『勝利への脱出』(1980年) | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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丸山桂里奈・著『逆転力~マイナスをプラスにかえる力』

この度、昨年の9月のロンドン五輪の出場枠を懸けたアジア最終予選の最終戦の対中国戦で、右膝前十字靱帯損傷の大怪我をされてしまっていた、丸山桂里奈選手が、無事に怪我を克服され、カムバックされて、今回のロンドン五輪・サッカー女子<なでしこJAPAN>の代表メンバーに選出されたのを機に、丸山桂里奈さんのオフィシャルサイトにて、今年(2012年)の3月に出版された著書『逆転力』の存在を知り、早速、購入し、その著書を拝読させて頂きました。

逆転力004



この本を読んで、もしも、単なる、ありきたりな一般論的な言葉の羅列という人もいるかもしれない。

ですが、この本は、丸山桂里奈選手のこれまでのサッカー人生に懸けた、生まれてから29年の半生の中での数々の「挫折」を乗り越えるための、ポジティブ思考な発想や方法を書き記した本だけに、その言葉の節々には、重みがあり、思わず、「そうそう!そうなんだよね。」と考えさせられるものばかりが、ギッシリと詰まっている本かと思われましたね。

たとえば、

●ケガや病気はいつか治る。大事なのは、心まで壊さないこと。
●横道にそれてもいい。戻ったところが自分の進む道。
●どん底を自覚すれば、怖いものなし。あとは這い上がるのみ!

などなど

いま悩みを抱えている人やスランプに落ち込んでいる人にも、当てはまる様な、格言的な言葉が、数多くギッシリと詰まった本でしたね。

ですので、サッカーとは無縁の御方々にも為になる格言的な言葉もさることながらも、澤穂希選手やノリさん(佐々木則夫監督)、アンチ(安藤梢選手)など、なでしこJAPANに関するお話しも多数盛り込まれていますので、サッカーファンも充分に楽しめる面白い本でもありましたね。

また、何と申しましても、この本は、サッカーひと筋で歩んできた、丸山桂里奈選手の29年の半生記であるとともに、私の知らなかった、素のままの丸山桂里奈選手の姿が書き記されていましたのが実に良かったでしたね。それが一番の収穫だったかもしれないですね。

丸山桂里奈選手・Twitter画像



この明日の7月9日で、丸山桂里奈選手が、2011年・ドイツ女子W杯の対ドイツ戦の決勝ゴールを決めた日から、ちょうど丸1年が経ちますが、今後も、丸山桂里奈選手のご活躍に期待したいものですね。

がんばれ!!なでしこJAPAN!!がんばれ!!丸山桂里奈選手!!

そこで、今回は、サッカー女子<なでしこJAPAN>の丸山桂里奈選手の著書『逆転力』にちなみ、往年のサッカー選手達が競演したサッカー版の「大脱走」とも言える映画『勝利への脱出』(1980年)をご紹介させて頂きます。

「ペレのバイシクル・シュートが凄い!(DVD鑑賞)」
ジャンル:人間ドラマ
原題:ESCAPE TO VICTORY
製作年/国:1980年/米
配給:パラマウント
時間:116分
公開日:1981年12月19日(土)
監督:ジョン・ヒューストン
出演:
シルベスター・スタローン、マイケル・ケイン、マックス・フォン・シドー、ペレ、ボビー・ムーア、キャロル・ロール
ほか

勝利への脱出・パンフ




我が家の各部屋の中を大掃除して整理していましたらば、本作品『勝利への脱出』を含めた、懐かしいパンフレットの数々が見付かり、久し振りに、マイ・ライブリーの中から、本作品の廉価版DVDソフトを鑑賞致しました。

率直な感想と致しましては、
1981年の公開当時に、劇場にて鑑賞した際の、あの感動のラストシーンや、サッカーの試合の中での、あのペレの<バイシクル(オーバーヘッド)・シュート>は鮮明に憶えていましたが、今回、久し振りに、DVDを鑑賞致しまして、細かいストーリー展開やサッカーの試合の内容を観まして、感慨もひとしおでしたね。

※原題は、パンフレットにも、「ESCAPE TO VICTORY」となっていましたが、DVDソフトの冒頭の原題や映像特典の<劇場版予告編>を観ますと「VICTORY」のみの様でした。

勝利への脱出・チラシ

勝利への脱出・チラシ裏



サッカーやプロ野球などのスポーツ観戦に夢中だった子供時代の当時を想い出させる名作の1つですが、特に、ラスト約30分の、連合国軍捕虜チーム対ドイツ代表チームの試合模様が本当に拍手モノでしたね。

あの試合展開のおおまかな中身については、ルイス役を演じる<サッカーの神様>こと、ペレが試合展開を発案したそうですが、そう言えば、ペレの活躍が目覚ましかったですよね。
作品自体の監督はジョン・ヒューストン監督によるものですが、ことゲーム・シーン監督としては、ロバート・ライガー監督を起用している点も良かったとも思われましたね。
サッカーの試合中継のシーンは、ライブ感も溢れていて、スローモーションも多用するなど、非常に良かったでしたし、華麗でもありましたね。

ハッチ役を演じる、シルベスター・スターローンの素人ゴールキーパー役が、維持していた90キロの体重を役作りのために18キロ減量したとは言っても、若干、身体の造りが、<ナチスに囚われた連合国軍の米軍兵捕虜>にしては、やはり肉付きが、余りにも良過ぎた点や、全くの素人のゴールキーパーにしては、お話しが出来過ぎな点などは玉に瑕でしたね。
ですが、サッカーの試合のシーンにて、何人もの選手が固まって競り合う、ゴール前の激しいパイルアップのシーンには、当初は、プロのGKの選手を使用することも提案されたそうですが、スターローンは、その案を拒否したそうで、その結果、試合シーンの撮影中に指を骨折したり、肩を脱臼したりする羽目になったそうです。

簡単なストーリーと致しましては、
元ドイツ代表チームの選手だった、ナチスの、カール・フォン・シュタイナー情報将校(マックス・フォン・シドー)が、純粋なスポーツマン精神から、全英代表チームのリーダーとして、サッカーの優勝経験も持つ英国軍人捕虜コルビー大尉(マイケル・ケイン)と知り合い、連合国軍捕虜チームとドイツ代表チームとのサッカーの親善試合を企画するのでした。しかしながら、その試合がナチス・ドイツの宣伝戦略に利用されるのでしたが、また一方の連合国軍捕虜チームは、ハッチ(シルベスター・スターローン)を中心に<脱走>を企てようと画策するのでしたが・・・。
といったストーリー展開の映画です。

ブラジルのみならず、世界的なプレイヤーの<サッカーの神様>ペレのみならず、ボビー・ムーア(イングランド)、ウェルナー・ロス(アメリカ)、オズバルド・アルディアス(アルゼンチン)、ポール・バン・ヒムスト(ベルギー)、ハルバー・ソレンセン(ノルウェー)、ジョン・ウォーク(スコットランド)、コ・プリンズ(オランダ)、ケビン・オキャラガン(アイルランド)、カジミール・デイナ(ポーランド)などなど、当時、それぞれの選手が現役、引退との差はあれども<世界に冠たる18名の名プレイヤーの競演>による、サッカーの試合シーンこそが、この映画ならではの醍醐味でしょうね。

また、パンフによりますと、更には、撮影は、ブタペストを中心にハンガリーで実施されたそうですが、53日間に及ぶロケ中に動員されたエキストラの数も半端じゃなく、総勢、約25万人を数えるほどだったそうです。

また、劇中の登場人物が、ドイツ人はドイツ語、フランス人はフランス語といった様に、その国々の人々の言葉を使い分けていた点も好印象でしたね。

それと、映画『ロッキー』の音楽監督で一躍有名になった作曲家のビル・コンティによるBGMが、いかにも、どことなく、かの有名な、エルマー・バーンスタインによる、映画『大脱走』の<大脱走のマーチ>を彷彿させる様にも聴こえるメロディラインの音楽で、サッカーの試合中のBGMもスゴくマッチしていて好印象でしたね。

私的な評価と致しましては、
この映画のラストシーンを知ってはいても、何度観ても感動出来る名ラスト・シーンでしたね。
若干、出来過ぎ感は有るに致しましても、この映画は、何にせよサッカーに尽きる映画だと思われましたし、往時のサッカーをよく知っている世代の御方々には非常に懐かしい映画かとも思われますので、私の世代ですと、ペレやボビー・ムーアやオズバルド・アルディアスくらいの数名しか知りませんが、それでも、サッカーの知識にそれほど明るくなくても、充分に楽しめる映画かと思われますので、当時の懐かしさも併せて加点しまして、ほぼ満点の★★★★☆(90点)の高評価を付けさせて頂きました。

特段のサッカーのファン以外の御方々にも、お勧め作品です。



●『勝利への脱出』予告編



●『勝利への脱出』<ペレのバイシクル・シュート>ほか
 

 

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