ジャンル:バイオレンス
原題:KICKーASS2
製作年/国:2013年/米=英
配給:東宝東和
上映時間:103分
公式サイト:http://kick-ass-movie.jp/
公開日:2014年2月22日(土)
監督:ジェフ・ワドロウ
出演:アーロン・テイラー=ジョンソン、クロエ・グレース・モレッツ、モリス・チェスナット、クラウディア・リー、クラーク・デューク、オーガスタス・プリュー、クリストファー・ミンツ=プラッセ、ジム・キャリーほか
R15+
滋賀県草津市のシネコンにて鑑賞。
率直な感想と致しましては、
期待値のハードルをかなり高くして鑑賞に臨んだためか、特に、<ヒット・ガール>の活躍ぶりが、前作に比べて、今ひとつで、最終決戦では大苦戦を強いられた印象も強くて、その点が、かなり物足りない感じも致しましたね。
さて、今回の続編のお話しの流れ的には、
前作で、ヒーローに成りたかった男のデイブ(アーロン・テイラー=ジョンソン)が、<キック・アス>として、一躍ヒーローになったせいか、街に自称ヒーローと名乗る変人が多数出現するのでした。
そのせいもあってか、今では、<ヒット・ガール>として活動することを、後見人で養父のマーカス(モリス・チェスナット)から禁止されている、ミンディ・マクレイディ(クロエ・グレース・モレッツ)として、普通の学園生活を送っているフリをしている、<ヒット・ガール>から直々に、デイブは本物のヒーローになるべく鍛錬を受けるのでした。
その一方で、レッド・ミスト改め、マザー・ファッカー(クリストファー・ミンツ=プラッセ)が、お金にものを言わして、世界中から凄腕の暗殺者をスカウトし、父の仇を討つべく、<キック・アス>を倒すため、大悪党軍団を結成し始めるのでした。
そんな矢先、ミンディ・マクレイディが<ヒット・ガール>として未だに活動していることが、後見人で養父のマーカスに知れてしまい、以後、健全な学園生活を送ることを誓わされられるのでした。
そのため、1人ぼっちのヒーローとなった<キック・アス>は、ネットで知り合った自称ヒーローを名乗る男を通じて、スターズ・アンド・ストライプス大佐(ジム・キャリー)を紹介されて、彼をリーダー格にした、<ジャスティス・フォーエバー>という自称ヒーローたちのチームを結成するのでしたが・・・。
といったストーリー展開の映画でした。
今回の続編は、ヒーローに成りたかった男のその代償を支払わされるくだりにしても、一見すると、サム・ライミ版の『スパイダーマン』を彷彿させるお話しにはなってはいますが、クロエ・グレース・モレッツが提案したという、普通の学園生活を送るデイブとミンディ・マクレイディのくだりの描写などは、あたかも『アメイジング・スパイダーマン』の様でもありましたね。
ですが、下ネタやお下劣な台詞の応酬については、前作よりも更に過激になった一方で、アクションは一部のシーンを除いては、過激度も控え目で、<ヒット・ガール>を封印して、ミンディ・マクレイディとして学園生活を送るために、<ヒット・ガール>の活躍ぶりが少なめだったのが、イマイチ勿体ない感じを受けましたね。
これも、今回の続編については、前作のマシュー・ボーン監督がプロデューサーにまわり、監督・脚本をジェフ・ワドロウ監督が代行したせいなのか、テンポも良く無駄な説明シーンなどはないのですが、どうもアクションなどのシーンでも歯切れが悪かった感じがしましたね。
また、何よりも今作では、<マザー・ファッカー>が率いる大悪党軍団の<マザー・ロシア>のみが異常に目立って、1人舞台で大暴れしていた印象を受けましたね。
このネーミングのいい加減さも<マザー・ファッカー>のお馬鹿な道楽息子ぶりを象徴していますね。
この<マザー・ロシア>がまさに神取忍さんかと見間違うほどの強靱な肉体美で、本当にアメコミから飛び出した様な、それほどに強烈な役柄でしたね。
ただ、今回の映画の主題は、「ヒーローがいるからこそ悪党が産まれるのか?」、「暴力には暴力しか生まない」といった、これまでのアメコミヒーローの『ダークナイト』シリーズのバットマンなどの歴代のヒーローたちが抱えていた問題を上手く凝縮した様なお話しではありましたね。
私個人的には、B級映画からメジャー級映画へと昇格したのは良いものの、<ヒット・ガール>のアクションシーンも少なめになり、大苦戦を強いられるといった展開には観ていても、前作の様な爽快感が足りなかったのが残念でしたね。
ただ、そんな中でも、B級映画的な、<ゲロゲリ装置>がツボでしたね。
エンディングロールが始まってから席を立つ観客も多かったのですが、エンディングロールの最後の最後にオマケ映像があるのでお楽しみ!!!!!
この『キック・アス』は3部作だそうですが、次回作は、是非、<ヒットガール>の爽快感溢れる華麗なアクションシーンがもっともっと観たいので、『ヒット・ガール』のスピンオフ的な映画にでもして欲しいくらいですね(苦笑)。
私的な評価と致しましては、
前作では、<ヒット・ガール>が大活躍して、その活躍ぶりが、非常に、華麗で爽快感があったのですが、今回は、その<ヒット・ガール>のアクションシーンも比較的に少なめで、最終決戦では大苦戦を強いることになった点などから、面白さも半減してしまいましたね。
前作の満点評価に値するほどの面白さはないにしても、個々の小ネタは、そこそこ面白かったので、★★★★(80点)の高評価を付けさせて頂きました。
※尚、原作アメコミの『ヒット・ガール』と『キック・アス2』とは映画の設定との相違点が多数あるみたいですので、是非とも早くに、3/20(木)発売予定の日本語訳の原作アメコミも購入したいと思いました。
●映画『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』3分特番
●映画『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』予告編
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この度も、最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。