら涙もホロリと流れたりもしましたので、映画的にも良い作品だとは思いました。

 

▲1度目の観賞も、ULTIRA上映。

 

ですが、正直なところ、自分でも何故だか解らないのですが、多くの皆さんが大絶賛されるほどの感動がイマイチ得られず終いで、何故にこんなににも自分の感受性が乏しいのかと自分の感性を疑ってしまうほどだった事もあり、なかなかブログ記事にさえ感想をどの様にまとめていいものかと、かなり困惑していました。

 

 

 

 

で、今回、今年初の劇場鑑賞の映画初めとして、傘寿(80歳)にも近い私の父親が、本作を是非一緒に観に行こうと申し出てくれた事もあり、私は2度目の観賞でしたが、新たな発見があれば良いなぁくらいの気持ちで再度観賞に臨みました。

 

(※今回も本作の全上映回をULTIRAスクリーンでの上映といった配慮をして下さっていたイオンシネマ京都桂川で観賞。)

 

▲2度目の観賞も、嬉しい事に、ULTIRA上映でした。

 

ですが、やはり、この2度目の観賞でも、涙をホロリとはしたものの、多くの皆さんが抱くような、凄く深い感動までに至らず終いといった感じで、またもや自分の感受性の鈍さが悔しい限りでした(汗)。

 

 

 

でも、今回、一緒に観賞した傘寿に近い私の父親は、普段は劇場で映画を観ても、(チャンバラのある時代劇映画を除いては)、その作品について褒める事が滅多になかったのですが、こと本作に限っては珍しいことに「素晴らしい出来栄えの映画やったな~!」と大絶賛!

 

 

 

特に、「焼夷弾や敵機からの機関銃掃射などの画の描写が、実にリアルで、戦時中にそういった事柄を実際に体験をした者が観ても、まさに当時を想い出すほど、本当に上手く描けていて良かった!」と、思いがけず、アニメの出来栄え具合にも感服しきりだったみたいで、映画鑑賞後の帰宅すがらのクルマの車中から帰宅後も、ずっと戦時中の実体験談や映画の話題で盛り上がることが出来て、その点は良かったでしたね。

 

 

 

私自身は何故だかそれほど凄く深い感動は得られなかったにせよ、今回は、年老いた私の父親がすごく満足して観賞出来た姿を見られただけでも良かったですし、嬉しかったですね。

 

 

また帰宅後は、私の母親も加わって、更に、こういった戦時中の実体験談を両親から聞く機会が持てた事は、戦争をまったく知らない私たちの世代にとっては、とても貴重な時間でしたし、有意義な時を過ごすことが出来ました。

 

▲北條すずさんと遊郭の白木りんさん。

 

そしてまた、今回の2度目の観賞で、なにも得るものがなかった事もなく、今回、私は、映画のエンディングロールのクラウドファンディングの募金者の氏名の下部に流れる、絵コンテの一連のお話しが、遊郭の白木りんさんにまつわるアナザーストーリーだと気が付いたのですが、その点は大収穫でしたし、面白い発見でしたね!

片渕須直監督はじめ製作スタッフの皆さんのエンディングロールの際にまで拘って工夫なされているのがよく解り、なんだかそれを知って嬉しくなりましたね。

 

 

この映画は、戦時中の市井の人々のありふれた日常の積み重ねを見つめながら、戦争というものの愚かさを再確認するといったアニメ映画であって、今までにない、ほんわかとした人々の営みの温かさをも内包した反戦映画なのかも知れないですね。

 

 

今作における私的な評価としましては、

前述した通りの今までにない、ほんわかとした市井の人々の日々の当たり前な営みの温かさを内包した反戦映画であり、のほほんとはしながらも、ひと筋強い芯の通った北條すずという女性が大切なものを無くしていきながらも健気に生きていく姿を描いており、その点では涙もホロリとしましたし、確かに、良いアニメ映画だったとは思いました。

ただ、皆さんが大絶賛されておられるほどの凄く深い感動までは得られなかったので、五つ星評価のうちの四つ星半の★★★★☆(90点)の評価とさせて頂きたいところでした。

しかしながら、私の父親による評価によりますと、文句なしの五つ星評価の★★★★★(100点)の満点評価が相応しいという意見らしいので、私もその意見に従いまして、本作品の評価は満点評価とさせて頂きますね。

 

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◎尚、今回も片渕須直監督のTwitterアカウント宛てに、私の年老いた父親が観た感想などについてTweetさせて頂いたところ、片渕須直監督から、ご返信(リプライ)のほか、RT(リツイート)をして頂いたからか、RT&いいね!が3桁の150を越すほどの反響を呼んでいる私の呟きもあり、驚きの余り、少々舞い上がっている次第です。

 

 

片渕須直監督はじめ製作スタッフさん。おめでとうございます!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

●『この世界の片隅に』予告編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。