『アメリカン・ハッスル』(2013年) | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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「ハッスル=詐欺(14.2/5・劇場)」
ジャンル:人間ドラマ
原題:AMERICAN HUSTLE
製作年/国:2013年/米国
配給:ファントム・フィルム
上映時間:138分
公式サイト:http://american-hustle.jp/
公開日:2014年1月31日(金)
監督:デヴィッド・O・ラッセル
出演:クリスチャン・ベイル、ブラッドリー・クーパー、エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、ジェニファー・ローレンス、ロバート・デ・ニーロ、ルイス・C・K、マイケル・ベーニャ、アレッサンドロ・ニヴォラ
ほか

アメリカン・ハッスル・チラシ
アメリカン・ハッスル・チラシ裏

滋賀県大津市のシネコンにてポイント鑑賞。

率直な感想と致しましては、
多少中だるみ感があったのは確かですが、実話をエンタメ映画に料理している点では、なかなか評価出来る作品には仕上がっていましたね。

アメリカン・ハッスル・アーヴィン1
アメリカン・ハッスル・アーヴィン2

冒頭のクリスチャン・ベイル演じる天才詐欺師アーヴィンの鏡の前での1:9分けの<変装>シーンからして、なかなか面白かったのですが、役作りのために、『ザ・ファイター』では大幅に減量し、『ダークナイト』シリーズのバットマン役では筋肉ムキムキに肉体改造したかと思いきや、今作では、毛を抜き、体重も20㎏増量したらしいといった、この人の<役者バカ>ぶりも徹底していましたね。

アメリカン・ハッスル・シドニー
アメリカン・ハッスル・シドニー2

また、アーヴィンの愛人・シドニー役のエイミー・アダムスのセクシーでグラマラスな衣装が、いつ胸がはだけないかと冷や冷やしてしまうほど大胆な衣装ばかりで驚かされました。

アメリカン・ハッスル・アーヴィン&リッチー

かなり脚色しているかとは思うのですが、FBI捜査官のリッチー役のブラッドリー・クーパーのキレっぷりも可笑しかったですね。
FBIの上司をボッコボコにしたりと、アレは絶対脚色でしょうね(笑)。

アメリカン・ハッスル・ロザリン
アメリカン・ハッスル・ロザリン2

その中でも群を抜いて、面白かったのは、やはり、アーヴィンの本妻・ロザリン役のジェニファー・ローレンスのバカ嫁っぷりでしたね。

この以上、主要キャスト4名が全て、オスカー候補に名を連ねているだけあって、確かに芸達者が揃い踏みしたコメディ風味にトッピングした実話ベースの映画で、デヴィッド・O・ラッセル監督の前々作『ザ・ファイター』、前作『世界にひとつのプレイブック』に出演した主要俳優陣がカブっているからか、もはや<ラッセル組>とも呼べるキャストのアンサンブルが、実に見事で、なかなか面白かったですね。

アメリカン・ハッスル・アーヴィン&シドニー

お話し的には、
1979年に実際にあった「アブキャスト事件」を題材にした映画。

アメリカン・ハッスル・おとり捜査

完全犯罪を続けてきた天才詐欺師アーヴィン・ローゼンフェルト(クリスチャン・ベイル)と、そのビジネス・パートナーにして愛人のシドニー(エイミー・アダムス)でしたが、出世を狙うイカれたFBI捜査官のリッチー(ブラッドリー・クーパー)のおとり捜査によって逮捕されてしまうのでした。

アメリカン・ハッスル・リッチーおとり捜査

ただ、そこで、FBI捜査官のリッチーから、二人を自由の身にする引き換えに、司法取引として、二人は、捜査協力をさせられるのでしたが・・・。

といったストーリー展開の映画でした。

アメリカン・ハッスル・リッチー&詐欺師二人

小道具や衣装も、1970年代の時代背景を上手く投影していて、素晴らしかったですが、ベタな選曲ながらも、ドナ・サマーやビージーズやポール・マッカートニー&ウィングスなどの1970年代の音楽も上手く盛り込んだ選曲も良かったですね。

アメリカン・ハッスル・デニーロ

また、出番は少ないながらも、ロバート・デ・ニーロの、クリスチャン・ベイルとの新旧の<役者バカ>対決も見どころのひとつでしたね。

アメリカン・ハッスル・シドニー&ロザリン

ただ、欲を申せば、天才詐欺師のアーヴィンの本妻・ロザリン役のジェニファー・ローレンスを、脚本の上でも、もっと早くに登場させれば、もっと面白くなった様にも感じましたね。

あのバカ嫁のロザリン役のジェニファー・ローレンスが登場してからが、本当に面白くなりましたので、もしも、もっと早く登場させていれば、中だるみ感も多少は解消出来たのではないかとも思いましたね。

アメリカン・ハッスル・カーマイン

ジェレミー・レナーのファンの御方には申し訳ないのですが、ニュージャージー州カムデン市の市長・カーマイン役のジェレミー・レナーのリーゼント頭姿が、何気に、映画を観ながら、濱田岳くんに似ていると思って仕方がなかったのは私だけでしょうか(笑)。

一般的に、歴史物・実話物好きのアカデミー会員が多いアカデミー賞ですから、ゴールデングローブ賞に引き続き、この作品がオスカーを手にするのでしょうか??
アカデミー賞作品賞を受賞するには、ちょっと物足りない感はありましたが、総じて観れば、なかなか面白い作品ではありましたね。

アメリカン・ハッスル・主要キャスト

私的な評価と致しましては、
クリスチャン・ベイルの<役者バカ>ぶりも凄かったですが、もはや<ラッセル組>とも呼べる、芸達者な主要キャストによるアンサンブルが見事で、実話をベースにコメディ風味に脚色して、なかなか面白い作品に仕上がっていましたね。
ただ、脚本の上でも、アーヴィンの本妻・ロザリン役のジェニファー・ローレンスのバカ嫁っぷりを、もしも、もっと早くに登場させていれば、中だるみ感も解消出来たのではと、その点が悔やまれましたが、総じて観れば、なかなか面白かったので、★★★★(80点)の高評価を付けさせて頂きました。

お勧め作品です。


●映画『アメリカン・ハッスル』予告編


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