ジャンル:人間ドラマ
英題:Miracle in Cell No.7
製作年/国:2012年/韓国
配給:コムストック・グループ
上映時間:127分
公式サイト:http://7banbou.com/
公開日:2014年1月25日(土)
監督:イ・ファンギョン
出演:リュ・スンリョン、パク・シネ、カル・ソウォン、チョン・ジニョン、オ・ダルス、パク・ウォンサン、キム・ジョンテ、チョン・マンシク、キム・ギチョンほか
![7番房の奇跡・チラシ](https://stat.ameba.jp/user_images/20140218/21/halu7100/a5/5e/j/o0550077612850730177.jpg?caw=800)
![7番房の奇跡・チラシ裏](https://stat.ameba.jp/user_images/20140218/21/halu7100/76/7e/j/o0550077012850730174.jpg?caw=800)
京都市内の大型シネコンにて鑑賞。
率直な感想と致しましては、
生真面目に観れば、ツッコミどころも満載の映画ではありましたが、親子愛を描いた、コメディ風味に味付けされたファンタジー映画として観れば、そんなことはどうでも良いくらいに涙が溢れて止まらない、まさに号泣してしまった映画でした。
![7番房の奇跡・ヨング・イェスン2](https://stat.ameba.jp/user_images/20140218/21/halu7100/67/db/j/o0450030912850730173.jpg?caw=800)
お話しの流れ的には、
『アイ・アム・サム』を彷彿させるような、シングルファーザーで、6歳程度の知能しかない知的障碍者の父親のヨング(リュ・スンリョン)と、しっかり者の6歳の一人娘イェスン(カル・ソウォン)。
春には、<美少女戦士セーラームーン>の黄色いランドセルを背負って小学校へと思っていた矢先に、父親のヨングが、警察庁長官の娘への児童誘拐・強姦・殺人容疑などの冤罪事件に巻き込まれて逮捕され、「S4」という凶悪犯罪者扱いの烙印を受け、収監。
![7番房の奇跡・イェスン](https://stat.ameba.jp/user_images/20140218/21/halu7100/fb/f6/j/o0450030012850730172.jpg?caw=800)
その後、親子離ればなれになってしまうのでした。
刑務所暮らしが始まる否や、同じ房の7番房の5人の囚人達は、そのヨングの罪状を知って、当初は、ヨングを袋叩きにするのでした。
![7番房の奇跡・7番房の囚人達](https://stat.ameba.jp/user_images/20140218/21/halu7100/b1/f8/j/o0450031012850734259.jpg?caw=800)
ですが、そんな或る日、元・暴力団員の7番房の房長のヤンホ(オ・ダルス)が対立する囚人から命を狙われるのでしたが、いち早くそれを察知したヨングがその身を挺して、ヤンホの命を救うのでした。
それを恩義に感じた房長のヤンホは、ヨングの欲しいものは何でも叶えてやると約束し、一人娘イェスンをひと目会わせようと、7番房へ忍び込ませる一大作戦を決行するのでしたが、その幸せの時間は長くは続かなかったのでしたが・・・。
![7番房の奇跡・イェスン2](https://stat.ameba.jp/user_images/20140218/21/halu7100/86/d3/j/o0266018912850744323.jpg?caw=800)
冒頭、模擬国民参加裁判の公判の模様から始まりますが、そこで弁護士役を務めるのは、立派な大人の女性になったイェスン(パク・シネ)でしたが、父の汚名を返上すべく、父親のヨングが本当に守りたかったものを訴えるべく、過去の回想シーンをふんだんに織り交ぜながら、お話しは進行していくのでした。
![7番房の奇跡・大人になったイェスン](https://stat.ameba.jp/user_images/20140218/21/halu7100/fd/1d/j/o0450030012850744324.jpg?caw=800)
といったストーリー展開の映画でした。
![7番房の奇跡・ヨング&イェスン](https://stat.ameba.jp/user_images/20140218/21/halu7100/48/4b/j/o0450030012850760459.jpg?caw=800)
この作品の場合には、単なるお涙頂戴映画の様な、妙な、あざとさもなく、7番房の5人の囚人達の織りなす会話にも笑いがあり、そしてヨングとイェスン親子の悲劇的な運命にも涙が溢れ出てくる映画でした。
ですから、この映画をご都合主義だとかお涙頂戴映画と揶揄される人もおられるみたいですが、そもそも『アイ・アム・サム』の様な問題提起型の映画ではなく、無実の罪を着せられた知的障碍者の父親とその娘との、悲劇的ではあるもののコメディ風味に味付けをなされた、ファンタジー映画なのですから、目くじらを立てて批判するのはお門違いも甚だしいとも思いましたね。
![7番房の奇跡・ヨング2](https://stat.ameba.jp/user_images/20140218/21/halu7100/36/97/j/o0176023412850763893.jpg?caw=800)
それに致しましても、
主演の知的障碍者の父親・ヨング役のリュ・スンリョンが、故・中村勘三郎さんが、漫才師のトミーズ健さんのお馬鹿ギャグを真似ているようで、観ていながら、そのソックリぶりには驚かされましたね。
また、幼き日のイェスン役のカル・ソウォンちゃんが、ダコタ・ファニングにも引けを取らない名演技で可愛らしかったですね。
![7番房の奇跡・イェスン3](https://stat.ameba.jp/user_images/20140218/21/halu7100/3b/b6/j/o0275018312850760458.jpg?caw=800)
韓国国内にて、約1.200万人以上を動員し、観客動員数歴代第3位を記録した本作ですが、やはり、この作品の肝は、7番房の5人の囚人達が、イェスンを「イエス様」と勘違いした様に、まさにイェスンの笑顔や愛くるしさは、刑務所内の「イエス様」そのものだったかもしれないですが、本当の「イエス様」は、実は、イエス・キリストの様に、無実の罪を着せられながらも、純真無垢な心を持ち続けた、知的障碍者の父親のヨングそのものだったのかも知れないですね。
![7番房の奇跡・ヨング・イェスン3](https://stat.ameba.jp/user_images/20140218/21/halu7100/b4/0c/j/o0275018312850760457.jpg?caw=800)
私的な評価と致しましては、
笑いあり、涙あり、そして号泣してしまうというほどの、コメディ風味に味付けされたファンタジー映画でしたので、私は、これまでこんな映画を待ち望んでいましたので、文句なしの★★★★★(100点)の満点評価を付けさせて頂きました。
お勧め作品です。
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この度も、最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。
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