「今回は、字幕版でも面白い!(16.8/13・2D字幕・先行上映)」
ジャンル:コメディ
原題:GHOST BUSTERS
製作年/国:2016年/米国
配給:ソニー・ピクチャーズ
公式サイト:http://www.ghostbusters.jp/
上映時間:116分
公開日:2016年8月19日(金)
監督:ポール・フェイグ
出演:クリステン・ウィグ、メリッサ・マッカーシー、ケイト・マッキノン、レスリー・ジョーンズ、クリス・ヘムズワース、アンディ・ガルシア、オジー・オズボーンほか
字幕翻訳者が、今作のリブート版では、とりあえずは「栗原とみ子」さんという御方で、オリジナル版では、アメリカンジョークを、独り善がりに、滅茶苦茶な字幕翻訳にしてしまって、全くもって面白くない翻訳になった作品にしてしまったあの高名な翻訳家の「T田N子」さんではなかったのが、何と申しましても、先ずは救いでしたね(苦笑)。
リブート版『ゴーストバスターズ』。
オリジナル版のバスターズメンバー役の1人だった、ハロルド・ライミスが近年に亡くなってしまった事から、監督が降板し、前シリーズ3作目の企画が流れたのは寂しい限りでしたが、装いも新たにリブート版として帰って来てくれましたね。
▲ハロルド・ライミス(1944年11月21日生 - 2014年2月24日没)
今の時代を象徴するかのように、リブート版では、メインのバスターズたちは、女性による奮闘に置き換えられはしますけれどね。
もっとも、今作の監督が、傑作コメディー『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』(2011年)のポール・フェイグという時点で、女性版バスターズに決まったも同然だったのかも知れないですが(笑)。
クチが悪くて有名でもある、オリジナル版のバスターズを演じたビル・マーレイが冗談交じりに、「(ポール・フェイグ組常連の)クリステン・ウィグやメリッサ・マッカーシーなどのバスターズならば女性版でも観てみたい!」との発言から真実味を帯び、女性版バスターズが実現したらしいのですが、その『ブライズメイズ 史上最悪のウェディングプラン』での演技にて、米国・英国アカデミー賞をはじめ数々の賞にノミネートされたメリッサ・マッカーシー。
▲メリッサ・マッカーシー(アビー役)
そして、同作品や『宇宙人ポール』でも大爆笑を誘うコメディアンヌぶりを発揮していたクリステン・ウィグ。
▲クリステン・ウィグ(エリン役)
また、女性物真似芸人としてもアメリカでも有名なケイト・マッキノンも相変わらず面白くて、さすがの安定感を見せていましたね。
勝手な憶測ですが、レズビアンであるとカミングアウトしているというのも起用の理由のひとつなのかも(?)
▲ケイト・マッキノン(ジリアン・ホルツマン役)
ですが、今回のキャストで最も注目して観るべきは、男性の受付係兼秘書として、相当なる筋肉お馬鹿キャラを演じたクリス・ヘムズワース。(アベンジャーズのマイティ・ソー役の人です。ハイ。)
イケメン・マッチョなのに突き抜けるほどの超ド低能ぶりを発揮(笑)。
しかも、外見のみで中身が全くない彼を救い出すために女性バスターズ陣が奮闘する構図も従来のマチズモ(男性優位主義)によるエンタメ映画の、全くの逆転の発想に他ならないところも現代を象徴しているというか皮肉っていて面白いですよね。
随所に、様々な映画のパロディが見られるのも監督の趣味の表れでしょうね。
特にオリジナル版を観ていて、お話の内容を憶えていると、ニヤリとさせられる箇所がいくつもあるのではとも思われましたね。
有名なオリジナル版の前シリーズのテーマ曲も引用され、さりげないと言おうか、オリジナル版のキャストのカメオ総出演も懐かしく楽しめるところが良かったですよね。
また各シーンの描写を、前シリーズを、かなりリスペクトしているのか、同じ様な構図からの描写もあって面白かったですね!
ビル・マーレイに、ダン・エイクロイド、アーニー・ハドソンといったオリジナル版バスターズに加え、前シリーズで受付嬢役だったアニー・ポッツに、シガニー・ウィーヴァーまでのカメオ出演の大出血サービスでしたね。
もちろん。オリジナル版の前シリーズを知らなくとも全く問題はないのでしょうが、知っていると別の楽しみ方出来る映画にもなっているところが嬉しかったですね。
今回の<先行上映>では、イオンシネマの場合には、何故だか2D字幕版しかなく、お盆期間中ということもあり、クルマで行けて駐車場無料サービスのあるシネコンと言うことなどから、自ずとイオンシネマ京都桂川で観るべくして、仕方なく2Dにて鑑賞しましたが、今回は、オリジナル版の滅茶苦茶な字幕翻訳とは異なり、なかなか上手な字幕翻訳をしてくれていて、エロいジョークもそこそこ笑えて面白かったですね。
リブート版として、理系オタク女子の奮闘ぶりを描いた本作ですが、自由の国アメリカを象徴する存在であり、人種のるつぼでもあるNYを舞台に、女性、中年、オタク、黒人、(そしてレズビアン)といった差別受ける4人の活躍の意図するところは明白でしょうね。
▲レスリー・ジョーンズ(パティ・トラン役)
また、アメリカ本国ではバスターズの1人を演じた黒人女性のレスリー・ジョーンズに対して心ない差別行為でも話題になってしまったようですが、それだからこそ彼女たちは立ち上がる必然性があったのかも知れないですね。
アメリカに巣食うゴーストの正体は、そういった<旧態依然たるシロモノ>なのかも知れないですね。
私的な評価としましては、
特に、オリジナル版の前シリーズの復習として、DVDを観直したりは全くしていなかったのですが、このリブート版を観ていながら、当時の記憶が蘇ってきて、面白かったですね。
そういった懐かしさに加えて、今作では、特に、無能な男性受付係のクリス・ヘムズワースの相当なるお馬鹿キャラぶりがなかなか楽しかったですね。
エンディングロールまでも彼の見せ場があって笑えましたね。
懐かしさのみでも、かなり高評価に値するかとは思いますが、そういった点を総合的に勘案しまして、2D字幕版で観た限りでは、四ツ星相当の★★★★(80点)の評価とさせて頂きます。
次回は、是非、CMの謳い文句通りなのかどうかを検証するべく、<飛び出すハミ出る3D映像>で、3D・4DXにて、早くアトラクション的な体感をしたいですね!
●映画『ゴーストバスターズ』(2016年)予告ラスボス登場編
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今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。
取り急ぎ、今回は、『ゴーストバスターズ』の先行上映(2D字幕版)の感想記事をUPさせて頂きましたが、まだ個別のブログ記事としてUP出来ていない観賞済み映画の感想記事の方も、特に7月以降分からが沢山の本数分残っていますので、それらも頑張って投稿させて頂きたいとは思っておりますので、その節は、どうかまた宜しくお願い申し上げます。