『天空の蜂』(2015年)#東野圭吾 #堤幸彦監督 #江口洋介 #本木雅弘 | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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毎月最低でも5本以上は劇場で観る様に心掛けているのですが、
ここ最近劇場で見た映画では、ちょうどタイムリーに、昨日に観て来た『天空の蜂』(2015年)が、なかなか面白かったですね。

稀代のベストセラー作家の東野圭吾さんが20年前に書き下ろされた、福井県敦賀市の原発の真上に、自動操縦により、最新鋭巨大ヘリコプターをホバリングさせて燃料が尽きると共に墜落させるといった、史上最悪の<原発テロ>を仕掛けられたという犯行を主題にしたクライシス・サスペンス小説を、ヒットメイカーの堤幸彦監督が実写映像化を手掛けた作品でした。

「<反原発>の訴求性もあるエンタメ映画(15.9/28・劇場)」
ジャンル:サスペンス
製作年・国:2015年/日本
配給:松竹
上映時間:138分
公式サイト:http://tenkunohachi.jp/
公開日:2015年9月12日(土)
監督:堤幸彦
出演:江口洋介、本木雅弘、仲間由紀恵、綾野剛、國村隼、柄本明、光石研、佐藤二朗、やべきょうすけ、手塚とおる、松島花、石橋けい、前川泰之、松田悟志、森岡豊、カゴシマジロー、竹中直人、落合モトキ、向井理、永瀬匡、石橋蓮司ほか


天空の蜂・映画チラシ1表 
天空の蜂・映画チラシ2表 
天空の蜂:映画チラシ裏1 
天空の蜂:映画チラシ裏2 


映画の出来栄えについては、賛否両論もあるみたいですが、
私的な率直な感想と致しましては、上手くスリルとサスペンス溢れる、エンタメ映画の要素を押さえつつも、<反原発・脱原発>といった原発自体や原発を取り巻く日本国民の抱える闇の部分についての訴求的効果があるメッセージ性の強い映画という点もなかなか面白かったですね。

天空の蜂・湯原(江口)&三島(本木)1 

東宝ではなく松竹が手掛けた割には、とても大掛かりなVFXやロケに費やしたであろう作風の映画でしたが、この<反原発・脱原発>という主題からすれば、社会派映画の実に松竹らしい作品とも言えるかも知れないですね。

天空の蜂・会議室 

原作小説の素材の力量が大きいとは思いますが、堤幸彦監督作品は、ある程度の作品は、観て来ていますが、その中でも群を抜いて断トツに面白い作品だったとも思いましたね。

天空の蜂・雑賀(綾野剛)&三島(本木) 

但しながら、決してベタ褒めという訳でもなく、
連ドラではなく、映画版という、非常に限られた時間的な制約があるがために、テロリストたる「天空の蜂」の犯人像があまりにも早く絞られてしまったり、真犯人像の正体も早い段階で誰もが怪しむであろうといった描写になってしまっていた点は玉に瑕でしたね。

天空の蜂・赤嶺(仲間由紀恵) 

とは言え、そういったマイナス要素を加味しても、まだ余りあるほど、面白い実写映画として、非常に良く出来ていた作品だったと思いました。

 

 


また、映画の予告編などでは、番宣では、秦基博さんの歌う主題歌「Q&A」ばかりがクローズアップされてはいますが、今回のこの『天空の蜂』にて、日本映画の劇中音楽を初担当された、英国人のリチャード・プリンのBGMのオリジナルスコアが凄く良かったですね。

※尚、『天空の蜂』のHPにて、リチャード・プリンの劇伴3曲が視聴出来ますが、ミニアルバムで良いので、是非とも早期にCD化して欲しいですね。


 


私的な評価と致しましては、
テロリストたる「天空の蜂」の犯人像を絞り込むまでが、かなり行き急いだ展開の様な描写であったのは残念でしたが、そういったマイナス要素を加味しても、まだ余りあるほど、エンタメ映画としても、充分にハラハラドキドキ出来る映画になっていましたので、★★★★(80点)の高評価にも相応しい作品かと思いました。

オススメ作品です。



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