『ロボット』(2010年) | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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「インド映画って凄い!(12.5/23・劇場)」
ジャンル:アクション
原題:ENDHIRAN
製作年/国:2010年/インド
配給:アンプラグド
時間:139分(日本特別編集版)
公式サイト:
http://robot-movie.com/
公開日:2012年5月12日(土)
監督:シャンカール
出演:ラジニカーント、アイシュワリャー・ラーイ、ダニー・デンゾンパ
ほか

ロボット・チラシ


京都市内の大型シネコンにて鑑賞。

ハリウッドを凌ぎ、年間映画製作本数№1を誇る超映画大国のインドではありますが、日本で劇場公開されたインド映画となりますと、これが私のインド映画初体験でした。

ロボット1



率直な感想と致しましては、
キャッチコピーの<ワケわからんが面白い>というのがピッタリの、どこかにおぼろげに既視感が有る様な描写や設定も有りながらも、全てが、ある種、荒唐無稽な斬新な発想で、また後半になるにしたがい、先読みが困難な怒濤のストーリー展開で、非常に面白い、SF超大作でしたね。

先ず、オープニングからして、『T2』を彷彿させる<ロボット>の精巧な描写のクオリティの高さを証明してくれて、本編への期待を膨らませてくれます。

主役は、パンフレットやチラシの中央の美女では無く、後ろに映っている、御年63歳のインド映画界が世界に誇る国民的スーパー・スターのラジニカーント。
日本でしたらば、年金を受給するくらいの年齢に相当するくらいの、このおじさんが、天才工学者バシー博士と高性能人造人間チッティを演じ分けるのですが、映画をご覧になれば解ると思うのですが、『T2』や、『マトリックス』を彷彿させる、高性能人造人間によるアクションの天こ盛りでしたが、やはり、思った通り、『T2』、『アイアンマン』などの視覚効果工房のスタン・ウィンストン・スタジオを招聘し、『マトリックス』のスタント・コーディネーターをも招き入れてのコラボ映画とのことらしく、その点で、おぼろげながらも、そのVFX効果やアクションのスタントシーンにも、既視感が有ったのかもしれないとも思われましたね。

ロボット2



チラシやパンフレットの中央の美女の方は、1994年にミス・ワールド世界№1の栄冠に輝いたアイシュワリャー・ラーイ。
今回の、天才工学者バシー博士(ラジニカーント)の恋人役で医学生といった役どころ。
もうアラフォー世代にしては、未だに驚異的な美貌・容姿の若さでしたね。

前半は、ロボットに感情や愛情の機能を持たせたらばどうなるか?といった、ある程度先読み出来る展開では有りましたが、後半になるにしたがって、<猿の惑星>をオマージュ的に取り込んだのかとも思える驚きの展開。
かのハリウッドの『トランスフォーマー』でも、常軌を逸するであろう、ロボットのフォーメーション攻撃の数々の怒濤の展開に先読みが不可能になってきてしまうといった映画で、ラスト約40分近くのアクションシーンは本当に斬新で見どころでしょうね。

また、蚊と会話するといったシーンなど発想が実に豊かでユニークで面白かったですね。

特に、インド映画といえばダンスシーンが定番らしいのですが、映画の途中に、さりげなく挿入される、ラジニカーントとアイシュワリャー・ラーイとのゴージャスで豪華絢爛なダンスパートやBGMが、実に素晴らしく良かったですね。

ロボット・チッティ&博士の婚約者



思わず、サントラ盤を購入したくなっちゃうほどでしたね。

上映時間が139分間の映画の割りには、途中で<インターミッション>という文字があったり、急に、暗転したりしていたので、あれ?なんかオカシイなぁ?と思っていましたらば、本家の正規のオリジナルのインド版は3時間近い映画だったのですね。

パンフレットを読みますと、世界遺産マチュピチュ遺跡やブラジルのレンソイス・マラニャンセス国立公園などでの大掛かりな現地の民族衣装を纏ったダンスシーンが未公開シーンとしてあったみたいですね。
今回、劇場で鑑賞して来たのは、日本版の『ロボット』として、139分間に特別編集したバージョンだったみたいですので、正規のオリジナル版の3時間近いインド版バージョンのソフト化が待たれる次第です。

やはり製作費3億円の特撮ロボット物の邦画の『電人ザボーガー』とは桁が一桁違う製作費37億円を掛けた超大作ロボット映画だけに、その出来映えのほどの凄さには圧倒されっ放しでした。

私的な評価と致しましては、バカバカしい様なB級テイストの香りがする子供騙しの様な映画とも思われるかも知れないですが、非常に面白く、インド映画の底力を見せ付けられた気が致しました。
過去のハリウッド映画からの、おぼろげながらの既視感を感じざるを得ない描写も多々有りましたが、そこはご愛敬。
荒唐無稽な斬新な発想に基づく映画でも有りましたし、何よりも、私の場合、インド映画初体験にして、「インド映画って凄い!」と思わせられましたので、文句なしの★★★★★(100点)の満点評価を付けさせて頂きました。

『ターミネーター』シリーズや『アイアンマン』などのVFXアクション映画がお好きな御方々には、もってこいのお勧め映画です。

●映画『ロボット』劇場予告編



<追記>
iTunesストアにて、この『ロボット』のオリジナルサントラ盤の入手が可能です。
●A.R.Rahmanの『Endhiran』
※インド映画『ロボット』の原題『Endhiran』のオリジナルサントラ盤。『スラムドッグ$ミリオネア』のA.R.Rahmanが作曲した楽曲など計7曲を収録したアルバムです。
(現在は、未だiTunesストアでのみダウンロード販売にて入手可能です。)

私もダウンロードしましたが、英語訛りのヒンドゥー語の曲ですが、ダンスミュージックばかりでなく、劇中の曲も計7曲も収録されていますので、1度聴いたらば病み付きになりますね♪

Endhiran /作者不明

¥1,050
iTunes

※モバイル非対応

SuperStyle /Renovatio
¥0
iTunes

※モバイル非対応