現在、「夫婦関係が修復不能なほどに悪化してしまった」という人々が、少なからずおられます。その中には、「こんなはずじゃなかった、夫婦で仲良くやっていきたかった」と悲しく、または腹立だしく思っている人もおられるのではないかと思います。
「そりゃあ、仲良くやっていけるに越したことはない。仲良くしたいというのが本音だ」という人もいれば、「もう無理だ。限界だ。本当に別れたい」とか「別れないと自分がおかしくなる」という人もおられるでしょう。
女手一つで姪を育てた、わたしの亡くなった姉がこのように言っていました。
「誰だって最初から離婚しようと思って結婚する訳じゃない。」
年の離れた姉の心痛の意味を、当時のわたしは理解することができませんでした。しかしやがて、わたし達夫婦も姉夫婦と同じ道をたどっていきました。我々は長年お互いに本来の自分自身から大いにずれていたために、とうとう危機を迎えたのです。
以前のブログで、このようにお伝えしたことがあります。
「読者の皆さまは、ひょっとしたらわたしとゑRくんが、順風満帆な仲良し夫婦だと思っていらっしゃるかもしれませんが、それは違います。
わたしたちは長い間、危機状態を過ごしていました。そして逆転させたのでした。」
(当ブログ『夫婦関係維持のコツ』←こちらより)
夫婦に限らず、まったく異なった人生の課題や人格を持った人間どうしがパートナーになるということは、「共に時空を共用し人生を歩んだら、どうなっていくのか見てみましょう」という「未知への期待」のようなものから始まると言えると思います。
時間や契約の重みという実感のあるわたし達の多くは、「合わないとわかりました。ではさようなら」と簡単に済ませる訳にはいかないという価値観を持っています。
わたし達夫婦もそのような価値観を持っていたので、色々とあった末に、「紙切れ一枚の重み」を持って、わたしの方からとうとう本音でぶつかって行きました。
悪化していた関係を逆転させるのに必要だった期間は、激しくない時期を入れて5年に及んだでしょうか。ゑRもつらかったと思います。「離婚」という選択肢が互いの頭をよぎるも、決行は最後の最後まで踏みとどまり、その前にできることはないのか、と外部環境から整えていったことも我々の場合には必要だったと思っています。
離婚しなかったからどうとか、離婚したからどうといった事を言っているのではありません。こういったことは本当に人それぞれです。ただできるだけ自分の本音を知り、自分の本音に沿って選択できることが望ましいのではないかと思います。そしてそれは人生のどの時点においても、気が付いた時からでも、自分の本心に対して誠実な方向にシフトしていけば、その分、結果はわからずとも「自分らしい幸せ」が待っているのです。
まずは自分に素直になって、自分の本音を知ることです。本当は自分はどうしたいのでしょうか。
自分の本音を知らなかったり、わからなかったり、無視したり否定したりしたままでは、自分らしい方向に人生を進めることは難しいでしょう。
自分の本音が人生の羅針盤となってくれることはとても多いのです。
また世の中には「問題には一切向き合わなくても大丈夫」という方法もあります。
それがしっくりくるようであればそちらを選択してみるという人生もあります。それも夫婦それぞれです。向き合うのか、向き合わないのかという問いの間にもたくさんの選択肢があるでしょうし、そもそも「向き合う?向き合わない?」という以外の選択肢もあるかもしれません。「いい所どり」をしたっていいのです。
どれも「正解」ですので、各人が納得いった選択をすることが大切です。
わたし達の場合は、その都度自分の本音に立ち返り、自分が一体どうしたいのかを、時に頭を抱えつつもノートに書いて確認しながら、「がっちり向き合う」という方法を選択しました。と言うよりわたしがそうするようにゑRくんに依頼したのです。
彼は時々ものすごく抵抗を示しながらも、わたしが言ったことを書き留めたノートを見返しつつ(これもわたしが依頼しました)、やはり自分の本音を確認して、向き合うことに同意してくれました。
そして、先述ご紹介のブログ『夫婦関係維持のコツ』に書いたかどうか忘れてしまったのですが、がっちり向き合いつつも「同じ目標を見る」ということを取り入れていきました。
こういったことの詳細もいずれ書かなければと思っていますが、今回お伝えしたことは間違いなく大切なことだと考え、この機会にお伝えしました。
わたしは「世界の平和は夫婦関係から始まる」と考えており、夫婦の関係は人間にとって大切なテーマのうちの一つだと思っています。
人生に対して後悔が出来る限り少なくなるよう、自分らしいベストな選択をするために、夫婦関係についてもご自分の本音を知り、「このままでいいのか?本当は自分はどうしたいのか?」と、男女ともに、相手のことではなく、まずは自分のことを知っていただけたらと思います。
ではまた・・・。