読者の皆さまは、ひょっとしたらわたしとゑR(えある)くんが、順風満帆な仲良し夫婦だと思っていらっしゃるかもしれませんが、それは違います。

 わたしたちは長い間、危機状態を過ごしていました。そして逆転させたのでした。

 夫婦関係の逆転やスピ的意味についても、少しずつ書いてお伝えしようと思っているのですが、今日は夫婦に限らず、人間関係における逆転にも関する鉄則と、円満な人間関係を維持するコツの一つについてお話させて頂きたいと思います。


 それは一行で言い表すと、「双方に納得のいった、同じ目標を共有すること」だと思います。

 前半の「双方に納得のいった」の意味するところは、「(いと)わず、決めつけず、そして(あきら)めずに、コミュニケーションをとること」です。

 次に後半の「同じ目標を共有すること」についてです。本日はこちらを掘り下げてお伝えします。
 

 これは社内で徹底している企業さんもおられるように、集団の大小を問わず大切なことです。

 これがないとまとまらずバラバラになり、余計な(いさか)いまで起きかねません。


 見据(みす)えるのは相手ではなく目標なのです。


 ですので仕事であれ、プライベートであれ、自分の所属している集団が何の目標を持っているのか確認することはとても大切なことです。

 会社であれば「経営理念」といったところでしょう。

 夫婦や家族においても、例えばわたしの実家のように、
「我が家の女子は全員、必ず短期大学を卒業し、絶対に銀行に就職しなければならない」といったように、個人の特性を無視して「形態」だけを重視して維持しようとするのではなく、

 人間として、社会として、そして企業としての「()り方」に重きを置いた目標を共有するのが、楽しく建設的な夫婦や家族、そしてあらゆる組織の運営の(キモ)となるでしょう。

  「家訓」と言うと堅く聞こえてしまうかもしれませんが、我々夫婦は共通の目標や、なりたいイメージを紙に書いて壁に貼り、時々、意気軒昂(いきけんこう)に、楽しみながら確認をしています。