ジャンル:ファンタジー
原題:WRECK-IT RALPH
製作年/国:2012年/米
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
上映時間:108分
公式サイト:http://www.disney.co.jp/sugar-rush/home.html
公開日:2013年3月23日(土)
製作総指揮:ジョン・ラセター
監督:リッチ・ムーア
滋賀県大津市のシネコンにて、同時上映の短編アニメの『紙ひこうき』が、本年度の第85回アカデミー賞で、最優秀短編アニメ-ション賞を受賞したという事前情報以外には、特に、本編については、何の予備知識もなく、2D吹き替え版を鑑賞。
ディズニー製作のゲーム機の内部プログラムを題材にした映画と言えば、あの『トロン』が有名ですが、この映画は、その『トロン』というよりも、ピクサー・アニメ映画の『トイ・ストーリー』に近い、ゲームセンターの裏側のキャラクター達の私生活の暮らしぶりを描いた作品でした。
お話しの流れ的には、
ゲーム機のキャラクター達には、ゲームセンターが閉店後には、それぞれの暮らしがあり、ゲーム機同士を行き交う<ゲーム・セントラル・ステーション>という憩いの場まで存在するという設定。
そんな中、劇中のゲーム機の『フィックス・イット・フェリックス』の<壊し屋>の悪役キャラクターのラルフは、悪役であるが故に、同じゲーム機の他のキャラクターからも嫌われて、私生活でも廃材置き場で寝起きする毎日。
30年も現役のゲーム機の悪役キャラクターとして働いてきたのですが、その30周年記念パーティーにも仲間ハズレにされてしまい、良いところは、みんなゲームの主役でヒーローの<直し屋>のフェリックスに持っていかれて、とうとう悪役キャラに厭気がさし、1度で良いから、主役のヒーローキャラクターになろうと金のメダルを得ようと試みるのでしたが、二転三転の末に、迷い込んだのは、レースゲームの『シュガー・ラッシュ』というお菓子の国のマリオカート版のゲーム機でした。
そのゲーム機『シュガー・ラッシュ』で、<欠陥プログラム>として、仲間ハズレにされ、「レーサーになりたい」という夢を叶えられないでいる、少女ヴァネロペと出会い、似たような境遇の二人の間に友情が芽生え、次第に絆を深めていくのでした。
しかしながら、ゲーム機の世界には、「他のゲーム機の世界を侵入し乗っ取ったり、自分のキャラの役割を変えてはならない」という厳しい掟があるのでした。
この掟が破られたことで、ゲームセンターの世界に災いが、そして、各キャラクター達もパニックに陥ることとなるのでした。
ですが、実は、このレースゲーム機の『シュガー・ラッシュ』には隠された秘密があることを、ラルフは知るのでしたが・・・。
といったストーリー展開の映画でした。
率直な感想と致しましては、
冒頭のウォルト・ディズニーのマークが16ビットで表現されている辺りも小洒落ていましたよね。
また、始まって、直ぐに、<悪役キャラお悩み相談の友の会>を『パックマン』のゲーム機の中で実施しているのも可笑しかったですね。
そして、また、何よりも、ゲームセンター版『トイ・ストーリー』的な映画で、任天堂の『スーパーマリオブラザーズ』シリーズの悪役キャラのクッパや、カプコンの『ストリートファイターⅡ』の登場人物達や、セガの『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のソニックや、ナムコの『パックマン』、コナミの『Dance Dance Revolution』などなど数々の本物のゲーム機や本物のキャラクター達などと、コラボレーションしているのが、懐かしくて、また面白かったですね。
クラシカルな8ビットのゲームから、リアル感溢れるシューティングゲームの世界など、様々なゲームの世界観を堪能出来るのも、実に面白くて、これこそ、大人から子供まで楽しめる良作アニメになっているかと思いましたね。
ゲーム機の『フィックス・イット・フェリックス』の悪役キャラのラルフが<壊し屋>で、主役キャラのフェリックスが<直し屋>というところがミソで、ここにも、ちゃんと伏線が張ってあり、非常に面白かったですね。
劇中の『ヒーローズ・デューティ』というバーチャル・SFシューティングゲームの女性軍曹の指導教官キャラのカルホーン軍曹の活躍なども見どころのひとつで面白かったですね。
それに致しましても、
日本では、全国すべて吹き替え版での上映ということ自体には、それほど驚かなかったのですが、全世界共通の挿入歌&主題歌が、AKB48の『Sugar Rush』という点は、なかなか、すごいですし、この点も、謂わば、AKB48においても、ディズニー映画史上においても、快挙ですね。
同時上映の本年度・第85回アカデミー賞・最優秀短編アニメ-ション賞受賞作品の『紙ひこうき』も、モノクロアニメーションながらも、ある駅で出会った二人を結び付ける不思議な<紙ひこうき>が、実に、ロマンチックで、そしてファンタジックで良かったですね。
でも、ちょっと仕事を怠け過ぎですけれどね(苦笑)。
私的な評価と致しましては、
ゲームセンター版の『トイ・ストーリー』的なゲーム機のキャラクターの暮らしぶりを描いたお話で、実に面白く、また懐かしくもあり、コラボ出演している本物の実在するゲーム機のキャラクターを見付けるのも楽しみのひとつにもなりましたし、本当に、大人から子供まで楽しめる良作アニメ作品だったと実感致しましたので、同時上映の『紙ひこうき』ともども、文句なしの★★★★★(100点)満点の評価が相応しい映画かと思いました。
お勧め作品です。
●映画『シュガー・ラッシュ』劇場予告編
●同時上映:短編アニメーション『紙ひこうき』
●全世界共通挿入歌&主題歌:AKB48『Sugar Rush』
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